2008年09月07日

獄中の人間学
久方の更新。
サボったわけではないです。
ダウンしてただけです…
って私のことは置いておいて。
今日の本は
とても志の高い
読書仲間の方から紹介頂いた一冊。
「獄中の人間学」
という本です。
(以前も『リーダーの易経』という
すばらしい本を紹介して頂いたので本を選ぶセンスは素晴しい!良書のご紹介ありがとうございます。)
戦争を知らない我々の世代。
日本は敗戦したわけですが
当時満州などにいた日本人は
大体、中国やロシアといった国の
捕虜になり
監獄に監禁されたりしたものです。
そんな壮絶な体験をされた
古海忠之氏と城野宏氏の
お二方の
対談がまとめられた本です。
【FROM 紀伊國屋】
紀伊國屋にはこうあります。
戦犯として18年もの間、シベリア・中国で抑留生活を余儀なくされた、元満洲国総務庁次長と元山西野戦軍副司令官が語る獄中生活と極限下での人間の生き様。
とあります。
↓
【本書にぶつける悩MENU】
・死の極限の際、人は何を見る、そして何を得るのか
とこんな視点で読み進めたいとおもいます。
【目次】
獄中の人間学
1 終戦・監獄―ソ連から中国へ
2 信念―復活への試練
3 出獄―周恩来との会見と中国の意図
4 帰国―再出発、第二の人生
5 戦略と戦術―ミクロとマクロ
6 日本の外交―協調の美徳
それでは監獄から学ぶ人間学
「獄中の人間学」について
紐解きましょう!
今日も応援よろしくお願いします。


【紐解き】
■終戦・監獄
◇銃殺刑
-監獄ではいつ銃殺刑にされるかわからない
じたばたしても何もはじまらない
◇戦場
-自分に当たらない弾丸は飛び交おうが関係ない
◇殺されるまで
-ちゃんと生きているのだと考える
◇生きよう
-望みを失ったら人は生きていけなくなる
-当時、捕虜になった中国の監獄という場で
周りの中国人から中国語を盗みマスター
◇生き方
-過ごし方一つ
どうにでも変わる
-楽しいこと
視点を移して考える
人に振り回されない
-失恋
忘れられないもの、忘れるには新たな女に惚れること
-会社
不満であれば楽しく変えられないか
どうせ生きるのであれば面白く生きろ
■信念
◇媚
-人間の思想は媚などで傾くような
そんなものではない
■人間の本性
◇日本人の弱点
-自分だけはいい目をと尻尾を振ったり、媚を売ったり
そういうことは結局信用を失う
◇人間性
-ごまかせない
作為なし
原則を通して生きることが大切
■監獄
◇よそ見しない
-幹部に気に入られるための行動は絶対にしない
-常に自分の意見・意志、そして日本人として生きる
-どんな状況下でも有効に時間を使う
何が一番利益か?
益するものがあるか
◇戦争
-勝つため
相手の力を止めるのではなく
相手の力を利用する
強い部分で戦ってもダメ
-軍の兵隊は
元手がかかっているため
死なせたくないなので逃げる
逃げるためには全般を考える
見切り、退けない人間は危険
100%出し切るのではなく、常に80%出す
-文豪の小説ではなく
大衆小説から行動、心理を分析・統計・推論できるように
■出獄
◇好き嫌い
-強い茶坊主ばかり
非常識なことばかりする人は一時的に成功するかもしれないが
トータル見ると成功しない。
■帰国
◇会社
-人のコネで入ってもその人たちが辞めたら
居心地が悪くなるだろう
だったら創って堅実に時間を考えよう
◇人間
-最終的に『人柄』
陽気で人づきあいのいい人
-頼まれたら基本的に受けるが
悪いと思えばYESとは絶対言わない
◇先入観
-人を判断しない
そして人はどんな人でも二面性を持っている、人間とはそういうもの
◇意見が違う人
-お互いに
信頼し、活動する → 民主主義になる
◇人柄のいい人間
-違った意見を聞き入れられる
◇教育・指導
-自由
自分の力が十分に発揮できてこそ生きがいのある人生
-いいところ
消化し改良社会にしてきたのが日本
歴史を学べ
-宗教上
争いが無い、一つの協調性によって
自己の存在を保ってきた
→ 逆に自己主張の苦手な民族でもある
■戦略と戦術
◇押しのけ・批判
-人間の悪しき習慣
あくまでも日本人の立場で行動することが大切
◇戦略
-戦術の多彩さを歓迎する
意見が違う者たちが集まれば
違う内容が豊富に集まる
-戦略を立て戦術を決定する
専門家にならない
専門家は判断が貧弱になる
◇本質
-表と裏が必ずある
両方から見る
-人間
感情の生き物
常に冷静な判断というのは難しい
因果に走りがちになる
-日本の実力
人間をどう調和させるかというところにある
-いくら実力があっても
自己主張して相手をバカにする人はダメ
◇負け戦
-負け戦と分かったら
損害を最小限にとどめ撤退する
ことができる人間が優秀な人間
◇決断力
-などというが本質は左か右かやるかやらないかを決めるだけ
◇教育
-相手を変えるというのは思いあがり
人間は独立した存在、自分で育たないと意味が無い
■日本の外交
◇相手
-安心させるのが得意な国 日本
◇発展
-政治はたいした問題ではない
であれば政府は国民に壊されているだろうし
◇模倣
-模倣なしでは独創はありえない
◇語学
-こんなに相互理解に取り組んでいる国は日本くらい
-他の国は英語ベースで訛りで何ヶ国語も喋れるが
日本語を話せる連中はどれくらいいるか??
★自分勝手に従うな、生きてゆける限りその時の条件の下十分に生きてゆく
★好き嫌いでいろいろ排撃してはダメ、そんな低い次元で人と付き合うな
【感想】
この年齢でこんなすばらしい本と巡り合えた
ことにまず感謝したい。
だって普通に考えてみて欲しい。
あなたが明日捕虜になって
監獄に監禁されたとしよう。
そしてたとえ銃殺されるのが決まってしまって
いたって
その最後が起きるまでは
『生きている』という事実がある。
この事実の捉え方なのかなって思う。
たいていの人はもう死ぬのだから
生きていても意味がない…とへこたれて
何も起さないでしょう。
明日死ぬのかと不確定な悩み、恐怖に
押しつぶされて精神的に参ってしまうでしょう。
私も多分絶望や恐怖に包まれ
ただ死ぬのを待つんじゃないかなって…
それとも命乞いのために
看守に媚を売ったり、命乞いをしたり
人間として堕落するかもしれません。
生きているという事実を曲げてまで
絶望しているほど人間の時間はない
ということ。
そんな発想普通じゃできない。
でもそんな発想に気づかされる。
本書内にも書いてあったが
こういう発想をしていたのが
まさに古海氏と城野氏の2人くらいだったようです。
生き方次第で監獄の生活だって
捉え方がまったく変わってしまうわけですね。
だから環境が悪い。
人間関係が悪い。
といって逃げたがるものは
まさに
このお二方言わせれば
『愚の骨頂!!』
と渇を入れられそうである。
だって死が迫るほど追いつめられていないし
現に生きているという事実があるのだからね
さて
死の極限の際、人は何を見る、そして何を得るのか
どんな状況下でも自分の信念を貫き、自分の力を発揮することということではないか
獄中という極限の環境下では
自分が生きるためにといった具合に
ありとあらゆる汚い部分を垣間見ることができる。
尻尾を振ったり、媚を売ったり
これは日本人の最大の弱点
私も思う。
ただ極限の状況下で冷静な判断をする
というのは日々の鍛錬がないとなせない業だと思う。
本当に日本人は
親に言われたからとか
あの人に言われたからとか
友達がしているからとか
変な協調性を小さいころから持ってしまっている
傾向がある。私も当てはまる節があるし…
でも本質はそうじゃない。
これはあくまでも自分の人生。
そして自分というのは他者に染まることの無い
独立した存在
結局のところ
頑張るのも堕落するのも自分の意思決定によるもの
そういった判断を自信を持ってしなくてはいけない
と改めて気づかされた。
本書から読み取らないといけないことは
まだまだたくさんあるだろう。
人間として
生き方に迷ったとき
再び私は本書を取るだろう。
もっと楽しく生きることに固執して生きていこう。
この人生誰のものでもなく、自分のものなのだからね。
そんな生きている素晴らしさに気づかされる本。
現代にも通ずる部分がほとんどなので
是非、生き方に迷っている方には読んで頂きたいと思う。




本日もお付き合いありがとうございました。
Presented by hiro
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■終戦・監獄
◇銃殺刑
-監獄ではいつ銃殺刑にされるかわからない
じたばたしても何もはじまらない
◇戦場
-自分に当たらない弾丸は飛び交おうが関係ない
◇殺されるまで
-ちゃんと生きているのだと考える
◇生きよう
-望みを失ったら人は生きていけなくなる
-当時、捕虜になった中国の監獄という場で
周りの中国人から中国語を盗みマスター
◇生き方
-過ごし方一つ
どうにでも変わる
-楽しいこと
視点を移して考える
人に振り回されない
-失恋
忘れられないもの、忘れるには新たな女に惚れること
-会社
不満であれば楽しく変えられないか
どうせ生きるのであれば面白く生きろ
■信念
◇媚
-人間の思想は媚などで傾くような
そんなものではない
■人間の本性
◇日本人の弱点
-自分だけはいい目をと尻尾を振ったり、媚を売ったり
そういうことは結局信用を失う
◇人間性
-ごまかせない
作為なし
原則を通して生きることが大切
■監獄
◇よそ見しない
-幹部に気に入られるための行動は絶対にしない
-常に自分の意見・意志、そして日本人として生きる
-どんな状況下でも有効に時間を使う
何が一番利益か?
益するものがあるか
◇戦争
-勝つため
相手の力を止めるのではなく
相手の力を利用する
強い部分で戦ってもダメ
-軍の兵隊は
元手がかかっているため
死なせたくないなので逃げる
逃げるためには全般を考える
見切り、退けない人間は危険
100%出し切るのではなく、常に80%出す
-文豪の小説ではなく
大衆小説から行動、心理を分析・統計・推論できるように
■出獄
◇好き嫌い
-強い茶坊主ばかり
非常識なことばかりする人は一時的に成功するかもしれないが
トータル見ると成功しない。
■帰国
◇会社
-人のコネで入ってもその人たちが辞めたら
居心地が悪くなるだろう
だったら創って堅実に時間を考えよう
◇人間
-最終的に『人柄』
陽気で人づきあいのいい人
-頼まれたら基本的に受けるが
悪いと思えばYESとは絶対言わない
◇先入観
-人を判断しない
そして人はどんな人でも二面性を持っている、人間とはそういうもの
◇意見が違う人
-お互いに
信頼し、活動する → 民主主義になる
◇人柄のいい人間
-違った意見を聞き入れられる
◇教育・指導
-自由
自分の力が十分に発揮できてこそ生きがいのある人生
-いいところ
消化し改良社会にしてきたのが日本
歴史を学べ
-宗教上
争いが無い、一つの協調性によって
自己の存在を保ってきた
→ 逆に自己主張の苦手な民族でもある
■戦略と戦術
◇押しのけ・批判
-人間の悪しき習慣
あくまでも日本人の立場で行動することが大切
◇戦略
-戦術の多彩さを歓迎する
意見が違う者たちが集まれば
違う内容が豊富に集まる
-戦略を立て戦術を決定する
専門家にならない
専門家は判断が貧弱になる
◇本質
-表と裏が必ずある
両方から見る
-人間
感情の生き物
常に冷静な判断というのは難しい
因果に走りがちになる
-日本の実力
人間をどう調和させるかというところにある
-いくら実力があっても
自己主張して相手をバカにする人はダメ
◇負け戦
-負け戦と分かったら
損害を最小限にとどめ撤退する
ことができる人間が優秀な人間
◇決断力
-などというが本質は左か右かやるかやらないかを決めるだけ
◇教育
-相手を変えるというのは思いあがり
人間は独立した存在、自分で育たないと意味が無い
■日本の外交
◇相手
-安心させるのが得意な国 日本
◇発展
-政治はたいした問題ではない
であれば政府は国民に壊されているだろうし
◇模倣
-模倣なしでは独創はありえない
◇語学
-こんなに相互理解に取り組んでいる国は日本くらい
-他の国は英語ベースで訛りで何ヶ国語も喋れるが
日本語を話せる連中はどれくらいいるか??
★自分勝手に従うな、生きてゆける限りその時の条件の下十分に生きてゆく
★好き嫌いでいろいろ排撃してはダメ、そんな低い次元で人と付き合うな
【感想】
この年齢でこんなすばらしい本と巡り合えた
ことにまず感謝したい。
だって普通に考えてみて欲しい。
あなたが明日捕虜になって
監獄に監禁されたとしよう。
そしてたとえ銃殺されるのが決まってしまって
いたって
その最後が起きるまでは
『生きている』という事実がある。
この事実の捉え方なのかなって思う。
たいていの人はもう死ぬのだから
生きていても意味がない…とへこたれて
何も起さないでしょう。
明日死ぬのかと不確定な悩み、恐怖に
押しつぶされて精神的に参ってしまうでしょう。
私も多分絶望や恐怖に包まれ
ただ死ぬのを待つんじゃないかなって…
それとも命乞いのために
看守に媚を売ったり、命乞いをしたり
人間として堕落するかもしれません。
生きているという事実を曲げてまで
絶望しているほど人間の時間はない
ということ。
そんな発想普通じゃできない。
でもそんな発想に気づかされる。
本書内にも書いてあったが
こういう発想をしていたのが
まさに古海氏と城野氏の2人くらいだったようです。
生き方次第で監獄の生活だって
捉え方がまったく変わってしまうわけですね。
だから環境が悪い。
人間関係が悪い。
といって逃げたがるものは
まさに
このお二方言わせれば
『愚の骨頂!!』
と渇を入れられそうである。
だって死が迫るほど追いつめられていないし
現に生きているという事実があるのだからね
さて
死の極限の際、人は何を見る、そして何を得るのか
どんな状況下でも自分の信念を貫き、自分の力を発揮することということではないか
獄中という極限の環境下では
自分が生きるためにといった具合に
ありとあらゆる汚い部分を垣間見ることができる。
尻尾を振ったり、媚を売ったり
これは日本人の最大の弱点
私も思う。
ただ極限の状況下で冷静な判断をする
というのは日々の鍛錬がないとなせない業だと思う。
本当に日本人は
親に言われたからとか
あの人に言われたからとか
友達がしているからとか
変な協調性を小さいころから持ってしまっている
傾向がある。私も当てはまる節があるし…
でも本質はそうじゃない。
これはあくまでも自分の人生。
そして自分というのは他者に染まることの無い
独立した存在
結局のところ
頑張るのも堕落するのも自分の意思決定によるもの
そういった判断を自信を持ってしなくてはいけない
と改めて気づかされた。
本書から読み取らないといけないことは
まだまだたくさんあるだろう。
人間として
生き方に迷ったとき
再び私は本書を取るだろう。
もっと楽しく生きることに固執して生きていこう。
この人生誰のものでもなく、自分のものなのだからね。
そんな生きている素晴らしさに気づかされる本。
現代にも通ずる部分がほとんどなので
是非、生き方に迷っている方には読んで頂きたいと思う。



本日もお付き合いありがとうございました。
Presented by hiro
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