創り直す時代へ -多読成功術248小飼弾の「仕組み」進化論 小飼弾(著):あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
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2009年03月17日

仕組み
何でも仕組み化すれば上手くいく?

そう、仕組みをつくろうって本は

かな〜り

たくさん出ています。

では仕組みって何であって
何の為に必要なの?

と書かれていた本
なかなか無いですね。

今日の本では、そんな仕組みというものの本質が
本当に実益を生み出す仕組み
というものが垣間見れるかもしれません。



【本書にぶつける悩MENU】
変革の仕組み、本質的な仕組みとは
という視点で読んでいきたいと思います。

【目次】
小飼弾の 「仕組み」進化論
Part0 仕組み作りが仕事になる
Part1 仕組みの仕組み 仕組みを作る前に知っておきたいこと
Part2 仕組みを作り直す 目の前の仕事を20%の力でこなす仕組み
Part3 仕組みを使う 仕組みのコストとテストを考える
Part4 仕組みを合わせる チームで仕組み合うために
Part5 仕組みと生物 「新しい仕組み」を作るヒント
Part6 仕組みの未来
あとがき 本書ができあがるまでの仕組み
それでは 多読成功術248「小飼弾の 「仕組み」進化論」について
紐解きましょう。




【紐解き】
■仕組み作りが仕事に
◇利益を生み出す
-20%の時間で既存の仕組みを
 80%の時間で新しい仕組みを見つけるチャレンジ
 
-本当の20%を見つける仕組みをチューンナップ

-利益を生み出す勤務時間
 1/5 午前中の半分の時間で終わらせる
 できた時間は投資に使う

■仕組みの仕組み
◇テコと奴隷
-奴隷という本質的な言い方ではなく他力
 テコは自分の力でラクに動かす為のもの
 ⇒人に仕組みを回してもらう
   その判断能力を最大限に活かす

-仕組みにもデメリットがあり
 コントロールできないと思いもかけない結果に

-仕組み3原則
第一条
 仕組みは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、
 人間に危害を及ぼしてはならない。

第二条
 仕組みは人間に与えられた命令に服従しなければならない。
 ただし、与えられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条
 仕組みは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、
 自己を守らなければならない。
 
■仕組みを作り直す
◇プログラマー三大美徳
-怠慢・短期・傲慢
 怠慢
 同じ質問に何度も答えなくてもいいように文章を書く

 短期
 今後起こり得る問題を想定したプログラムを書く

 傲慢
 人様に対して恥ずかしくないプログラムを書き、また保守しようとする気質

-日常業務を仕組み化
 すべての記録を保存し再利用
 効果を判定する

■仕組みを使う
◇元が取れる
-何回使えば元がとれるか
 総費用をいかに抑えるか

-残りの80%楽しむために何かする、余裕というのは不可欠

-いざというときの仕組み
 ・テストを重ねる
 ・次の設計に反映させる
 ・構成要素を減らす

■仕組みを合わせる
◇つなぎ方
-直列と並列
 仕組みはインプット、アウトプットを明確に
 ゴールが見えていれば自身の行動を調整できる

-マニュアル
 現場の状況にそぐわないのであればマニュアルが混乱を招くので
 無いほうがまし

-専門外
 専門外のことも一通り学ばせる
  
-データセンター
 平常時力をセーブして仕事をする
 金銭的モチベーションが必要

-どこまでなら破られていいか
 完全はキリが無い
 わざと壊れる部分を作っておく
 「できない」を表明できる仕組みを作る
 担当者を絶対に罰してはいけない仕組みを

-アウトソーシング
 よほど安価なこと、よほど信頼性が高くない限り
 基本的には凶、コミュニケーションコストが高くつく

■仕組みと生物
◇生き残る
-新しい仕組みを考えることが生き残る為の手段

-生物
 長く生き残り続けた仕組み
 生きていれば最適である必要はない
 一度使った仕組みを失敗を含めて手放さない
 できることだけを行い、できないことを無視する

-生物は個体や細胞をいとも簡単に
 犠牲にして仕組みにし、自然を生き延びさせてきた

-失敗も事実
 重要な記録

-ブレインストーミング
 アイデアを出す段階ではどんなアイデアに対しても
 ダメだししない

-決め付け
 「淘汰」すべき、判断を誤らせる
 
-自分のいる海
 どういうところなのか?
 自分がどの海を縄張りとするか決めるまで
 諦めは早いほうがいい
 ただし、いったん決めたら徹底的に食いついて
 諦めの悪い人間になりましょう。
 
■仕組みの未来
◇うろうろするアリ
-「リソース効率重視」へ転換「使えるものをどれだけ有効に使えるか」

-アリ、下手なアリはうろうろすることで新しい
 エサを発見できる

-十分に発達した仕事は遊びと区別できない
 →「仕組みをつくる仕事」

-The most incomprehensible thing about the world is that it is comprehensible.
 (世界で最も不可解なのは、 世界が理解可能であるということ:アインシュタイン)

-世界は「どうにかなる」ものではなくて、「どうにかする」ものなのです。
 「どうにもならない」ことが確かにあることは前世紀に証明されました。
 しかしこれらの不可能性が言っているのは、「やってみなければそれがどうにもならないかすらわからない」ということでもあるのです。


【感想】

たり前
といってしまったら当たり前なのだけれども
本書を読んでいて思わず「なるほどね、そっかぁそういう考えもあるのか」
と感心してしまった。

本書は丸善などで先行発売していたので
即効購入して、何度か読ませて頂きました。

これも仕組み??

さて、
仕組みの起源

こうやって生きていること
長い歴史を生物は生きてきているじゃないか

固体、細胞
いろいろなものを捨ててまで
仕組みというものは廻してきている。

こんな発想は無かったですね。。

ビジネス、ビジネスって発想になってしまっている自分にとって
すごくいい刺激になった。

怠慢・短期・傲慢」のプログラマ三大美徳については
こちらに詳しく書かれている。
これは納得です。すべての仕事に通ずる。

話は45度くらい変わるけれど
しかも、分かる人にしか
分からない話になってしまうかもしれないけれども

本書内でデータセンターのお話がでてきているのだが
まさに僕の仕事がそれである。

ただ、この僕の現場には
弾さんのような発想の上司は
当然いない

というより
データセンター
ネットワークやサーバーという
インフラを運用保守するということに対して
それに見合った余裕と対価を与えているところなんて
日本の企業では少ない。
んや、ほとんどないんじゃないかな?

少なくとも僕が働いているところでは
エマージェシーなんてことになったら

絶望的状況が待っている。

こんな皆がやりたがらない
ITインフラという仕事
そういったところにきちんと対価を見出せないようでは
この先どうなってしまうのだろうか。。。

エマージェシーになっても、ならなくても

常にオーバーワーク気味で気持ちが落ち着かない状態
そんな状態を3年近くやってきてしまっている
何回か壊れましたし・・・

そろそろ本気で自分の人生を見つめ直さないといけないのだと思うし
だからといって決して質の低い仕事をしているわけでもないし・・・
ここは正直難しく、悩める種になっているのだ実際。

まぁ決断するのは自分しかないので
自分をもっと振って、徹底的に食らいついてやる!
っていうものを探さなくてはいけないんだけれど。。。

そういうことをするのにも
20:80の時間を有効にして

20の時間で成果をだして
80の時間で自分の納得のいく
未来を勝ち得ていくしかないんだろう。

さて、また方向をちょっと戻して。
本書はプログラマーであり、ブロガーである
小飼弾という人が書いているので
正直、プログラム等をちょっとかじったことのある人間には
非常に親切丁寧に書いてある。
そして頷ける。

それ以外の方には「う〜ん?」とちょっと難しい
クビをかしげてしまうレベルにもなっているかもしれない。

文体も少しクールな印象を
かる〜く読んだ感じだと
受けてしまうかもしれない。

難しい用語も極力控えて書かれていると思うが
それでも難しいと思う。

しかし、

最後の弾さんの言葉にあった
大事なことは二度言うが

世界は「どうにかなる」ものではなくて、「どうにかする」ものなのです。
 「どうにもならない」ことが確かにあることは前世紀に証明されました。
 しかしこれらの不可能性が言っているのは、「やってみなければそれがどうにもならないかすらわからない」ということでもあるのです。


という言葉があった。

この考え。
変革の仕組み、本質的な仕組みとは
という答えにもつながるかもしれないが
むしろこの言葉だけで本書の価値ってあるんじゃない?

いま、不況だ、絶望的だって思うのはかまわない。
でもそれは本当に「どうにもならない」ことなのかな?

どこか他力を言い訳にして
逃げている自分がいるのではないだろうか。

全ての人が正面を向いて戦えるか?
というのもちょっと違うと思うし。

しかし、目をそらし続けては結局何も生まれない。

前例が無い新たなことだったら
やってみればいい

やってみて失敗したって
それは失敗ではない。

失敗という仕組みを得られたのだからそれは
ある種成功なのだ。

こうやって仕組みを創っていくということをしていけば
もっと創造的で楽しい人生が構築できるのではないだろうか。

だから、僕はこの一冊からは
クールさなんてものは感じず。

僕の好む、奥のほうでメラメラ燃える情熱を感じた。
こういう情熱も実は仕組みなのかもしれないけれどね。

「どうにかなる」と人に舵をまかせるのではなく。
人生一度きりの航海だから
もっと「どうにかする」という姿勢でありたい。

その先の変革を信じて。





【関連】
※本書内の参考文献一部(この多種多様ぶり。。。さすがにマッチョすぎます。)



【修寛化】
・どうにかする。
どうにかするのも自分次第。
どうにもならないことはあるかもしれないけれど
やってみて、最善を尽くして
それでどうしょうもなかったら考えればいいさ。
 
【後記】
停滞気味だ。

ブログ書けない病に陥ってます。

リハビリは書くこと。

楽しく書きます。楽しく。

ちょっと現実逃避していた自分が
そこにいました。

今日はビジネス選書読書会に参加してきて
モチベーションをあげてきました。

やっぱりモチベーションの高い方達の
いる場所にいくことは凄く刺激になることです。

かつ、自分で進めないといけないこともあったりするので
その葛藤部分がなかなか制御できていないのですが。

まぁ止まっていてもしょうがないので
もう進みます。

とにかく前へ〜〜!!


人気blogランキングrainbow最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
Presented by hiro
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Posted by hiro at 03:38│Comments(4)  
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コメント一覧

1. Posted by seize_the_day   2009年03月17日 14:45
hiroさん

初めまして。
はてなの、「ビジネス書書評ブログリング」 より参りました。

多読を通じて、自分を成長させようと、奮闘中の者です。

hiroさんのようなブログを読むと
非常によい刺激になります。
これからも、よらせてもらいますので
よろしくお願いします。

追伸
ブログ書けない病、早く直るよう
お祈りします。
2. Posted by hiro   2009年03月18日 00:11
>seize_the_dayさん
はじめまして!

多読を通して自分を成長させようは
僕もテーマですので今後ともよろしくお願いします。

いい刺激になるなんていっていただけると
書いていてやりがいがあります。

ブログ書けない病は徐々に
書くしかないんですよね。
(超禅問答ですが・・・。)
3. Posted by 長谷川佳之@読書による経験価値   2009年03月18日 00:35
hiroさん、こんばんは。

「プログラマー三大美徳」とは、
弾さんらしい定義ですね。

SEしている私には、腑に落ちる定義です。
未購入なので、買ってじっくり読んでみます。

私もいま「ブログを書けない病」に陥ってます。
徐々にリハビリしていきます。。。
4. Posted by hiro   2009年03月20日 16:38
>長谷川さん
そうですね。プログラマは近くて遠い存在な気がしますが、腑に落ちる部分は沢山ありますね。

「ブログを書けない病」わかります。。。
徐々にでも続けないといけないですね。
お互い頑張りましょう。

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