悩める25歳と250冊の軌跡、そして・・・ -250 若きウェルテルの悩み:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
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2009年03月21日

いに
この瞬間を迎えることができました。

“悩める平凡会社員”としての
最後の本の紹介です。

まさに最後のテーマにふさわしい

そう、これから紹介する本は

『悩み』について書かれた本です。

だから、あなたにとって
決して明るい話題にはならないかもしれません。

でも、この駆け抜けてみた
250冊。

250冊目にするにはふさわしい本なのではないかなと思います。

それでは 多読成功術250冊目について
紐解きましょう。





若きウェルテルの悩み



【目次】
若きウェルテルの悩み
第一部
第二部


【本書にぶつける悩MENU】
悩みとは何なのだろうか。
という視点で読んでいきたいと思います。

【紐解き】
■第一部
◇生
-人間というものは
 自分で自分を責めることができるんだから妙なものさ
 
-自分を改善しようと思う運命が僕たちに課する
 ちょっとした不幸をこれまでやってきたように反芻すまいと思う
 現在を現在として味わおう
 過去は過去さ、こうまでしつこく想像力をはたらかせて
 過去の不幸を反芻せずに虚心に現在を生きて行けたら
 今より苦痛がすくなくてすむのだが
 
-尊敬されるためには
 いわゆる下層民から遠ざかっているに限ると思い込んでいる
 手合いは、負けるのをおそれて敵に後ろを見せる卑怯者
 
-人生はただ一場の夢のごとし

-この世の太陽の光
 一分でもながく見ていたいと願っているということを見てとる人間
 自分自身の中から自分の世界を作り上げている
 
 どんなに浮世の束縛を受けていたっていつも胸の中には甘味な
 自由感情を持ち続けている
 
 自分の好む時、現世という牢獄を去ることができる自由感
 
-無限に豊富なのは自然、自然だけが大芸術家をつくる

-“天使かな”陳腐だ、陳腐だ、誰だって好きなひとをみんなこういうからね

-わたしもやっぱり大の臆病者なのですけれど
 ほかの方達に勇気をつけようとして、大胆なふりをしたものですから
 自分にも勇気が出てまいりましたわ
 
-不機嫌は悪徳
 お互いに仕合せできない
 
 われわれ自身の愚劣さ、ひそかな不快
 自身に対する不満
 
 一方、馬鹿げた虚栄心にけしかられる
 嫉妬心に我慢ならなくなる
 
■第二部
◇堕落
-シャルロッテ(ロッテ)を前に欲望は沈黙する
 そばにいる時、自分がどうなっているかとんとわからない
 
-ロッテに会えるんだ
 一日中、ぼくにはそれ以外何の望みがあったもんじゃない
 一切の欲求は希望に飲み込まれる
 
-ある行為
 なぜ起こったか、なぜ起こらなかったか
 その原因はっきり説明してみせることができるのかい
 
-人間の本性は限界がある
 喜びにしろ、悲しみにしろ、苦しみにしろ
 ある限度は我慢なるが、そいつを越えるとたちまち破滅してしまう
 
-人間に変りがあるものか
 人間が持ってる少しばかりの知恵分別なんか情熱が荒れ狂って
 人間性の限界がつい鼻のさきに、見えてくると屁の後にも立ちはしない
 
■自殺
◇センティメンタリズム
-あなたの側にいる、希望も喜びもない

-絶望でなく、頑張りとおしたぞという安心
 あなたの夫を、あなたを、自分を殺そうと狂いまわっていた

-シャルロッテの欲望
 ウェルテルが離れてしまえば空隙
 自分のものにしたい
 
-最後の朝
 意味が少しもわからない
 死ぬ、死ぬとはどういうことだろう
 人間の考えは狭いもので、人生の初めと終わりとははなはだぼんやりしている。
 
-ピストル
 あなたの手が触れた
 これほどにもあなたのために胸を焦がしいてる人間をあなたは憎めない
 
-ウェルテルの葬式には
 聖職者は一人もいなかった


【感想】

若きウェルテルの悩み

この本はゲーテが自分の体験をもとに書いた本。

ウェルテルという人物が友へ書いた手紙を軸にストーリーが
綴られています。

実は“悩み”“25歳”というキーワードがポイントになっている本だったりします。

最初はとても哲学的な賢いウェルテルだったのですが

婚約者のいるシャルロッテという名の女性と知り合うことで
当時は格差社会であり、禁じられた恋に陥り
しまいにはウェルテルはシャルロッテを想い自殺しまうというのが
超ざっくりですが、話の本筋です。

で、この本は非常に自分を読むということが
僕の場合できてしまったわけですね。。。

悩みとは何なのだろうか。
という感じで
これを僕の場合に赤裸々に綴ろうと思います。

先ほどゲーテが書いたといいましたが
どうやらゲーテ自身の体験をもとに
ゲーテが25歳のときに書いた本が本書のようです。

25年も生きてきた中で
本気で人を好きになったこと。

あるのだろうか。と考えるのですが

あるとすれば
“悩める〜”になる前の恋がそうだろう。


思い返すと(返したくないが。。。)
ネット、メールというものが
紡いだ出会いだったのだが

僕には無い世界がそこにはあった

なんだろう性的な惹かれかたとかはそこには
正直無かったのだと思う。

でも、僕は肝心なところで
逃げてしまった。

ウェルテルとロッテみたいな
絶対的環境に追い込まれてなんてことはなかったのだけれども

勝手に自分で決め付けて、
勝手に自分で思い込んで
何もせずに

僕は卑怯者だったわけです。

作中にもあったけれども
僕は「純愛」というものは非常に
「狂気」と紙一重だと思う。(むしろイコール)

最後、
ウェルテルがピストルで自殺してしまうわけだが
そのピストルは召使がシャルロッテから
ウェルテルが旅に出るからと護身用にお貸しください
と受け渡されるものなのだが

シャルロッテが“触った、触れたものだから”と口付けをしたりするわけです。

傍から見たらドン引きするようなことだけれども
この行為を肯定するわけではないけれども
なんとなくわかる気がする。

ドン引きというのがつまり狂気で

狂気は愛に近しい??

でも狂気をそのまま勇気に転換して
伝えなければ、それは妄想であり
現在のストーカーみたいな現象になってしまうのだよね…

ストーカーなんていう言葉が出ているおかげで
愛=狂気=恐怖になるのかもしれないけれど。

“天使”というのは陳腐だ、っていうことが書いてあったけれども
うん、確かに陳腐なのだ。

そして、妄想はなはだしいのだ。
媒体は違えど
メールというツールで
今思うと本当に“イタい”し酷いことをしてしまったと
冷静に思えるのだけれども

本当に未熟だった。

イタくなっても僕はいいとは思う。
でもやるからには全力で演じなければいけなかったんだろうね。
それなのに“世間体”だったり
このまま終わってしまったらなんて恐怖にかられてしまったわけで。

だから、このウェルテルの恋というものと
比べられないほど、情けないのだけれども
(そもそも、ウェルテルとロッテの間に世間体を気にするなんて
ことがなければウェルテルは死ななかったのだろうか?
駆け落ちするとか手段はあったわけだから。)

でもね、そういった経験があったからこそ
今の僕がある。

『男はフォルダ保存、女は上書き保存』なんて名言?も
あるけれども
僕は過去のあのひと時があったからこそ
現存してるわけで、過去を上書き、上書き
なんて逃げてしまってはいけない。

それは過去に戻るとかいう究極の逃げ的な発想でなく
過去の失敗が、今まで25年間過ごしてきたのは
過去の自分だけの長い失敗という歴史があるからこそで
だから、逃げてきていた自分のけじめになりました。

伝わらないかもしれないけれど
すごく大切ないいきっかけになったことは感謝するしかない。

しかし、僕の場合、本というものに出会わなければ、
一歩間違えたら本当にウェルテルになっていた。

こんなことを書いていること自体が
エゴの塊なのかもしれない。

そして、僕は生きるという選択をして生きている。
ウェルテルのように死という選択はしていない。

ウェルテルだってもっと世界を知っていれば
シャルロッテという人意外にも素敵な恋をしたかもしれない。

現にゲーテは生きるという選択をしてるわけだし。

って、つらつらと僕が本を読んで思ったことを書いたわけだが
恋だの、愛だのっていうのは
儚い幻想なのかもしれないし
一種の粘膜のようなものなのかもしれません。

人のことを想うというのは恐いし、辛いこと
破滅と紙一重なのです。

あの時、ああしていれば
って後悔が残ります。

でも、それは自分が選択してしまった“過去”なので
取り返しがつかないのです。

だったら、もう戻らない過去だけれども

今日、明日と考えて
もう、過去の失敗はしてたまるかと
精一杯生きるのが懸命な選択だと
思える自分がいます。

いや、思えるように
たくさんの本やたくさんの人との出会いを通して
学ぶことができたのかもしれない。

相変わらず、まとまりのない文章になってしまった感があるが

まぁ、悩めるの一要因でもある“恋”という悩みについて
そして、25歳という年齢でこんなことを書くのもどうかなと思うなか
ゲーテも25歳でこの文章を書いたのかなって感慨に浸りながら

僕はここにいますね。

結局、実践しない限り、言葉にしない限り、文章にしない限り
それは全て妄想で終わってしまう。
それは恋にしても、仕事にしても、人生にしても
ただその葛藤の元悩みが生まれます。
じゃあ悩みって消えないじゃん。

そう、悩まないと人は考えない。
悩みに悩んで、そしてこれからも悩み続けるので
僕はここにいます。




【修寛化】
・後悔しない
過去のことを、またあの時に戻りたいのか?と
糧にすることによって進もう、同じ失敗はしないように。
死は自然に訪れるのだから慌てて自分ですることもないし。
 
【後記】
250冊目がこの本でどうかな?
っていうものもありますし、記事も正直どうなんだよ?

って思える内容かもしれません。

で250冊読んで何が変わったの?
っていうのも何も変わっていないと言えば
何も変わっていないし、
変わっていると言えば変わっている。

悩みがなくなった?

って言うと
悩みはなくならないし
もっと酷くなったかも(笑)

でもね、仕事の見方
視野が本当に狭かったなと
それだけは切実に思う。

社会の風説、流行なんてものだけを追わないで
それは本当に真実なのか
自分の目や足で物事を見極め

行動しなくては意味が無いってことは
少なくとも去年の自分よりは
成長しているとも思えるし…

結局のところ。
仕事にしても
プライベートにしても
充実させるのは自分次第なんですよね。

250冊という節目。
悩める平凡会社員は卒業します。

まだまだこのブログは続くだろうと
思いますので
引き続きそっと応援頂ければと思います。

では、また明日くらいに。



人気blogランキングrainbow最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
Presented by hiro
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Posted by hiro at 01:35│Comments(10)  
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コメント一覧

1. Posted by のってぃ   2009年03月21日 06:10
おめでとう!

つぎは1000冊かな?

たぶん、これからも悩みはつきることはないと思うけど、

頑張ってください。

たぶん、悩んで、何とかしようと試行錯誤して、
何かを成し遂げたとき、一番成長するんだと思う。
2. Posted by Master   2009年03月21日 08:11
やはり!?250冊目はウェルテルでしたか

こういう節目の本は、ブログを始める自分の内面の原点的なものでよいと思います。

悩める平凡会社員は卒業、ということなので、バージョンアップしたhiroさんに期待です

とりあえず、250冊達成おめでとう
3. Posted by よしぞう   2009年03月21日 09:16
250冊、到達おめでとう〜!
らしいような、らしくないような250冊目の
セレクトに「やるなー」とつい言ってしまいましたよ♪

悩まない人に成長はないですが、
悩むだけの人もまた同じです。
hiroさんはアクションも伴っているから
安心してみてられるけどね〜。

これからものんびりやっていきまひょ。
You can do it 〜。
4. Posted by sugiyuzu   2009年03月21日 16:50
250冊おめでとうございます!
一貫性を持ち、短期間で成し遂げたhiroさんには敬服致します。
Yes,we can!
83年会同士の、新たなる船出を祝して・・・
今後とも、よろしくお願いします。

追伸
今日は途中で抜けて申し訳なかったです。
飲み会企画、やらせて下さいね☆
5. Posted by hiro   2009年03月21日 21:20
>のってぃさん
ありがとうございます!
そうですね『悩み』は尽きないでしょうねww

成長できるように精進します!

>Masterさん
ありがとうございます!
節目は原点的なものにしようと思っていたので。

いろいろ試行錯誤してバージョンアップしていこうと思います!

>よしぞうさん
ありがとうございます!

「悩むだけの人」かぁ〜紙一重ですね…
アクションに今後もつなげるように精進します!

>sugiyuzuさん
ありがとうございます!

敬服なんて畏まらなくても〜
こちらこそ、まだまだよろしくお願いします!
飲み会はお願いしま〜す!!
6. Posted by 山猫   2009年03月22日 02:00
おめでとー!(^^)!

>で250冊読んで何が変わったの?
っていうのも何も変わっていないと言えば
何も変わっていないし、
変わっていると言えば変わっている。

私も本を沢山読みはじめて1年ほど。
自分がどう変わったのか、手に取りにくいんだけど、
・ 付きあう人たちが変わった。
・ なりたい自分が変わった。
・ 人とどんな風につきあいたいかが変わった。

こう思うのは、自分が変わった証拠かなと思うよ
本を読みはじめたきっかけは、私も恋愛の大きな悩みがあって(笑)
やっぱり「悩み」→「ピンチ」はチャンスなんだね。
当初の悩みはクリアしたかなと思ったら、思いもよらない悩みが登場したりしてるし(∋∈)
思いがけないことが出てくるのも、楽しいです。

これからも、応援しています。
7. Posted by hiro   2009年03月22日 22:52
>山猫さん
ありがとうございます!

自分がどう変わったか
本当に手に取りにくいですね。。。

・付き合う人たち
・なりたい自分

うん、確かに変わっていてますね!
まぁ悩みは消えないでしょうね(笑)

どうせだったら良質な悩みをして
成長していきたいものです!
8. Posted by 鹿田尚樹   2009年03月23日 11:09
250冊おめでとうございます。
素晴らしい記事を、これだけ長く続けるのはとても大変なことですよね。

hiroさんの継続力はやはり素晴らしいですね!

次は555冊!

ずっと見続けます!
9. Posted by 蔵前   2009年03月23日 23:11
250冊達成おめでとうございます!

「悩める」だけあって「若きウェルテルの悩み」ですか。見事です!!

感想は長い文章でしたが、その一言一言がウェルテルと自分を重ね合わせ、そして悩みぬいた自分のあとがひしひしと伝わってくる文章でした。

次は555冊、「人生が勇気に満ち溢れるですか」…、

hiroさんがどのような本と巡り合い、どのように満ち溢れていくのか楽しみです。

お互い書評ブロガーとして頑張っていきましょう!
10. Posted by hiro   2009年03月24日 21:46
>鹿田さん
ありがとうございます!
250冊長いようで短かったかもしれません(笑)

まだまだ、止まる気はないので
今後とも宜しくお願いしますね!

>蔵前さん
ありがとうございます!

まぁまだまだ悩んでますけれどね(笑)
ただし、ポジティブな悩みをしていければと思います。

そうですね、お互い頑張りましょう!
(書評ブロガーは名乗りませんけれどね。)

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