2009年04月07日
億万長者の思考
その考えは、その億万長者の層にいかないとわからないのでは?
と、感じるかもしれません。
今日の本は
チャック・フィーニーという人の人生について書かれた本です。
DFS、免税店を思いつき
無一文から大富豪になり、そのお金をどう使ったか、
ということが本書の流れになります。
【紐解くテーマ】
・フィーニーという億万長者の視点とは
という視点で進んで行きたいと思います。
それでは 260冊目「無一文の億万長者」について、
一緒にお付き合い頂ければと思います。
その考えは、その億万長者の層にいかないとわからないのでは?
と、感じるかもしれません。
今日の本は
チャック・フィーニーという人の人生について書かれた本です。
DFS、免税店を思いつき
無一文から大富豪になり、そのお金をどう使ったか、
ということが本書の流れになります。
【紐解くテーマ】
・フィーニーという億万長者の視点とは
という視点で進んで行きたいと思います。
それでは 260冊目「無一文の億万長者」について、
一緒にお付き合い頂ければと思います。
【目次】
【紐解き】
■富
◇3つの使い方
-家族
虚栄心と間違った愛情になってしまう
-政治
所有者が死ぬまで使われない
-有効に使ってくれる人に
生きているうちになるべく有効に使ってもらえる人々に使ってもらう
◇金と助言
-金を求めれば助言しか得られない
助言を求めればやがて支援が得られるかもしれない
■入札の力学
◇入札金額
-その場にいる人の中で、最高額をあげたやつの金額が、
みんなの決める入札金額になっていた。
■チャック・フィーニー
◇姿勢
-衣服や印象をつくろうことにはほとんど関心がなく
質問をするときは、その答えに耳を傾けてくれた
-取引の際も対等な立場での利害関係
-個人を忘れたりしなかった
-とても控えめで目立つことを嫌い
匿名性の財団を設置した。
-巨万の富の持ち主は在命中に価値ある目的を、
支援するために富をつかうという責任を引き受けない限り
将来の世代にとって問題を作りだしかねない
■故郷
◇自分の心がある場所
-自分の心がある場所、自分の本がある場所
自分の家というものは決してもたなかった
-15ドルの時計で正確な時間が測れるのに
ロレックスの時計を持ついみがあるのか
-富は人助けの為に使う
-事業の成功のゾクゾク感が好き
-商機というものは見つけ出すと同時に
作り出すもの。
【感想】
チャックフィーニーという人物を
僕はこの本を読んで初めて知ったのだが
読み終わったとき、このフィーニーという人物に惚れしまった。
彼は莫大な富を築きます。
けれども彼は世間一般的でいう
『大金持ち』といった行動をとりません。
いきなりフィーニーという億万長者の視点とはという考え方をしていくと
いい服を着て、いい時計をして、豪邸に住んで
なんていうことはもってのほかのわけです。
飛行機だってファーストとかビジネスとかのクラスに乗ればいいのに
いつだってエコノミー
食事もハンバーガーと生活に関しては平凡な人より
凡に徹しているように思える。
けれども
大金持ちが豪遊をすることを否定するわけでもないのです。
「やりたい人にやらせておけばいい」という考えももっているわけです。
フィーニーにとってはそんなことは
どうでもいいことなんですよね。
(DFSという免税店の創始者なわけですが免税店で売っているものってブランドものじゃ・・・
という色々矛盾しているのではと思わせてくれますが、そこも面白いところだったりします。)
フィーニーという人物は
『事業の成功のゾクゾク感』がたまらなく好きで
資産を保有すること、富を明けらかにすることを本望としていない
だけなのかもしれません。
そして築いたお金を匿名の財団で寄付するようになっていきます。
慈善活動もフィーニーにとっては「ゾクゾク」を味わうツールなのでしょうねきっと
アイルランドの大学に寄付することによって、未来を創るなんていうゾクゾク感を
味わったりしています。大学を一日見て回ったりなんて描写が書いてあるのですが。
まさに「ゾクゾク」していたのだろなと読み手も微笑ましくなります。
さて、本書は色々な読み方ができる非常に楽しいつくりになっている
まず、一つはビジネス書として
どういう気持ちで、どういう時と場合から
いかにして富を築いていったか
というフィーニーの歴史ではありますが、フィーニーの考え方が
大いに伝わってくる部分が多々あるし、学べるところも多いのではないかなと思う。
そして、もう一つの読み方は
チャック・フィーニー伝記として
カジノのルーレットでお金を稼いでいく話
DFSの創業の話、香港の話、日本人の話
そして彼を取り巻く数多くの人々の話、
何故匿名性の慈善活動をするのかなんてところまで
本当にこの一冊を読んでいると
物語に吸い込まれるように楽しく読めてしまうのです。
伝記とするには写真などがあると嬉しかったりしましたが
それを置いて置くとしても大変読み応えのある物語だと思えます。
本書内でも出てきているがフィーニーは
アンドリュー・カーネギーの考え方が非常に濃厚にでてくるのだ。
富という資源について
一般人では理解しがたい世界だけれども
道徳といえばいいのか
家族にも残さず、政治にも使わず、お金を有効に使ってくれる人に託す
富は人を変えず、その仮面をとるだけだそうです。
なんていう言葉が最後に書いてあるのですが
富は人を変えるなんていう人が言っていますが
フィーニーは
「富は人を変えず、その仮面を取るだけだそうです。
たぶん仮面の下のわたしは、今もエルモラ出身の野球帽をかぶったガキなんでしょうね」という言葉
大富豪であった人がいうのだ、お金というもので人生が狂うぐらいだったら
所詮その人は、その程度の器でしかないのかもしれません。
この人にこそ「清貧」という言葉が実は非常に似合い
清貧の心という人に対して何かをしようという心を忘れてはいけないのですね。
【修寛化】
・事業のワクワクを楽しむ
人が喜ぶサービスを創ることに目的をおくこと
時とタイミングを見計らえば自ずとお金はついてくる
【後記】
どうも10の倍数のつく本は良書を紹介してしまうクセがあり
紹介に戸惑ってしまいます。
ってことで実は本ブログの10の倍数は割りと気合を入れて
書かれていることが多かったりするのです。
ちょっとした小ねたでした。
手っ取り早く良書を見つけたいかたは10の倍数の本を読むといいかもしれません。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
Presented by hiro
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第1章 蓄財
第2部 潜伏
第3部 分裂
第4部 寄贈
【紐解き】
■富
◇3つの使い方
-家族
虚栄心と間違った愛情になってしまう
-政治
所有者が死ぬまで使われない
-有効に使ってくれる人に
生きているうちになるべく有効に使ってもらえる人々に使ってもらう
◇金と助言
-金を求めれば助言しか得られない
助言を求めればやがて支援が得られるかもしれない
■入札の力学
◇入札金額
-その場にいる人の中で、最高額をあげたやつの金額が、
みんなの決める入札金額になっていた。
■チャック・フィーニー
◇姿勢
-衣服や印象をつくろうことにはほとんど関心がなく
質問をするときは、その答えに耳を傾けてくれた
-取引の際も対等な立場での利害関係
-個人を忘れたりしなかった
-とても控えめで目立つことを嫌い
匿名性の財団を設置した。
-巨万の富の持ち主は在命中に価値ある目的を、
支援するために富をつかうという責任を引き受けない限り
将来の世代にとって問題を作りだしかねない
■故郷
◇自分の心がある場所
-自分の心がある場所、自分の本がある場所
自分の家というものは決してもたなかった
-15ドルの時計で正確な時間が測れるのに
ロレックスの時計を持ついみがあるのか
-富は人助けの為に使う
-事業の成功のゾクゾク感が好き
-商機というものは見つけ出すと同時に
作り出すもの。
【感想】
チャックフィーニーという人物を
僕はこの本を読んで初めて知ったのだが
読み終わったとき、このフィーニーという人物に惚れしまった。
彼は莫大な富を築きます。
けれども彼は世間一般的でいう
『大金持ち』といった行動をとりません。
いきなりフィーニーという億万長者の視点とはという考え方をしていくと
いい服を着て、いい時計をして、豪邸に住んで
なんていうことはもってのほかのわけです。
飛行機だってファーストとかビジネスとかのクラスに乗ればいいのに
いつだってエコノミー
食事もハンバーガーと生活に関しては平凡な人より
凡に徹しているように思える。
けれども
大金持ちが豪遊をすることを否定するわけでもないのです。
「やりたい人にやらせておけばいい」という考えももっているわけです。
フィーニーにとってはそんなことは
どうでもいいことなんですよね。
(DFSという免税店の創始者なわけですが免税店で売っているものってブランドものじゃ・・・
という色々矛盾しているのではと思わせてくれますが、そこも面白いところだったりします。)
フィーニーという人物は
『事業の成功のゾクゾク感』がたまらなく好きで
資産を保有すること、富を明けらかにすることを本望としていない
だけなのかもしれません。
そして築いたお金を匿名の財団で寄付するようになっていきます。
慈善活動もフィーニーにとっては「ゾクゾク」を味わうツールなのでしょうねきっと
アイルランドの大学に寄付することによって、未来を創るなんていうゾクゾク感を
味わったりしています。大学を一日見て回ったりなんて描写が書いてあるのですが。
まさに「ゾクゾク」していたのだろなと読み手も微笑ましくなります。
さて、本書は色々な読み方ができる非常に楽しいつくりになっている
まず、一つはビジネス書として
どういう気持ちで、どういう時と場合から
いかにして富を築いていったか
というフィーニーの歴史ではありますが、フィーニーの考え方が
大いに伝わってくる部分が多々あるし、学べるところも多いのではないかなと思う。
そして、もう一つの読み方は
チャック・フィーニー伝記として
カジノのルーレットでお金を稼いでいく話
DFSの創業の話、香港の話、日本人の話
そして彼を取り巻く数多くの人々の話、
何故匿名性の慈善活動をするのかなんてところまで
本当にこの一冊を読んでいると
物語に吸い込まれるように楽しく読めてしまうのです。
伝記とするには写真などがあると嬉しかったりしましたが
それを置いて置くとしても大変読み応えのある物語だと思えます。
本書内でも出てきているがフィーニーは
アンドリュー・カーネギーの考え方が非常に濃厚にでてくるのだ。
富という資源について
一般人では理解しがたい世界だけれども
道徳といえばいいのか
家族にも残さず、政治にも使わず、お金を有効に使ってくれる人に託す
富は人を変えず、その仮面をとるだけだそうです。
なんていう言葉が最後に書いてあるのですが
富は人を変えるなんていう人が言っていますが
フィーニーは
「富は人を変えず、その仮面を取るだけだそうです。
たぶん仮面の下のわたしは、今もエルモラ出身の野球帽をかぶったガキなんでしょうね」という言葉
大富豪であった人がいうのだ、お金というもので人生が狂うぐらいだったら
所詮その人は、その程度の器でしかないのかもしれません。
この人にこそ「清貧」という言葉が実は非常に似合い
清貧の心という人に対して何かをしようという心を忘れてはいけないのですね。
【修寛化】
・事業のワクワクを楽しむ
人が喜ぶサービスを創ることに目的をおくこと
時とタイミングを見計らえば自ずとお金はついてくる
【後記】
どうも10の倍数のつく本は良書を紹介してしまうクセがあり
紹介に戸惑ってしまいます。
ってことで実は本ブログの10の倍数は割りと気合を入れて
書かれていることが多かったりするのです。
ちょっとした小ねたでした。
手っ取り早く良書を見つけたいかたは10の倍数の本を読むといいかもしれません。

Presented by hiro
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