団塊の世代との共存を -263 日本米国中国 団塊の世代:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
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2009年04月12日

塊の世代
日本の戦後を支えてくれた世代と同時に
日本のバブル崩壊や失われた10年をつくった世代とも捉えられます。

今日の本は


団塊の世代について
日本・アメリカ・中国という3視点で捉えたのが本書です。
出版文化社様から献本頂きました。
ありがとうございます。


【紐解くテーマ】
団塊の世代と協力する道は
という視点で進んで行きたいと思います。

それでは 263冊目「日本米国中国 団塊の世代」について、
一緒にお付き合い頂ければと思います。



【目次】

序 「団塊の世代」は世界でどう生きたか
第1章 団塊の世代-最後の試練-09年世界大恐慌
第2章 ベビーブーマー-米国の団塊の世代
第3章 中国現代史の証人-中国の団塊の世代
第4章 日本の団塊-敗戦が生んだプロベーション(保護観察)世代
付 表 日米中比較年表 1900〜


【紐解き】
■団塊の世代
◇戦後っ子
-定年の不安にかられた戦後っ子世代

-米国
 大不況
 生き方をモノよりヒトへ
 欲しい時に費って後で払うという結果がサブプライムという結果
 
 物財に頼らない幸せを追求しなくてはいけない
 
-中国
 文化大輪の被害者
 
-日本
 団塊よりも若者に激しい不況
 若者は国家の赤字残し年金負担
 70歳まで働ける社会を

■米国
◇ウッドストック
-ケネディ暗殺によりイノセンスの終了を迎えた

-69年ヒッピーの時代
 ウッドストックという40万人を無料で集めた音楽フェスティバル
 3日間トラブルがなかったという奇跡
 「LOVE&PEACE」
 
 
-大統領
 レーガン ⇒ クリントン ⇒ ブッシュ ⇒ オバマ
 とマイナス・プラスの繰り返し
 オバマはウッドストックの再生をしてくれる可能性を持つ
 
■中国
◇毛沢東
-崩壊後、山口百恵などの浸透

-定宜庄の生き方

-白い猫にしろ、黒い猫にしろ先に儲けた猫は良い猫だ

■日本
◇団塊の世代
-特異の世代
 
 
-アメリカのベビーブームは長い
 新しい時代が始まる希望があるから
 
 
-心配文化の国
 人口が多すぎると資源がないという
 
-1969年は団塊の世代が丁度
 社会に出始めた年
 
-団塊の世代に発想と行動があれば
 失われた10年やバブル崩壊後、もっと何とかなった

-自分の足でたっているということが
 団塊最後の仕事なのである。


【感想】

団塊という世代は
僕たち若者にとっては
戦後という辛い時代を経験したとも捉えられるし
バブルという日本の絶頂期をも経験している。


そしてその後のバブル崩壊、失われた10年、サブプライム問題。
こういった負の側面ばかり捉えがちだが
それはまったくもっておかしい。


高度成長を生み出した恩恵としていっぱい遊び
そのツケがきているだけなのだ正直言って。


そして、そのツケで育った子供達は
大人になり、未来を見出せず
家庭を持つなんて方向に行かずに
自分たちで食っていかなければという思考になる。


そんな親達を見てそだった僕たちの世代は
ますます未来に希望なんていうものが見出せなくなってしまう。


僕ら20代の人間からすれば「絶頂」を知っているだけ
いいじゃないか。と思えてしまうのだ。


一時ITバブルなんてものがあったけれど
その時代にも社会に出ていたわけじゃないし
客観的にみてしまうと「負の側面」しか見ていないのだ


そんな側面しか知らない世代に
日本の将来なんて創れるのかというと
これはかなり、無茶難題なのである。


では、日本の将来は絶望的か?
と言われると
僕はそうでもないと思う。


まず、団塊の世代の強みである
「集団戦術」


とかく集団戦術は強い。
でも、個人として優れたヒトがいない。
これは世界的にみた日本を象徴していることで
群がる強みを大いに活かしているのが日本の特徴だったということだ。

この集団の中で実は個人レベルでも
相当な技術が埋もれているのである。
ここを若者と上手くマッチングさせて使っていかなくてはならないのだ。


だからまず、この世代に、本当に未来を想う力がある人であれば
素敵な老後なんていう前に
賃金ももちろん現役どおりにもらえない可能性のほうが高いが
そこは意欲なのだ。


60歳でも、70歳でも「仕事を押し付けられる」なんて感覚で
仕事しては楽しくないので「楽しく技術継承する」というもっと柔軟な場が
必要な気がする。


最新技術なんていうのは若い世代が頑張ってフォローすればいいし
経験で得られた貴重なスキルを伝承するという


俺たちの時代は〜
なんていっていること自体がおかしいのだ。


俺たちの時代は「今」なのだ
団塊という日本の最大の世代がしおれて何になるというのだ?


覇気のない日本を創ってしまったのは実のところ誰のせい?
そういう意識はおいておくとしても


引退な世代なのかもしれないけれども
その世代の力を若者は間違いなく必要としているのだ。



で、僕らが年金をもらう年代になったときはどうなるかというと
まぁ、絶望的なのは間違いなさそうだ。


本書内の中国の例はあまり良いとは思えない。
定宜庄という一人の人物に注目してしまったことが
日本・米国との対比に対して弱いといわざる負えない。


残念ながら本書から中国について興味を持ったぞという
読者は少ない気がする。


逆に米国についてはとても面白く
60年代という輝かしい「LOVE&PEACE」の時代
ウッドストックの時代


そして、今その時代を
オバマというヒーローの登場とともに
ジミーヘンドリクスがヒーローと拝められた思想を
60年代は青臭かった世代が発言権を持ち
調和の思想を喚起する時がきている


日本についても堺屋太一氏が
団塊は、その社会的使命を終えるであろうとあと数年の間に、日本がプロベーション状態を脱することができるように、努力しなくてはならない。それが団塊にとって最後の務めになる。

と仰っている。


さきほども言ったが若者だけで日本を再びというのは
あまりにも難題である。


団塊の世代と協力する道は
と質問したが
団塊も若者も偏見や今までの常識という概念を捨てる勇気を持ち融合させる
ということになるのではないかな。


そして、上の世代から下にいいづらいのであれば
下の世代がそういった場を創ればいいのだと思う。


もっと、団塊という貴重な資源を今後の日本の為に
うまく調和していかないといけない。


団塊だって、若者だって
楽しく、健やかに過ごせる未来がきっとあるはず。



【修寛化】
・団塊の世代と若者の調和ができる活動が何かないか
 模索するべき。
 いや探そう、そこにチャンスはあるはず。
 
【後記】
おきてしまったことをうじうじ言っていてもしょうがない。


これって歴史的にもいえることだったりします。
人は一人。でも人は一人では生きていけない。


矛盾を感じるようですが
そのとおりなのだなと思えます。


たまにはこういった団塊向けに書かれた本でも
読んでみると、発想の幅が広がるかもしれないですね。


これだから多読はやめられない。


しかし、ウッドストック絡みの本が非常に読みたくなってきた。

人気blogランキングrainbow最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
Presented by hiro
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Posted by hiro at 18:00│Comments(0)  
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