いつも前向きでいよう -279 筆談ホステス:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術 ⇒ 読書いつも前向きでいよう -279 筆談ホステス

2009年05月27日

25歳

この年齢も残すところ僅かになってきたのだが
だからこそか、「読んで」と僕の前に本は現れるものである。

今日の本は



ホステス、水商売
あんまりいいイメージではないかもしれない。

しかしプロの世界はプロの世界
そんなプロの世界に聴覚障害を持った
著者である斉藤里恵さんが挑んでいる。


それも『銀座』という世界に


何故彼女は耳が聞こえなくなってしまったか。
どんな葛藤があったか。
何故、ホステスなのか。
そして彼女の夢とは。

そんな等身大の25歳のあしあとが書かれたのが本書。

【本への挑戦】
筆談で掴むコミュニケーションとは
という視点で進んで行きたいと思います。

それでは 279冊目「筆談ホステス」について

さぁ、いきましょう。


【目次】

目次
はじめに
第1章 「神に耳を取られた」娘
第2章 私は不良ですか?
第3章 働く喜び
第4章 筆談ホステス誕生
第5章 私の(秘)筆談術
第6章 筆談ホステス東京へ上る
第7章 「筆談ホステス」銀座接客体験実話8
第8章 聴覚障害者の夢
終わりに



【書感】

正直
僕は五体満足の人間だし
正直、耳が聴こえない世界というのは想像できない。
音楽というものが僕は大好きだから。


しかし、そういう世界があることを知ることはできる
意識することはできる。
無視という最悪なことは防げるわけで。


本書を読む前に
こういった本では同情というものが入ってしまうものだが
僕はあえて同情という感情は断ち切り
一人の同年代が書いた本として読み解いていった。


彼女の小学校〜高校という歴史は
輝かしいという言葉からは程遠い。


いじめというものが発生するわけだ。
それも先生までに
「神に耳を取られた」という酷い言葉まで投げかけられる。


中学時代はスカートを短くしたり
タバコをすったり、酒を飲んだりとちょっとやんちゃな部分も見れたりする。
褒められたものではないが、普通の中学生活だろう。
そして、高校に慣れずに水商売の道へ


筆談ホステスという名のとおり
ここからが本書の読み応えのあるところだろう。


会話のきっかけ というのが常にお客様自身という目線で語られている。
例えば自分が選びに選んだネクタイをしていたとしよう。


「素敵なネクタイですね!」


と言われるのと


「あなたのセンスは抜群ね!」

と言われるのではどちらが嬉しいだろうか?
ひねくれていない限り後者のほうが嬉しいはずだ。
要はモノなんて褒めてもダメで、ヒトを褒めてあげないといけないのだ。


そのほかにも、愛されるわがままの方法や
好きや愛しているというのが一時の営業トークでしかない
ということ色々学ぶことができます。

容姿や裕福さではなく

・お金を賢く使えること
・多くの方の信用を集めていること
・相手の気持ちを察することができること


上記が理想の男性像だそうだ。
とモテ本顔負けのエッセンスもチラホラって趣旨が違うか。。。


筆談で掴むコミュニケーションとは

普通以上に目や手で相手を感じることができるということだ。
自分に無いもの があるからこそ見えてくるものがある。
彼女は耳が聞こえない分 他の人よりも 見る、触る、嗅ぐなどの感覚が
研ぎ澄まされているように思える。


そして、優しい心をもっているからこそ
相手の表情を読み取ることが人より上手なのだなと感じたし
彼女の「いつも前向きでいよう」という精神が
プラスされ色々な逆境を乗り切ってきたのだなと感じさせます。


お店にくる落ち込んだ人々に与える
愛の言葉も素晴しく、この部分は買って読んでいただきたいのだが
ちょっと紹介すると


出世争いに同期に負けて
奥さんにも
「少し止まると書いて『歩』く。着実に前に進んでいます」


という例や

会社の経営が火の車になってしまった
経営者の方には
「辛いのは幸せになる途中ですよ」

と書いてお客様に渡すわけです。


こういった心温まる表現
いろいろ勉強はしているけれどもなかなかできるものではないですね。
見習いたいものです。


最後に、彼女の夢は
親友の美容師さんと
聴覚障害者と健常者が共に働けるサロンを開くこと
だそうです。


おそらくそんなに遠くない未来の話ではないでしょうか。
同世代の方がこうやって頑張っていると
こちらまで元気になる。


そして、自分にしかできないものというのが
夢を諦めない限り必ずあるのだなと
僕もちょっと長い筆談によって心が癒されるのでした。




【経験知】
人の夢と書いて儚い
人の夢と書いて儚いとは言うけれど、だからこそ
人は夢を次々に追い求める。
 
 
【後記】
同学年の人が書いた本は初めて読んだかも・・・。


こういう刺激をいただけるのは本当に嬉しいことです。
ちょっと気になったのが「若いころは」と書いてあったこと
いや〜ね、確実に年は取っていっているのですが…
人生は一生青春なので僕はまだまだ若いや〜い。。。

すんません、心は永遠の17歳(爆)


なんて冗談はさておき、僕も
人の夢と書いて儚いといってきた人間。


儚いからこそ追い求める。
そんな初心を思い返させてくれました。


いつか里恵さんとは筆談してみたいものです。

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今日もありがとうございました。へたれhiroに愛の手を!

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Posted by hiro at 23:43│Comments(2)  
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1. "斉藤里恵" に関する話題  [ 話題の女性にズーム・イン ]   2009年06月24日 04:02
"斉藤里恵" について書かれたエントリを検索してみました。 MASSAVA“聴力障害を持ちながら、銀座のクラブで人気ホステスとして活躍している斉藤里恵(25)さんの自叙伝「筆談ホステス」(光文社、2009年5月発行)が、書店やネット通販「ア

コメント一覧

1. Posted by Master   2009年05月28日 07:30
>>いつか里恵さんとは筆談してみたいものです。

読了後の感想を手紙で送ればよいのではないかと思いました。

もしよかったらためしてみては??
2. Posted by hiro   2009年05月29日 00:05
>Masterさん
やってみる価値はあるかもしれないですね!
成せばなる〜成さねば成らぬ〜何事も!

ですかね!

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