入り口をつくりかえるということ -285 芸術起業論:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術 ⇒ 読書入り口をつくりかえるということ -285 芸術起業論

2009年06月21日

まず下の画像を
ごらん頂きたい。





このいかにもサブカルチャー層に受けそうな等身大フィギュア
いったいいくらで競売にかけられたでしょうか?





正解はなんと
50万ドル(約5800万円)


なんでそんな価値がつくのか、
馬鹿じゃないの
キモい なんて思われた方。


これは本書の著者であるアーティスト村上隆氏の
しっかりとした裏づけがあったからこそ
ついた金額だと、そしてその真実が明らかにされているのが本書




【本への挑戦】
芸術の価値とは、何が通常と違うか
という視点で進んで行きたいと思います。

それでは 285冊目「芸術起業論」について、
一緒にいきましょう。



【目次】

第1章 芸術で起業するということ
第2章 芸術には開国が必要である
第3章 芸術の価値を生みだす訓練
第4章 才能を限界まで引きだす方法



【書感】

芸術というものは
わからないものである。


この判断は少々考えが浅いのではないか
と考えてしまう。


正直に言ってしまうと
著者である村上氏の作品


好きか嫌いかと言われると


嫌い


非常に苦手なタイプの作品である。


しかし、この芸術というカテゴライズの作品は
おもしろくないけれど、みんな見るアートと言う
村上概念にも適合している。


誰もが共通する


何とか現状から脱出したい。


そんな気持ちを
アーティストは制作動機の手段
としてぶつけるそうだ。


この感覚はなんとなくわかる気がする。


日本という土壌でこのアニメなどの文化が
発展してきた歴史をしっかり学ばなければ
いけないのは事実ではないだろうか?


今時、子供のころ見た好きなアニメは
なんて質問に答えられない人なんて滅多にいないだろう。


それくらい、アニメというのは印象を残してくれているのだ。


日本という戦争に敗戦した国。
島国だからこそアニメ、マンガなどのサブカルチャーが誕生した
という背景はしっかり理解しないといけない。


歴史という動線を学ばなければ
やすやすと新しいものなんて発見できないし、
生み出すことだって困難だろう。


村上隆氏は36歳まで本当に極貧の生活を送っていたのが
本書内では記載されている。
だが、そのおかげで
若さ、貧乏、無名というのは力になるということが
経験から語られているため、とても説得力があるものになっている。



また、もうあの人の作品は全盛期ではない
という人がいると思う。


全盛期を過ぎた作品と評価されるものがあるが


例としてはドラゴンボールの鳥山明氏があげられていたが
ドラゴンボールはいまでも日本でも再放送されるくらいだし
世界的に人気のある日本のマンガ、アニメであることは間違いない。


ドラゴンボール完結後の鳥山作品は魅力が欠けるという話で
それは当然のことで


一度“光”を見る瞬間を味わうと
それが強烈に残るそうだ。


この体験を一度でもできてしまえばそれは
もう冥利につきる。


その光を知るために
我々は色々な形でこの世界をもがいてるのかもしれないが…


マネーを共通言語として
共通言語に妥協を取らない


そして、作品の解説にこだわっている姿勢などは
本当に読んでいて素晴らしいものを感じた。


芸術は文化に色を塗る行為でなく
輪郭を作り出す行為
世界に持っていくガッツが必要である
という村上氏の締めの言葉には希望が満ちている。



日本のおたくたちよ
日本のサブカルチャーは世界のルールを紐解いてしまえば
無限の可能性を秘めている。


君の大好きな2次元を武器に世界の3次元と戦う時は
今なのかもしれない。


そのためにはやはり
興味を抱いたものを徹底的に分析し、理由を検証し
歴史を学び、宝地図を解析し、資金をため
冒険の旅にでるということが必要そうだ。


新しい概念を探す旅


これは芸術家、起業家・・・
やはりそれぞれ共通したもくてきなのかもしれない。


本書は是非、自分に何ができるのか?
という人に読んでいただきたい。


あなたが進む宝島への地図になるのではないだろうか。




【経験知】
芸術とビジネス
 歴史という概念をしっかりと学び
 自分には何ができるかを性格に導き出して
 そこに情熱を叩きつける
 
 
【後記】
梅雨時の日は読書が進む
今日の本は、こうして記事にするのに
とても苦労した。


表現というのは難しく
しかし出さなくては現れない。


でも、概念を作り出すという行為は
天才でなくてもできる。
そういった新たなものが自分の中に生まれる感覚を
呼び起こしてくれる本になった。


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