この夏だから見逃せない闘い:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術 ⇒ 映画この夏だから見逃せない闘い

2009年08月16日

8月。
はや半分も過ぎ去ってしまいましたが
暑い中充実した日々を過ごせているでしょうか。


久々の更新が本ではなく。
何故か映画です。


映画感想はじめました??


まぁ、些細なことは気にしない。
いいものはこうやって書き残しておくものだ。


ってことで今回は「サマーウォーズ」を観て来ました!

サマーウォーズ



どうやら、「時をかける少女」とおなじ監督さんの作品。
キャラクターデザインはエヴァンゲリオンの貞本さんで
とっつきやすい絵ではありますね。


それでは、いってみましょう!

どんなお話かというと…公式ホームページより
主人公はちょっと弱気で人付き合いも苦手な、17才の理系少年。

高校2年の夏休み、天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、憧れの先輩、夏希にアルバイトを頼まれる。二人が辿りついた先は、長野にある彼女の田舎。そこにいたのは総勢27人の大家族。夏希の曾祖母・栄は、室町時代から続く戦国一家・陣内(じんのうち)家の当主であり、一族を束ねる大黒柱だ。
栄の誕生日を祝うために集った、個性豊かな「ご親戚」の面々。そこで健二は突然、夏希から「フィアンセのフリをして」と頼まれてしまう。
ひょんな事から巻き起こった世界の危機に、健二と大家族は戦いを挑む…

栄のためにと強引に頼み込まれ、数日間の滞在をすることになった健二。賑やかな親戚の面々に気圧されながら、必死に「フィアンセ」の大役を果たそうと奮闘するのだった。
そしてその夜、彼の携帯に謎の数字が連なったメールが届く。数学が得意な健二はその解読に夢中になるのだが…
翌朝、世界は大きく一変していた。健二を騙る何者かが、世界を混乱に陥れていたのだ。
「私たち一家でカタをつけるよ!」
栄の号令のもと、健二と夏希、そして陣内家の面々が、一致団結して世界の危機に立ち向かう!


とまぁざっくり


観た感想は、観てよかった。
泣けた、笑えた、心躍った!

全体的に褒めます。
なので先に気になった点を・・・

◆気になった点
・尺の割りにキャラクターが多すぎてしまったのではないか?
 27人とか多すぎ・・・。顔は把握したけれど名前まで憶えられんわ・・・。
 まぁそれが意図的なのかもしれないけれど…。


まぁ、あまりネガティブなことを書いても
面白くないし。このくらいに。
というか、このことすら些細なことかもしれないし。


◆田舎の大家族
本作のテーマである「古き良き日本の田舎の大家族像」
これが一人暮らしの身にとってはなんとも楽しいし、うらやましい。


ただ、現実の社会で大家族というものがなくなったのは
やっぱり皆が侘助のようにどこかしら
"居心地の悪さ"を感じたというのが正解なのかもしれない。
だからこそ、核家族化してるのかもしれないというのも感じた。


ただ、この家族の場合。栄ばあちゃんという「柱」が存在したから
大家族というものが成り立つと考えれば納得できのだけれどもね。
こんなばあちゃんなかなかいないからね。


そのおかげで「家族」という絆で結び付けているのだろう。


◆古き田舎世界とバーチャル世界のマッチング
昔ながらの家族というテーマとバーチャル世界のOZ(おず)という
“相反するものマッチング”
このギャップが実に良く作られている。
(そもそも、この2つをギャップとして考えてしまうこと事態が
旧時代の考え方なのかもしれないけれど。。。)


現実世界で何か失敗ごとがあっても、視点を変える事によって
カズマ少年のように現実世界でいじめにあうような少年も
ネット界の格闘チャンプにもなれる。
うまく使えば「救い」という手があちこちにあるようになったのかなと感じる。


◆バーチャル・リアルという考えはいらない?
ネットの世界だって結局はモノなのだ。
モノというのは車にしろ、新幹線にしろ携帯電話にしろ
ヒトの世界を良くするように創られているのが基本。


・栄ばあちゃんの黒電話
・健二の筆算用の紙とペン
・OZへとアクセスするDELLのPC、Iphone、NintendoDS
・カズマのKINGカズマ
・夏希の花札


細かい内容は割愛するけれども本作ではモノの活躍は大きい。
ばあちゃんの黒電話もKINGカズマも色々なモノをヒトが使うことによって
世に役立つ。モノに支配されるのでなく、重要なのはモノをどう使うかの
ヒトなのだろうな。


◆立ち上がれ草食系
夏といえばスイカ、花火、女という
健二という主人公は一見すると世間で言う「草食系」といわれる人物


そもそも、草食系だ、肉食系だといった
タイプで人間を判断するのはどうかと思うし
その枠に収まる気もない。
嫌いなのであんまり好きじゃないのだけれども。


summer wars

最初は偶然、憧れの先輩夏希につれられてだったのだが
いざという時に天才的数学頭脳で魅せる、魅せる
何桁もある暗号の壁を得意の数学で切り開くのだ
さすが数学オリンピックを目指すだけはある。


で、恐らく、この世界の危機に立ち向かう際の健二には
“フリ”であってもフィアンセとして栄ばあちゃんに紹介され
「あんたならできるよ、夏希をお願いします。」
といわせてしまうだけの力を持っていることが栄ばあちゃんには
伝わったんだろうな。


そして、健二はこの赤の他人が“自分を信じてくれる”
ということがすごくうれしかったのだと思う。
しかもアイコンタクトというコミュニケーションを通して。
こういう交流が現代っ子には欠けているのかもしれない。


いま、草食系といわれる人が多くなっているのは
この「信じてくれる人」の欠落なのではと
考えられるのではないかな?


個々の能力が低いとは到底思えないし、
でも、草食系とか弱い男が目立つのは
親も友達もこの「信じてくれる人」が
あまりにもいないところから来ているのかもしれない。
だからこそ、「自信」というものをなくして
必要以上に過小評価しすぎていたり。
(まぁ、ここはバランスが大切だとは思うのだけれども。)


これだけ赤の他人でも「信じてくれる人」がいれば
闘えるし、目の前で泣いているヒトを見捨てるほど
腐った人間はなかなかいないわけで、
しかもそれが憧れの先輩とかの場合
「守るべき人」だって守ってやるという気になるだろう


やっぱり人は一人では無意味に等しくて
こうして「信じてくれる人」「守るべき人」がいると
男は強くなれると改めて感じた。


ただ、闘える者になるためには
自分を磨くしかない。それは、どんなことでもいいから。
いざという時闘える人間はやっぱりカッコいいと思う。
で、夏希は最後、健二に惚れていくわけです。


栄ばあちゃんが「夏希をよろしく」と
健二を見抜いたところにやっぱりばあちゃんすげえな
と感じざる得なかった。


どんな人にもきっと生きている役目というものがあるのだ。
それは、栄ばあちゃん、侘助、夏希、健二、カズマと
老若男女関係ないことなのだ。
時代が変わっていっても意志というものは引き継がれていく。
ばあちゃんの最期の言葉が健二に向けられたように。


◆「食」という大切さ
どんなにピンチになっても
「腹が減っては戦はできぬ」と栄ばあちゃんの遺言で
家族が食卓を囲み、世界滅亡の危機に備えて
一家で食事を取るシーンがなんとも印象的だ。


大家族がめんどうだからとさっきはいったが
こうやって大勢でしかも家族で、
なんてことは今の家族ではなかなかできない。
おいしい食事を家族で食べるというのはすごく大切なことなんだな
と改めて感じてしまった。


◆エンディング
山下達郎の主題歌が、エンドクレジットで流れるわけですが
もうねっ
すごくすっきりさせてくれて良い!!
いいですよ!ばっちり世界観を構築しております!


僕らの夏の夢
山下達郎

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◆まとめ
まだ、夏だ!やってやろうじゃないか!
という気分にもさせてくれる。ワクワクがたくさん詰まった映画。
「あきらめない」そんなことも学べる。


観ていろいろ感じ取って
糧にできる映画ではないかな。
観ておいて損は無いと思う。


こんな人は見るべき
・この夏、感動していない人
・なんか毎日がただただ過ぎている人
・「家族」の温かさなんてそういえば忘れているなという人


映画をより楽しむために知っておきたいこと。
・花札(ノリでも楽しめるが知っておいたほうが)
・バーチャル世界とアバター

(↓予めこの動画を見ておくとOZについてわかりますね。)






Posted by hiro at 16:29│Comments(0)  
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