てめぇで走れ! -331 アー・ユー・ハッピー:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
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2009年10月15日

沢永吉

永ちゃんの28歳を映した姿が前回の「成りあがり」だったわけだ。
2009年現在。


矢沢永吉60歳なわけで。


年齢というものを重ねて
いまなお“現役”ロックンローラーとして
活躍しているわけだ。


「成りあがり」には熱く邁進してきた
永ちゃんの歴史が書かれていたわけだが


今回の本は
アー・ユー・ハッピー?
矢沢 永吉

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51歳の矢沢永吉が自分の人生を綴った本だ。
当然いろいろな困難が待ち受けていたわけだが…


その真実はあまりにも衝撃的だった。




【目次】

オーストラリア事件
裏切り
マリアとの出会い・離婚と再婚
レコード会社移籍
臆病について
コンサートを仕切る・制作・招聘ライセンス・興行
ドラマとCM
ビジネス
オーストラリア事件が教えてくれたこと
アメリカ
家族
ファン
音楽
マスコミ
カネと幸せ
ウェンブリー
オヤジのツッパリ



【書感】

成りあがり
で綴られた内容が序章のように感じられるくらい
この本は衝撃の連発だ。


今もなお、「矢沢永吉」といえば
曲はしらないかもしれないけれど
やっぱり「BIG」で「スーパースター」なのだ


ただ、永ちゃんの魅力はタダの「スーパースター」ではないのだ。
この51歳の時に書かれた「アー・ユー・ハッピー」という本


さすが「スーパースター」と思える描写もモチロンあるのだが
一人の男として、一人の人間として泥臭い部分も書かれているし
臆病で臆病でそれを試行錯誤している様が描かれている。


自分の音楽を守るため、ビジネスを確立するために渡米したり
ツアーのスタッフに騙されたり
オーストラリアで側近たちに35億円の詐欺にあったり


まぁ、やっぱり衝撃の連発なのだが
僕が注目したのは

・家族
・臆病
・幸せ


という部分だ。


■家族 離婚と再婚
「成りあがり」では一生を添い遂げるような書きっぷりで
貧乏時代をともにした奥さんについて書かれていたが
その奥さんとの離婚の経緯が書いてある。


この部分はなんというか言葉を無くす。


ちょうど「成りあがり」がでるちょっと前のことらしい
永ちゃんは東京で「マリア」という女性と出会う。


そのフィーリングはあまりいいものではなかったけれども
何回か食事にいったりする中で
「あなたは『裸の王様』だ」とか世間では
スーパースター矢沢永吉なのに
男「矢沢永吉」をしっかり見てくれているような描写がある。


ここで、あれだけ「成りあがり」で
「家族」が大切だといっていた男が
こんな結果になるには・・・と懺悔にも近いような
言葉で書き綴ってある。


まぁ詳細は読んで欲しいが
悔いても悔いてもすれ違いというのはおきてしまう
それは結局全力でぶつかれなかったからなのかもしれないし
人間なんて悔いて、悔いての連続なのかもしれない


その反省もあってか、その後の
「家族」というのをすごく大切にしている。

その中で
ただ妻が夫を愛するのは夫が尊敬するものをもっているからだ
と書かれていた。これには賛成だ。


これは僕の家がそうなのだが父親は酔っ払うとどうしようもない。
どうしようもないといっても暴力を振るったりはしない。
ただラリってしまうだけなのだけれども。


毎日これじゃダメで
ただどうしようもない部分以上に尊厳がある。
その尊厳さえ守っていれば父親なんてそれでいいのかもしれないね。
だからこそ、あぁこういうことね。と納得できてしまうわけである。


■臆病
臆病さが大切だということも重要なポイントとして書いてある。


常に怖いから、次にどうしなければいけないかを考えるし
探るし、調べるし、イケイケ!でやってしまうのはいいのだが
その反面臆病さを持っていないとダメなのであるというのは
勇敢と無謀を取り違えてはいけないということだ。


逃げるのではなく。
臆病な自分を認める。

それで怖い部分をしっかりと把握して
で、この怖い部分をどうやっつけるか
というのが実は臆病の特権なのだ。


そっか、臆病でいいんだ。
怖くていいんだ。
臆病をネガティブなことに捉えがちだが
この言葉でちょっと救われた気がする。


まぁ僕の場合は臆病で怖くて
逃げてばかりで…。
というのが多すぎるが。
それを認めた戦いをしていなかったんだなって。


■幸せ
カネがないうちはカネを目標に走っていいのだと思う。
そして、カネを手にしてからその後のことなんかは考えればいいのだが


カネを手にしても「Am I Happy?」の問いに「Yes」と答えられない
永ちゃんがそこにはいた。


そして、「幸せ」になりたい。
「I'm happy!」
幸せになるために突き進んだ結果
一つのものが見えてきたらしい。


すごく良い言葉があったのでこれは抜粋してしまおう。
オレは誰のために生きているのか。答えは簡単だ。
オレは自分のために生きている。自分が気持ちよくなるために生きる。
こんなわかりきったことを、どうしてみんな言えないんだろう。



誰のためでもない。だから誰を気にすることもない。
オレは今まで全部自分でケツ拭いている。だったら人間ハッピーにならなきゃ。



会社をリストラされただけで、「もうオレの人生はおしまいだ」なんて、なんで思うんだ?
まあいいじゃん。皿洗いでもなんでもやる根性を持てよ。空き缶でも拾えよ。
空き缶を拾うこと悪いのか?空き缶を拾ったら、それで人生は終わるのか?
そんなことはない。
せっかく生まれてきたんだから、と思えばいいじゃないか。



泥臭くって、人間臭くて
でもスーパースターなところに
矢沢永吉という偶像を浮かべるんだろうな。


で、「永ちゃんすげぇな」と思うかもしれない。


でも、そんなことは永ちゃんも望んじゃいないんだ。

重要なのは
てめぇの人生なんだから、てめぇで走れ。
ということだ。


「Are you happy?」



「Are you fighting?」


せっかくの人生だ。
闘い続けようぜ。自分自身と。


アー・ユー・ハッピー?
矢沢 永吉

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【後記】
前回と今回でカッコいい年のとり方をまじまじと感じた。
年は重ねても現役
そんな愛せる職業についていること事態うらやましくもあるが
それは自らの行動で勝ち取った証なんだろうね。


10のリスクがあるところに飛び込んでいく。
そんな覚悟が大切。
甘えているのはなんだかんだで居心地がいいから。
という見方もあるみたいだが
変化していかないといけないな・・・。


せっかくの自分の人生。
結局決めて、進んでいくのは自分自身なんだよね。


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今日もお付き合いいただきありがとうございました。

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Posted by hiro at 00:51│Comments(0)  
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