地獄に花を咲かせましょう -334 城野宏の教え:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術 ⇒ 読書地獄に花を咲かせましょう -334 城野宏の教え

2009年10月19日

国も地獄も
実際のところ誰も行ったことないわけで

正直、そこがどんな場所かはわからない。
地獄というのは想像上、鬼がいて、針山があったり
血の池があったりするわけで


天国というのは極楽浄土というのが
まぁ一般的な考えだ


もし死の先に
そんな世界があったら
あなたはどちらを選ぶだろう。


今回の本は
城野宏の教え
清水 英雄

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地獄を選択するといった
ある一人の人の話。

さて、その真意とは何なのだろうか…。





【目次】

第1章 人間城野宏の生涯
第2章 城野宏の理論(その一)戦略と戦術
第3章 城野宏の理論(その二)脳力開発のすすめ
第4章 城野宏の理論(その三)情勢判断学
第5章 城野宏の理論(その四)真のリーダーシップ大発揮
第6章 脳力開発・情勢判断学の応用篇



【書感】

構なくらい
マニアックかもしれない本だし。

正直なところ城野氏の「脳力開発」というプログラムの宣伝が
多い本書。


こういう視点で読んでしまうと今も昔もビジネス書の
やりたいことって同じだったんだなと苦笑してしまうが
得られるものがないかと言われるとそんなことない。


城野宏という人は以前「獄中の人間学」という本で
登場しているのだが、戦後、そのまま中国の牢獄に
囚人として収容されて何年も処刑が自分の紙一重のところに
ある中で生きている。


獄中になると隣人が引きずりまわされて
連れて行かれて、頭をそのまま銃で打ち抜くなんていう
容赦のない処刑方法をされると書いてある。


城野氏本人も最初の1ヶ月はやはり恐怖したそうだ。
しかし、考え方をちょっと変えてみた


「オレに弾があたらなければそれはオレではない」と
戦場を駆け巡る兵士も結構こういう考え方をもっているみたいで
要は当たらなければ自分のダメージではないっていう
超極論だけれども超発想でもある方法を用いている。


それに怯えているだけでは何もないと
囚人の中国人の輪に混じり、ネイティブの中国語を学んでしまったり
牢獄で始めた3羽の雌鶏を3年で3千羽にしていしまったりと
とにかくストイックな発想方法ばかりなのである。


こう紹介されると城野宏ってすげぇと今の時代でも思ってしまうわけで。
いや、すごい人なんだけれどもね。


で、かれこれ四半世紀も経っているのに
人間というのは進化しない生き物なんだなとも落胆してしまうわけだけれども


気に入った思考方法をいくつか挙げていくと


自分が主人公
いくら考えてもできないものはできない
過去は過去でしかない。できないことはするな。できることだけをしろ。

という現代の自己啓発書でも言われているとおりこのあたりは普遍なのである。


「あの場ではああするしかなかった。仕方がなかった」
と逃げていてはダメで、
この人生の物語の主人公はあくまでも自分ということを理解しなくては
いけないわけ。信念・戦略で生きろ!


う〜ん、こういうことも普遍的なのだよね。


ゴールがあるから全力で走る
迷っていたら「何のために?」を自問する。

山があるから登ると答えた人がいたけれども
「頂き」があるから人は登る
その頂きは多種多様でいいのだと思うけれども、
やっぱり頂きがあるから人は登れるわけで、ゴールを設定することは
大切なのだね。


地獄改造計画
で、冒頭の地獄を選択するにたどり着くわけだが
なぜ、地獄を選択するのかというと、生き方には2つの生き方があって


「理想郷(=天国)」に出来上がったものにのっかって、それに流されて過ごすか
極端な悪条件にあるものを立派なものにしていく積極的な活動に生きている喜びと意義を
感ずるか、という二つの人生があるという。


要は考え方次第、地獄だったら三途の川の渡し舟なんて廃止して
橋をかければいいし、血の川の水はダムにして水力発電にしたり
鬼のトラのふんどしは高級品だから化繊製のふんどしに変えたり
地獄の業火を火力発電の源にしたり、針の山を原料に特殊鋼の生産を行ったり
閻魔様の仕事をすべてコンピュータ化したりと


このどんだけポジティブなんだよと思わせてしまう
発想力に脱帽してしまったわけである。


総じていえるのは
結局、状況なんていうのはそれぞれに大差なんてないもので
その中をいかに頭をつかって発想を変えて行動していくことに
成功の鍵があるのかもしれないということ。


やっぱり自分のエネルギーを燃やして
自分のストーリーを刻んでいかないといけないということだわね。


いいじゃん、ドSな環境に身をおこう。
流されるままなんて楽しくないしね。


こういう古い本は困ったときに支えになってくれると
つくづく感じた。


城野宏の教え
清水 英雄

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【後記】
技術の進化という意味だといろいろしているのかもしれないけれども
人間の進化なんていうものはそんなに
頻繁に起きるものではないのかもしれないね。

あらたな進化の過程をたどるまでは
古き良き知識というのは役に立ち続けるのかもしれない。


まぁ誰かがつくった情報なんていうものを
疑いながら真実を見極める能力がこれからも必要だってことだ。


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今日もお付き合いいただきありがとうございました。

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Posted by hiro at 23:44│Comments(0)  
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