夢想は観衆に、主役はリアリスティックに -388 羽月莉音の帝国:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術 ⇒ 読書夢想は観衆に、主役はリアリスティックに -388 羽月莉音の帝国

2010年03月09日

全に著者買いしてしまった。
こればかりはしょうがない

今回の本
羽月莉音の帝国
至道 流星 (著), 二ノ膳 (イラスト)

[Amazonで詳しく見る]


前の作品『雷撃☆SSガール』で魅せてくれた至道ワールドが
強力すぎたからだ。

今回は帝国!?を建国するまでを描くとか描かないとか…
果たしてこのスケールどこまででっかくなっちゃうの?




【目次】

序章
第一章 建国しようぜ
第二章 株式会社革命部、創設
第三章 スタートアップ
第四章 アップステージ
第五章 ミドルステージ
第六章 株式公開



【書感】

校生の頃
「建国」する、なんて発想を持った人はいるだろうか?

はたまた「起業」するなんて思った人はいるだろうか
(これは若干いるかもね。)

まぁ前者がいたら今頃日本以外に日本語を母語とする国が
出てきてもおかしくないわけで
現段階でいないわけだが


それでも本書はリアリスティックなラノベ
ラノベ色が「雷撃〜」よりは遥かに強いので
よりライトな層に向けて書かれた本であると感じる。


読んでいて思うのは、やっぱり至道流星氏
この人の経験値というものはものすごく深いし確信的で魅力がある。
下手な成功法則を読むよりは相変わらず凄まじい威力を持つ。


何これ?しゅごいんですけれど…状態に読者を
翻弄してくれることは間違いない。


革命部と一人の天才

高校生の部活動が
いきなり"建国”するなんていうテーマで本書は始まる。

つまり革命を起こすということである。
義社会、そして日本に対して


本書に登場する人物が
やっぱりラノベを象徴するようなキャラクター構成になっていて
ノーマルっぽい主人公を囲む美女3人+おまけ1人という
オーソドックスなキャラクター構成になっている。


「建国する」「革命する」と常人では理解できないが
世界を父親と旅し、様々なモノごとをみてきた実態を基に
断固たる決意、信念で動く主人公のいとこ涼宮ハルヒもとい
羽月莉音(カバーの女の子)がやっぱりすごいキャラクターなわけ

「雷撃〜」の水ノ瀬凛もそうだったけれどこのポジションのキャラクターは
やっぱりこういうキャラクターでなければならない・・・と相場が決まっているのか?

他にも美人な幼なじみの沙織
天然だけれど天才な上級生柚さん

鬱陶しいけれど頭は全国区な恒太などキャラクターはやはり濃い。


台詞回しも随所にパロディがあるのでガン○ムのパロディセリフ回しや
柚ちゃんが天然系上級生キャラが国際数学オリンピックで金メダル
人工衛星が落下したら温泉が沸いたくらいの衝撃と「サマーウォーズ」じゃん
という突っ込みどころを入れてくれたり、わかる人にはわかる。


まぁそんなドタバタなキャラクターたちが
ビジネスというものを通して革命を建国を目指すわけだ。

革命部のビジネス


ストーリー中いきなり
ぼろ屋の賃貸料、PCなどの機器などなど
活動するために莉音の行動でいきなり革命部は300万近い借金をする。


その300万円をひと月で返済するために
自動販売機を設置したり、音楽教室を開いたり
はたまたゴミをオークションに出したり
といろいろな商売方法が展開される。

その中でも
美女である主人公の幼馴染沙織を無理やりモデルにした
コスプレ事業が開花していき
沙織を謎のコスプレイヤーとして売出して、ネットで有名にしたり
はたまた写真集に展開したりと一点突破の事業をしていく。

さらに、その話題性を使ってコスプレ自体のインターネット販売サイトを構築して
販売したり、コスプレを全国の写真屋さんに展開して
ビジネスを拡大したりと、あれっこれ実際にやってみたらいけるんじゃない?
というビジネスアイデアが盛り込まれているので驚きである。


…まぁこの時点で現実離れしてしまっている?
と思うかは本書を読んでのあなた次第ではあるのだが…


革命部の本質は・・・

本書で一番見習わないといけないことは
莉音の革命「新たな国」を創るということ
ではなく、この「使命」のために他は気にせず
わが道を突き進む。

この描写はSS(世界征服)を目指す「雷撃〜」の水ノ瀬凛も近しい

己の信念のために常識という概念を疑って
突き進むということはどんなに大切だろうか。
と感じる。

目標というか使命は
他から嘲笑れるくらいがちょうどいいのかもしれない。

それに向かって突き進む力はとんでもないものだから。
そんな進むべき使命があれば眠る時間を惜しんでも進むし
その年相応で他の人がやっているようなことも気にならない
くらい進めるのではないだろうか?


実際に落とし込むには…
じゃあ実際に貴方が会社を起業しようってなった場合
資金集めなどをどうやってやっていくか?
逸材が集められるか?といろいろ分からなくなっていくだろう。

というのは正直無い頭を絞って突き進むしかない
これは莉音のセリフなのだが
「『数打ち当てろ大戦略』ってヤツよ。とにかくガンガン手を広げておいて、いずれ、その中でもっとも利益が上がる事業に集中していくの。だからね、最初はこんな苦労も必要なのよ」
というセリフに象徴されるように迷わず数打っていくしかない
最初はそれで十分なのかもしれない。


ビジネスが軌道に乗り始める、そして拡大を見せる段階は
展開が面白く本当にスラスラ進んでしまう。
本書で書かれている二回の決算を迎えずに
いきなり上場企業するというやり方も正直すげぇ…と関心してしまった。

結局この1巻で最終的に423億7200万円という部費までいくわけで…
ここまで行き着く流れは前著である「雷撃〜」と非常に似ている。
(残念ともとれるし、本質ともとれる?)

ということはだ…
実はベンチャー企業を軌道にの乗せる方法なんていうのはパターン化しているのではないか??
なんて思ってしまったりもするわけで…(これは浅はかかもしれないが…)


まぁ金額云々は物語だからということも十分にある。
でも次のセリフはその身に刻んだほうがいい。
「人間ってのは不思議な生き物なのよ。嘘は真実になるし、真実も嘘になる。社会を維持する最大の原動力は、いつだって幻想なんだから。それは善でも悪でもない。それを忘れず、私たちは私たちの心に忠実でありさえすればいいのよ。」

誰になんと言われようと心に忠実に生きなければいけない。
それも
「夢想は観衆に任せよう。主役は常に、精強なリアリストたれ」

そう、常にリアリスティックに。


さて、この物語は著者曰く1000兆円あたりまで続くみたいで…
まだまだ見逃せない展開なのである。
次巻以降も楽しみは尽きない??


羽月莉音の帝国
至道 流星 (著), 二ノ膳 (イラスト)

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【後記】
情熱大陸で「ファンクショナルアプローチ」の横田さんの知名度が急上昇中ですね。
「何のために」と教えてくださった
聞くが価値
は忘れることはないでしょう。

しかしやってはいけないことがあります。
googleで「横田尚哉 情熱大陸」と画像検索してはいけないwww

どうしようもない画像に辿りつけます…あるぇ〜



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