「何のために?」が思考の栄養剤 -412 問題解決のためのファンクショナルアプローチ入門:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術 ⇒ 読書「何のために?」が思考の栄養剤 -412 問題解決のためのファンクショナルアプローチ入門

2010年08月16日

質というものが
大体の事柄にはあるわけで、今回はその本質を考えるのに役立つ
思考方法を学ぶにはもってこいの本なのではないかなぁと思う。

今回の本は
4887598327


問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門 [単行本(ソフトカバー)]


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さて、あなたはそこにある「ファンクション」をしっかり見極めて使っているでしょうか。



【目次】
1 タウン編
1 点字ブロックに見る顧客満足
2 街のカフェをファンクショナルに考える
3 ウォークマンが30年以上も売れている理由
4 生産効率を上げる通勤スタイルを考察する

2 オフィス編
1 「部長、ハンコください」って何?
2 社内規程は「誰のため」?
3 マニュアル地獄の社員たち
4 ロゴマークにはどんな意味がある?
5 「ホウレンソウ」は誰のため

3 プライベート編
1 活用しきれていない家電のファンクション
2 ファンクショナルではないリビングは要らない
3 資格取得マニアをタイプ分け
4 フェイスブックとツイッター
5 人がスポーツクラブに通う理由

4 パブリック編
1 不案内な案内図
2 学校教育と企業内人材開発
3 道路拡幅工事のジレンマ
4 河川改修からビジネスのヒントをつかむ


【書感】

のために?
と考えることが印象的な前作「ワンランク上の問題解決の技術」を書かれた
横田さんの本だけあって本書も非常に「何のために?」と考えたくなる本に仕上がっている。

今回は、タウン、オフィス、プライベート、パブリックなど
誰もが遭遇しそうなケースで

「何のために」「誰のために」をしっかり考えさせてくれる為ファンクショナルアプローチがとても身近になるようわかりやすく解説してある。


気になった事例をちょっとだけピックアップしてみよう。


ドライヤーのcoolボタンは「何のために?」

大体の人がドライヤーはつかうだろう。
そう、髪を乾かすアレだ。

ドライヤーのボタンに「on/off」、「hot」、「cool」とあるのは大体ご存知だろう。では、冷風を送る「cool」ボタンは「何のために?」あるだろうか
「涼しさを得るため」「体温を下げるため」についていると思っている人は
残念ながら本来のファンクショナルな使い方ではない。
(まぁそういう使い方もあるかもしれないけれどね)

本来の使い方は髪の毛というのはタンパク質でできているためそのタンパク質の特性を活かして温風で熱を加える事により髪を柔らかくし、冷風で熱を冷やすことで髪を硬くするという使い方だそうです。
(ドライヤーの使い方間違っていたかも・・・)

というわけでボタンの切り替えがし辛いドライヤーは実は本来のファンクションを想定してつくられていないということがわかるというわけです。

まぁこう考えると結構無駄な設計、無駄なものって多いのかもしれないですね。

そうやって身近なものを疑うことによって本当にこれって意味あるの?
と思う発想が生まれてくるわけです。

スポーツクラブへいくのは「何のために?」

本書に電車でスポーツクラブに行くという例が書かれている。スポーツクラブといえば=体を鍛えるところと連想するかもしれませんが、体を鍛えるのであれば走ってジムに行けばいいし、普段からエスカレーターやらエレベーターを使わずに階段でも使えばいいじゃん。

と思えてきてしまいます。

「本当にその手段しかないのだろうか」
「そもそも何を目指しているのだろうか」
「どのような結果が得られればいいのか」
と考えると・・・

スポーツクラブには「負荷をかける」「効果を早める」「挫折を防ぐ」「運動環境を整える」などの要素が
見つかるわけです。

まぁ、この機能が満たせる方法を自分なりに考えられるならば
「スポーツクラブ≠体を鍛えるところ」となるわけで

あそこにいけばこれを満たしているから大丈夫
多くの人は、改善できるのではないかと感じながらも、その手段を見つけ出せないまま、今のカタチにとらわれてしまっているのです。
のような、とらわれない柔軟な発想をしていくことが大切になることがわかります。

行き詰まったら「何のために?」

思考が行き詰まったら、それはチャンス
「そんなこと知っているよ」と知っている風で考える事を止めてしまっては自分のためにならない。

まず「誰のために?何のために?」と考えてみること、そしてモノに捉えられる事なく、そこにある「ファンクション」を見つけられれば、あなたの思考はさらに知的探求の旅へ一歩踏み出す事になるのではないだろうか。

そして自分なりにアレンジして、発想を複合していけばもっともっと仕事、プライベートが楽しくなるのかなぁ、なんて思う。

本書にはそんな考え方をするために役立つ事例が掲載されているので「何のために?」の発想を鍛えるために役立ててみてはいかがでしょうか。

4887598327


問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門 [単行本(ソフトカバー)]


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【後記】
今日は各地で最高気温だそうだ。
夜になっても暑いのでさすがにエアコンに頼ろうと思う。

しかし、夏場は暑くて嫌になり、冬場は寒さで嫌になる。

もっと夏すげぇ!冬すげぇ!とポジティブに思考したいところだが…

にしても暑ぃ…

この暑さは何のためにぃ…

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Posted by hiro at 23:57│Comments(3)  
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コメント一覧

1. Posted by 横田尚哉   2010年08月17日 04:45
取り上げていただき、ありがとうございます。
おしゃる通り、知的探求の旅に出て欲しいと思います。
また、お会いしましょうね。
2. Posted by Master   2010年08月17日 07:58
ドライヤーの冷却の機能の意味、初めて知ったww

この暑さは、気持ちも熱くなるため・・・(笑)
3. Posted by hiro   2010年08月17日 22:45
>横田さん
著者自らコメントありがとうございます。
知的探求の旅のおともに「何のため?」はいいお供だととても思います。
是非、またお会いしましょう。

>Masterさん
ドライヤーの冷却機能の本当の「ファンクション」は知られていないのかもしれないですね。

暑さは、どうなんでしょうかね(爆)

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