2010年09月13日
情熱を注ぐ
その様は人それぞれで
本当に好きだからできる
という原動力があるかもしれない。
今回の本は

プラネタリウムを作りました。?7畳間で生まれた410万の星 [単行本]
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一人の男性『プラネタリウム』に魅了された男性が
プラネタリウムの自作を通して
ひたむきな情熱を向けていく本。
(以前ドラマにもなったことがあるそうだ。)
全体を通して、仕事にも通ずる部分もあるし、ロマンある本になっている。
その様は人それぞれで
本当に好きだからできる
という原動力があるかもしれない。
今回の本は

プラネタリウムを作りました。?7畳間で生まれた410万の星 [単行本]
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一人の男性『プラネタリウム』に魅了された男性が
プラネタリウムの自作を通して
ひたむきな情熱を向けていく本。
(以前ドラマにもなったことがあるそうだ。)
全体を通して、仕事にも通ずる部分もあるし、ロマンある本になっている。
【目次】
【書感】
素人というレベルから
最初は誰しもスタートする。
そのレベルから、玄人と呼ばれるレベルに達するためには
相当な失敗や挫折、その他にも失うことがいっぱいあるだろう。
ただし、そのことを見つけられれば
それは他の誰も得られない、自分だけの
他と比べる必要のない道が開かれる。
今回の著者の大平氏はまさに「プラネタリウム」という自分の道を探求し続け
素人から玄人、第一人者となっていく
その過程が本書には書かれているのだが
例の如く気になったところをピックアップしていこうと思う。
高校生から本格的にプラネタリウムを作成し始める
プラネタリウムを上映するにあたっても
・星の知識
・レンズの知識
・電気の知識
・ドームの知識
など様々な知識を必要とする。
各々、そのまま製品を買えば
ものすごい買い物になってしまうのだが、
高いからという理由であきらめず
本当に様々なもの(星の位置をフィルムに焼き付けるマイクロプロッターや金属原板、クリーンルームなど)を
自作してしまう。
また、特に電気のことについては苦手と思い込んでいた
という書きっぷりがされているが
何回もトランジスタを爆発させたりとかなり失敗談が書かれている。
弱点を救うのがスイッチング電源のアルバイトという偶然の出会い
そこでは電源という技術的な部分だけでなく
物の作り方、仕事の進め方、評価の仕方、考え方
とアマチュアライクだったものをプロという意識に変えてくれたそうだ。
仕事のやり方については
もちろん時間とお金を考えることは大切で
初期の頃は秋葉原へパーツを買いに行ったりして
ほとんど自分で自作している
それが大切な時期もある。
でも時間というのは限られているのだから
他にアウトソースしたほうがうまくいくものは
アウトソーシングしてしまうのも手である。
そして、アウトソーシングできないようなものに自分の力を注ぐ
これって何の仕事でも同じ。
ある程度のレベルまで行ったら
見極めて、サクサク先を目指さないといけないものに着手すればいい。
視点が異なっている。
人間の目に見える星の輝きというのは6等星と呼ばれる輝きのようだ。
その為、当時大体のプラネタリウムでは8等星と呼ばれる明るさまでしか表現しなかった。
しかし、「メガスター」では11.5等星という人間の目に見えない世界だけれども
それを投影するということで自然にも近い独特の空間を表現することに成功している。
既存のモノがこうだから
と疑いもなくそのまま納得してしまうのは危険でどうしてこうなっているのか
もっとこうしたらよくなるのではと視点を多角的に持つことが
大切であると感じられるエピソードである。
常に思っていることは「プラネタリウム」で
隣家のエンジニアのおじさんや科学館の職員さん、
レンズメーカーの方がレンズをわけてくれたり、近くの町工場が設備を自由に使わせてくれたり
一心に情熱をかけてきたからこそ
引き寄せたものだなと思ってしまう。
「運がよかった」
ではなく
精神論チックになってしまい嫌だが
やはり何かに情熱を注いでいれば
自ずと人であったりものであったり
果ては運までも引き寄せるものだなと感じた。
本書が書かれたのが2003年頃
果たしていまはどうなっているのか?
と思うとちょうど

プラネタリウムを作りました。 7畳間で生まれた410万の星、そしてその後 [単行本(ソフトカバー)]
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その後が書かれた改訂版が最近出版されたみたいだ。
また機会があったら改訂版も読んでみたいと思う。

※http://www.astroarts.jpより引用
とあとがきに書いてある言葉が熱い。
まだまだ遅くない。
あなたは何に「情熱」をかけるか
それを発見するのもいいのではないでしょうか?

プラネタリウムを作りました。?7畳間で生まれた410万の星 [単行本]
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【後記】
MEGASTAR以外にも
大平氏のページを覗くと面白い。
まず、自分の地域の星空をトップページで見られるような仕組みになっているし、
ページ内の商品紹介には家庭用のプラネタリウムであったり、
様々な商品があるみたいです。
お風呂に星空を映すやつみたことあったけれど
大平氏の作品だったんだ・・・
twitterやってますのでお気軽にfollow me↓

Presented by hiro
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第1章 欲しいものは自分で作る!プラネタリウムとロケットに夢中の子ども
(夜光塗料で作った初めてのプラネタリウム
空の彼方へ飛ばしたい!ロケットにも夢中になった ほか)
第2章 大学生活のすべてを注ぎ込んだ初のレンズ式プラネタリウム「アストロライナー」
(アストロライナーとは
アストロライナー製作記(ピンホール式からレンズ式へ
星を映し出す恒星投影機の設計
小さな恒星原板に無数の星の穴を開けろ
星をもっと明るく!バイトで学んだ電気の技術
空気でふくらむエアドームに星を映す) ほか)
第3章 一七〇万の星を映し出せ!大幅な軽量化と性能向上を目指した「メガスター」
(メガスター製作記(アストロライナーを超える新型機の構想
設計は苦労の連続、組み立ては楽々
今度こそ金属原板を作り上げる)
メガスター上映記(IPSロンドン大会で、メガスターの性能を世界にアピール
芝居の公演でメガスターが星を投影
クリスマスの青山スパイラルで国内初の一般公開
三万人が堪能した旧五島プラネタリウム「スローライフギャラリー」
日本科学未来館で初めての自主上映)ほか
【書感】
素人というレベルから
最初は誰しもスタートする。
そのレベルから、玄人と呼ばれるレベルに達するためには
相当な失敗や挫折、その他にも失うことがいっぱいあるだろう。
ただし、そのことを見つけられれば
それは他の誰も得られない、自分だけの
他と比べる必要のない道が開かれる。
今回の著者の大平氏はまさに「プラネタリウム」という自分の道を探求し続け
素人から玄人、第一人者となっていく
その過程が本書には書かれているのだが
例の如く気になったところをピックアップしていこうと思う。
欲しいものは自分でつくる
中学時代は自家製ロケットを作ったり高校生から本格的にプラネタリウムを作成し始める
プラネタリウムを上映するにあたっても
・星の知識
・レンズの知識
・電気の知識
・ドームの知識
など様々な知識を必要とする。
各々、そのまま製品を買えば
ものすごい買い物になってしまうのだが、
高いからという理由であきらめず
本当に様々なもの(星の位置をフィルムに焼き付けるマイクロプロッターや金属原板、クリーンルームなど)を
自作してしまう。
また、特に電気のことについては苦手と思い込んでいた
という書きっぷりがされているが
何回もトランジスタを爆発させたりとかなり失敗談が書かれている。
弱点を救うのがスイッチング電源のアルバイトという偶然の出会い
そこでは電源という技術的な部分だけでなく
物の作り方、仕事の進め方、評価の仕方、考え方
とアマチュアライクだったものをプロという意識に変えてくれたそうだ。
仕事のやり方については
もちろん時間とお金を考えることは大切で
初期の頃は秋葉原へパーツを買いに行ったりして
ほとんど自分で自作している
それが大切な時期もある。
でも時間というのは限られているのだから
他にアウトソースしたほうがうまくいくものは
アウトソーシングしてしまうのも手である。
そして、アウトソーシングできないようなものに自分の力を注ぐ
これって何の仕事でも同じ。
ある程度のレベルまで行ったら
見極めて、サクサク先を目指さないといけないものに着手すればいい。
既存のモノがすべてではない
大平氏が開発した「メガスター」では普通のプラネタリウムと視点が異なっている。
人間の目に見える星の輝きというのは6等星と呼ばれる輝きのようだ。
その為、当時大体のプラネタリウムでは8等星と呼ばれる明るさまでしか表現しなかった。
しかし、「メガスター」では11.5等星という人間の目に見えない世界だけれども
それを投影するということで自然にも近い独特の空間を表現することに成功している。
既存のモノがこうだから
と疑いもなくそのまま納得してしまうのは危険でどうしてこうなっているのか
もっとこうしたらよくなるのではと視点を多角的に持つことが
大切であると感じられるエピソードである。
手繰り寄せる
小さい頃から中学、高校、大学、そして社会に出てからも常に思っていることは「プラネタリウム」で
隣家のエンジニアのおじさんや科学館の職員さん、
レンズメーカーの方がレンズをわけてくれたり、近くの町工場が設備を自由に使わせてくれたり
一心に情熱をかけてきたからこそ
引き寄せたものだなと思ってしまう。
「運がよかった」
ではなく
精神論チックになってしまい嫌だが
やはり何かに情熱を注いでいれば
自ずと人であったりものであったり
果ては運までも引き寄せるものだなと感じた。
本書が書かれたのが2003年頃
果たしていまはどうなっているのか?
と思うとちょうど

プラネタリウムを作りました。 7畳間で生まれた410万の星、そしてその後 [単行本(ソフトカバー)]
[詳細はAmazonで⇒

その後が書かれた改訂版が最近出版されたみたいだ。
また機会があったら改訂版も読んでみたいと思う。

※http://www.astroarts.jpより引用
星の魅力とはなんだろう? 人は宇宙に対して、二つの感動を持つことができると僕は思う。
満点の星空の美しさに触れたとき、人々は理屈抜きに感嘆する。それは、星空を美と感じる本能の
なせるわざ、感性の感動だ。そして、自然科学が解き明かした宇宙の正体。我々の尺度をはるかに超える、
壮大なスケールと宇宙創生の神秘への畏怖。これは知性の感動だ。人々は、星空の美しさに感性で魅せられ、知性がもたらした
宇宙のスケールへの思いが、その感動をはるかに増幅させるのだ。
プラネタリウムは、知性と感性の二つを、DNAの二重らせんのようにつむぎ合わせて伝えられるものになればと思うし、
その姿を、メガスターを使って切り開いてゆきたいと思う。
とあとがきに書いてある言葉が熱い。
まだまだ遅くない。
あなたは何に「情熱」をかけるか
それを発見するのもいいのではないでしょうか?

プラネタリウムを作りました。?7畳間で生まれた410万の星 [単行本]
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【後記】
MEGASTAR以外にも
大平氏のページを覗くと面白い。
まず、自分の地域の星空をトップページで見られるような仕組みになっているし、
ページ内の商品紹介には家庭用のプラネタリウムであったり、
様々な商品があるみたいです。
お風呂に星空を映すやつみたことあったけれど
大平氏の作品だったんだ・・・
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