「ど」という生き方 -417 ど真剣に生きる:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術 ⇒ 読書「ど」という生き方 -417 ど真剣に生きる

2010年09月15日

剣に生きる
だって自分の人生なんて1回きりだから。

でも、その真剣って本当に
真剣なんだろうか?

今回の本は
4140883278


ど真剣に生きる (生活人新書 327) [新書]


[詳細はAmazonで⇒]


京セラ創業者の稲盛氏の「ど」真剣に生きる著書である。
プラップジャパン天本様から献本頂きました。
ありがとうございます。

さて、「ど」のつく真剣な生き方から学ぶことはあるのでしょうか?


【目次】
はじめに

第1章 リーダーの条件

インタビュー採録1
    盛和塾への思い
    理念は愚直に守るもの

第2章 挫折だらけの青春

インタビュー採録2
    仕事が好きになる努力をしなさい

第3章 会社は誰のものか

インタビュー採録3
    経営で一番大切なもの

第4章 何のために生きるのか

インタビュー採録4
    人生の真の目的
寄稿 心に沁みた稲盛さんの言葉 藤井彩子(NHKアナウンサー)
略年譜


【書感】

な構成は
稲盛氏の働き方、京セラを起こしてからの歴史
その他、取り組んでいることというのが主である。

その中で軸になっていることを
ちょっと疑問をいれつつ今回は読んでいきたい。

何のために生きるか

稲盛氏へのインタビューで
人は何のために生きるのか。という質問がある。
これってすごく難しい質問。

そこで氏は社会のため、他人のために何か貢献する、それがこの世に生をうけた意義ではないかと思っています。
ですから皆さんにも、ささやかでいいから世のため人のために貢献する、そういう人生を生きてほしい。それが生きることの意義なんだと思います。
 同時に、自分の魂を磨き、自分の心を慈悲に満ちた優しい美しい心に変えていくことにこそ、人生の目的があると思っています。それ以外にはないでしょう。と
ありますが、前半部分は概ね納得いきます。

仕事は何かに貢献するためにある

慈悲に満ちた優しい美しい心という抽象的な表現は
精神論だ!って思って考えると斜めすぎるかもしれないけれど
すんごく分かるようで、すんごく分かりづらい例えではないだろうか?

優しさってなんだろう?
美しさってなんだろう?
慈悲ってなんだ?
となっていく

それを思うのも結局“個”であって
優しさや美しさは誰かに押し売りできるものでもない

道徳的な考え方をすればいいのかもしれないけれど
最近そのことってよくわからない。

慈悲深さ、優しさ、美しさというベクトルは他の評価から成り立つわけであって
わざわざそれを得るんだって行為をすると、それは時としてはおせっかいなんてことに評価されるわけで

で、ここでこの話題を出すと余計混乱していくのだけれども
僕らの認知している"道徳”って本当に正しいの?

人と接することについては正しいのかもしれないけれど
経済、会社に関する知識っていうのは結構金持ち連中に毒されてしまっているんではないかな
なんて考えてしまったりもする。

まぁ真実をきめるのも自分の中でなのかもしれないけれど。
あぁ〜哲学チックになってしまった・・・orz

さらに達せない境地

本書に綴られているのは
稲盛氏の京セラを起こした歴史が印象深く書かれている。
そのせいもあってか、京セラを起こしたという実績は確かにすばらしい

んが、同氏が会長を務めるKDDIはなんか最近パッとしないし、JALなんていう
一度潰してしまったほうがいいような会社を再生させようとしている姿勢は
正直僕なんかでは理解できない次元のお話だ。

ここでピックアップするのは稲盛氏の生き方、「理念」について
理念というものは、「私はこういう経営をしていきたい」「会社経営はこうあるべきだ」と考え、行動するものです。
それを守って実践してこそ理念なわけです。経営者の人生観と言ってもいいでしょう。(中略)
理念という基準がありながら、それほど切羽詰まってもいないときに、「少しこっちにずれてもいいだろう」とやってしまう。
自分では悪いことをしている意識はないのだと思います。だから、「少し理念から逸脱するけれども、このくらいなら許されるだろう」とやるわけです。(中略)
生きていくうえで、愚直なまでに「いいことはいい、悪いことは悪い」ということを守っていかなければいけない。都合が悪いからといって、そお基準を変えたのでは、
人生を踏み誤ると思うのです。
 愚直に生きていくというのは、何も頑なな生き方をしなさいというのではないんです。まじめな生き方をしなさい、ということなのです。
まじめな生き方をしていく人は、一度つぶれても必ずよみがえってきます。「自然」はそういうすばらしい人を放っておきません。必ず助けてくれます。

とある。

さらに、理念というのは縛られる必要もないし、堅苦しいと感じるようなものでもないそうだ。

愚直に生きるというのはなんとなく理解できるけれども
この愚直さも昔のようにがむしゃら頑張って作れば売れる
という時代と考え方を変えなければいけないのではないかと
感じてしまう。

一歩間違えればそれは愚鈍に変わる時代である
ということも認識しておかなければいけないのではないだろうか。

そしていくら理念といえども「〜べき」というのは
自身を狭い視野に留めてしまうのではないだろうか?
確かに「このくらいなら許されるだろう…ヘヘヘ」という考え方は
後々痛い目を見ることがわかる。

ただ、自分はこうだから、こうあるべき
という考えは時に人を傷つけるし
自分の視野も狭めかねない。

私はこんな苦労したんだから
今があるんだ。

という考えもわからなくはない。
けれども、失礼かもしれないけれど
やっぱり時代が変わってきている。

それに稲盛氏のように強い人間ばかりじゃない。

弱い人間だって弱い人間なりに考えて
真剣に生きているんだと思うんだけれどもなぁ・・・

だから自分なりの理念というものを見つけて
進んでいけばいいんじゃないかな・・・

好きはつくる

仕事をしている人はなかなか自分の好きなことを仕事に
している人はいないと思う。

でもせっかく時間を使うのであれば
仕事を好きになるというのも手段の一つである。

むしろ、仕事を好きになっていく人のほうが
成功には近道なのではないだろうか。

目の前のせっかく割いている時間を
素敵に過ごそうという気にもなれるだろうし
ここに関しては、稲盛氏はお金もない、技術もないの「ないないづくし」のところから
スタートしている為、その歴史から何か得るものが読み取れると思う。
ここは本書の強みと言ってもいいだろう。

ただ、本書のターゲットはおそらくある程度経験のある
経営者の方なのかなと思うのだが
若い人へ稲盛氏の著書を薦めるのであれば断然「稲盛和夫の実学」をすすめたい。

今回はちょっと斜めな感じに読みすぎたかもしれないが
こうやって考えさせてくれるのも、また本なのかなと思う。
一度きりの人生を真摯な姿勢で「ど」がつくほど真剣に生き抜いていく
「ど」真剣に物事に打ち込むことによって開ける未来がある
というのは確かなことだろう。


4140883278


ど真剣に生きる (生活人新書 327) [新書]


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【後記】

昨日は暑いと書いたけれども
夜に雨が降るようになって
ようやく秋らしく涼しい時間を過ごせるようになってきた。

こういう涼しい時間を有効に使って
快適な日々にだんだんしていきたいものだね。

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