通勤に1000冊持ち歩く読書術 - 428 iPadでつくる「究極の電子書斎」:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
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2010年10月13日

iPadが登場し
約半年、ぼちぼち書籍の電子化の自炊はやっていたものの
本当にボチボチペースでした。

今回の本
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iPadでつくる「究極の電子書斎」 蔵書はすべてデジタル化しなさい! (講談社プラスアルファ新書) [新書]


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なんと、9年前から書籍のスキャンを実践してこられた著者による
iPad書斎術。

これはiPadユーザで、電子化をしている僕には
もってこい!
と思って購入してみました。


その結果、本の電子書籍化には火がついて実践したのです、
意外な結末が待ち受けているとも知らずに・・・




【目次】
第1章 蔵書はすべてデジタル化しなさい
 知らぬうちにメジャーになっていた
 スキャン文庫元年
 「自炊」経験は2割? ほか
第2章 蔵書デジタル化の実践 スキャン文庫の作り方
 これですぐ始められる?三種の神器とデジタル化手順
 アクロバットで大丈夫か ほか
第3章 デジタル蔵書とiPadで変わる読書スタイル
 電子書籍は読むに堪えるのか?
 iPadかキンドルか? ほか)
第4章 「究極の電子書斎」の活用術
 スキャン読書術、整理術
 パソコン以前の整理術の歴史 ほか
第5章 同時に1000冊を読む!「ギガバイト読書術」
 ギガバイト読書術のツボ
 ポータブル書斎 ほか


【書感】

キャン文庫
著者はiPadやKindle以前に本をスキャンして読むという行為に
励まれていた著者が書いた本である。

では、スキャン文庫に9年もかけた情熱はどこから沸いてきたのか。
本書内で書かれたスキャン文庫の魅力の他に
実際に僕自身も電子書籍(スキャン文庫)を作って
その魅力にとりつかれていきたいと思う。

◆本で死ぬのが本望?冗談じゃない。

本100冊くらいならなんとも無いけど、
1000冊を超えた辺りから部屋中本だらけになってしまう。

読み終わった本は売ってしまうとか
処分のサイクルがうまくいっている人だったら気にしなくていい。

ただ、一人暮らしで1Rなんて人は、本の置き場に家賃を半分以上
払っているなんて状況になりかねない。

また、地震が起きて、本に埋もれて死ぬ

実際にニュースとして流れるわけで、
笑い事にならない事件が起きているのも事実。

より充実した人生を生きるのに読書をするのに
本に埋もれてなら本望だ!と言っても
本に殺されてしまったらあんまりですからね。

改善策があるなら改善していきたいものではないですか。

◆通勤に1000冊持っていく

僕の場合も常時3〜5冊くらい本をカバンに入れている
確かに腕の力はつくかもしれないけれど、
よく考えると不毛なこと。

なぜか、iPadに限らずに電子書籍のリーダーを持っていれば
100冊、いや1000冊を持って通勤していることになるから。

3〜5冊から今日はどれを読もうかな〜
なんて発想をしているのが、なんかむなしくなってくる。

電子化すれば1冊約5MBくらいのファイルになるので
iPadであれば16GBであれば1000冊くらいでも5GBくらいで済んでしまう。

10000冊とか超次元をいく人はHDDに常時iPadに入れる必要なく、
HDDにバックアップがわりとしていれておけばいい。
5GBという容量でも、毎日1000冊の本から数冊チョイスできるという
至福の空間が創れてしまうから十分だと思う。

◆実際につくりましょう。

基本的には以前、電子書籍の衝撃の時に紹介した方法と同様の方法である。
著者のようにスキャン文庫歴九年なんていうベテランでもなければ、
著者のようにスキャナも2つも持っていない。

しかしながら、スキャン文庫、電子書籍の世界に飛びついたのは事実なので、
せっかくだからiPad電子書籍作成方法を紹介していきます。

0.準備するもの

iPad
・スキャナ(ScanSnap S1500
・裁断機(プラス 断裁機PK-513L
・カッター(裁断機のサイズに入らない本を裁断する際に)
・本


1.本を裁断する準備をする。

太い本、ハードカバーであれば事前にカッターを使ってバラす必要があります。
ハードカバーのバラしは今回初めてやったのでドキドキでした。

カバーを外して、外側のガワとの接触点を広げる。



そこを一刀両断、安物のカッターでもサクっといってしまうものです。

2.本を裁断する

しっかりと照準をあわせて
バッサリ介錯してあげましょう。



くれぐれも字が書いてあるところをザックリやったりしないように
大切な本を裁断する前には、他のもので試し切りしておくことをオススメ。


無残に散っていく背表紙達…。

3.本を確認する

しおり、付箋、広告など挟まっていないことをスキャンする前にもう一度確認しましょう。
もし挟まってスキャンしてしまったら痛い電子書籍になってしまいます・・・

4.ScanSnapの設定.

ScanSnapで文字認識をさせて読み込む必要はないです。
S1500付属のAcrobatに読み込み設定は任せるからです。

ScanSnapの設定については、ググれといいたいところですが、
こちらを参考にすれば良いでしょう。

ScanSnap S1500 の設定まとめ - 電子書籍を自炊するときの 10 のポイント - 彼女からは、おいちゃんと呼ばれています

すごくまとまっていて。とても参考になりました。

5.ScanSnapで取り込みます

調子に乗ってScanSnapに200ページとか枚数を乗っけると
途中で引っかかって大切な本のページが傷つくなんて恐ろしい事態になる可能性があります。

その為、80ページ(40枚ほど)が通常のビジネス書あたりをやる際はいいのかなと体感的に思います。


どんどんどんどん読み込みます。

最後まで行ったらPDFを保存してあげます。

6.OCRの設定

読み込んだ後のファイル操作には、
4で紹介したAcrobatのOCR認識方法である
"ClearScan"の設定をします。
実施前に、注意が必要で
認識作業後、たまに文字がバグるという恐れがあります。
気に食わないファイルを作成しない為にも、読み込んだPDFファイルの
バックアップをOCR認識をかける前にとっておいたほうがいいですね。

7.読むためには、どのアプリを?

アプリを使って読みます。
ベースは神アプリGoodReaderを軸にすると良いでしょう。

ファイルのiPadへの転送方法ですが
以前はdropboxを経由させるなんて
書きました。確かにこの方法でもいいですが量が多くなるとdropboxの容量を軽くオーバーするので
あまりオススメできなくなりました。

なので直接iPadにぶち込む方法を今回は実施します。

iTunes起動後、自分のiPadを選択し
『App』を選択
下のほうにアプリ管理が見えるので
「GoodReader」を探してあげます。

そして「GoodReader」を選択してあげると
右隣に『GoodReaderの書類』というスペースが出てくるので
その下の追加ボタンを押します。これで送りたい
PDFファイルを選択すれば、iPad本体にPDFを送ることが出来ます。
↓詳しくはこんな感じ。



単品でPDFを選択してもOKですがフォルダに大量にPDFを入れて
『book.pkg』という.pkgファイルをつくってあげると一気にiPadに送ることができます。
(Windowsの場合はZipファイルでいけるはず。)

さらに、GoodReaderでは気に食わない。
ビジュアルにこだわりたい。という人はi文庫HD を使うといいでしょう。


↑i文庫HDならこんな風に綺麗に並べられます。(本の中身へのツッコミは受け付けません。)

ただベースはGoodReaderで問題ないです。
GoodReaderの『Manage Files』というメニューの中に
『Open in...』という項目があるのでi文庫HDを既にインストール済みであれば
GoodReader経由でi文庫HDにPDFを送ることができます。(GoodReader恐るべし!!)


GoodReaderにも現時点だと1点欠点があって、
バージョンアップで見開きは可能になりましたが、
左開きのみ為、多くの日本語書籍を読む際は…という状態に。
そこだけはまだ惜しいとしか言いようが無いですが、
読み込みスピード、文字の検索などが可能なため、
「GoodReader」は本当にただの神アプリとしか言いようが無いです。
(更なるバージョンアップに期待。)

8.実際に読んでみよう.

普通の本はこんな感じで読めます。

本によっては元より大きいサイズで読めるので
こちらのほうがいいなんて現象も(逆もしかりですが…)

マンガだってもちろん読めてしまいます。

ジョジョは6部まで全部取り込んでしまいました。いつでも無駄無駄無駄できます。

自炊した本を読むのは単に電子書籍を買って読むよりも
感動がありますね。(料理の自炊とここは同じですね。)

◆マイルールを決める

これからも本を買い続けるし
本が増えていくことは間違いないので、どうしたら電子化するかという
ルールを設ける必要がある。
そして、面倒な裁断、スキャンを続ける仕組みをつくる必要がある。

そこで、本書で著者が勧めているルールは次のようなものがある。
・くり返し登場する情報は読まずにスキャン
・手に負えない情報は読まずにスキャン
・類書が十冊あったら九冊は読まずにスキャン
・リズムが合わない情報を読まずにスキャン
・迷ったら読まずにスキャン
となんとも
読書を助けてくれる選択方法なのである。

ピンとこない書籍はとりあえずスキャンして
時間を無駄にしないという

ハードカバーは有無をいわさず電子化とか
しばらく積ん読状態の本は電子化とか
1回読んでもういいやと思う本は電子化など
自分なりのルールも並設してみると楽しいかもしれない。

◆御託はいいんだ、やってみれば

電子書籍については
色々なことが書いてあるし、色々な意見もある。
本を傷つけるのに心が痛むという意見も重々承知である。

費用面もiPad、スキャナ、裁断機と総額13万円近くかかるのも事実である。でも、13万円くらい住んでいる自宅の賃料を考えるとどうだろう?
月8万の部屋に住んでいて1/4が本に占拠されていれば月2万円本に払っているわけ。(ちょっと大げさな表現だけれど)

おおよそ半年で元が取れてしまう。
本を置く別荘だったり、何万冊も収容できる本棚があれば
不要ではあるが、なかなかそんな環境を持っている人はいないと思う。


僕自身も紙の本が好きなので、正直、本を傷つけるので心が痛い
部分もある。

ただし、本書でも書いてあるように
眠っていた本を電子化した結果、結局本を読んでいる量が増えた
なんて意見もある。

買ったら買いっぱなしにしておいて、本に賃料を払うくらいであれば
さっさと電子化するというひとつの選択肢が増えてもいいのではないだろうか?


裁断めんどくさいよ。という人へは裁断代行なんてサービスも
話題にあがったが、現状では、自分の本を裁断代行に頼むなんてことは法律上限りなくブラックでNGなわけで
自由に電子書籍を楽しみたいのであれば自炊するしかないわけ。

裁断することで
陽の目の当たらない本に再び目を通すなんてことも起きるかもしれない。
場所代に比べれば、裁断機もScanSnapも超安い投資なわけです。
(まぁ、結構覚悟がいりますがね。)

でも、やっぱり本棚が好きなんだという方は
決められた数だけ残して置く等
選択肢はたくさんあるわけ。


この1年でのiPadをはじめ、電子書籍リーダーの登場により、九年間裁断をしてきた著者が次のような言葉を残している。
本をバラバラにちぎってしまい、一体これからどうなるのだろうなどと、こわごわと本を裁断する時代はもう終わった。
 この本を読まれたみなさんも、ぜひ今日から自身を持って、スキャン文庫作りの仲間に加わっていただきたいと思う。
電子書籍という時代は間違いなくやってきている。

迷っている方は、そういう選択肢を拒まずに、
そういう選択肢を受け入れてみるのも
この際、いいのではないかな?

新たな読書の世界がゆっくりとやってきていることが
自炊することによってより身近に感じられることでしょう。


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【後記】

で、この間の3連休をこんなことに費やしたわけだ。
結果は300冊裁断の読み込んだ冊数50冊
蔵書が2000点くらいあるので、まだまだではあるが
床置の本中心に大分すっきりしてきた。

裁断に注力したのだが体が持たなかった…
裁断によって右腕から肩にかけて
まさかの筋肉痛になりました…トホホ

裁断作業は10冊〜20冊くらいまでならいいですが
100冊超えた辺りから気が狂わないと一気にはできません(爆)
本当にこれは要注意です。

まぁゲラみたいな形で250冊ほど残っているので、徐々にスキャンして
さらなる電子化を目指していきたいなぁ〜っと。
こんな結末でした。

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コメント一覧

1. Posted by Master   2010年10月13日 19:04
すごい本格的だねぇ〜

もう自分は機材そろえるだけで断念するかも(笑)
2. Posted by hiro   2010年10月14日 07:44
>Masterさん
機材そろえたらやりたくなりますよ〜
やりだすと結構面白いです。

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