論理的な文章を書くための3つのコツ - 438 非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
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2010年11月10日

手に伝わりやすい文章を書き、間違いなく伝えるには、どうすればいいか?
そのためには、クイズ文という、「問題・結論・理由」といった型で
文章を書けばいい

なぜならば・・・

というのが今回の本
非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門 (ディスカヴァー携書) ,飯間 浩明,4887596790


非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門 (ディスカヴァー携書)

飯間 浩明

[詳細はAmazonで⇒]


三省堂国語辞典の編集をつとめる著者が
論理的な文章を書くためのフレームワークを
教えてくれちゃう一冊である。





【目次】
第1章 伝えたい考えは「クイズ文」で書く
第2章 クイズ文の型を理解しよう
第3章 実践!クイズ文を書いてみよう


【書感】

速だが
冒頭で述べた本題に入っていこう。

もう一度繰り返すが
相手に伝わりやすい文章を書き、
間違いなく伝えるには、どうすればいいか?
そのためには、クイズ文という、「問題・結論・理由」で構成された型で
文章を書けばいい

◆なぜならば・・・

読者と1つの問題意識を共有して、読者を
1つの結論に導くためのものだからだ。

さて、クイズ文という言葉がでてきて、何だこのクイズ文というのは。
となると思いますが、
「問題・結論・理由」の3つを備えた著者が作った用語。
というのが本書内に登場するクイズ文の正体である。

3つそれぞれの関係性は、表紙の絵そのものなのですが

クイズ文の著者は、まず、読者を「問題」という駅のホームに立たせます。筆者は読者を伴って「理由」という電車に乗ります。この電車が脱線せず、うまく論理という線路の上を走って行けば、「結論」という駅に到着駅に到着することができます。
という関連性のもと成り立っている。

1つのことを伝えるを目的にしていて問題を提案し、結論を言う、そして理由付けをする。それに対して、反論がくる。その反論はどのような反論で、どう再反論するか。結論を確認しておくというのがクイズ文の定石。

また、「事実・感想」からなる形式と「問題・結論・理由」からなる形式で
前者を「日記文」、後者を「クイズ文」と著者はおっしゃっています。

もちろん前者の日記文を書くことが悪いことだとはいいませんが
ただ、日記文は主観を書くため、言いたいことが複数盛りこんであり
議論にならないというのが欠点です。

逆にクイズ文では主観を排除して1つの考えを確実に伝える
と読み手に1つのことを使いたいので
あれば自ずとクイズ文になっていくわけです。

いよいよ実際にクイズ文をつくる際のポイントをあげていきます。

■問題の型を知る。

問題を考える際は次の5つがポイントです。

・問題が書かれているか。
・問題が複数ないか。
・問題の範囲は明確か。
・問題を唐突に提示していないか。
・問題提示まで回り道していないか。


例えば、問題が書かれているか。の例を本書から引用すると
子供の読解力は低下傾向にあるようだ。OECDが行う三年ごとの国際的な学習到達度調査(PISA)では、日本の高校生の学力は、どの分野でも順位が落ち、なかでも読解力に関しては、二〇〇〇年に八位だったのが〇六年には一五位に転落している。
 本を読まなくなったからではない。子供の読書量は、学校読書調査などによれば、近年は増加傾向が続いている。学校で「朝読書」などの取り組みを続けた成果だろう。にもかかわらず。それが読解力向上に結びついていないのは残念だ。
 子供のためには、楽しみながら読解力を養えるような、おもしろくて論理的な文章がたくさん必要だ。教師には、そういった文章を発掘してもらいたい。また、多くの文筆家が、論理の通った、わくわくするような文章を書いてくれることを望みたい。
とあるように、一見問題なさそうな文章ですが

何が問題なのか、正直わかりづらいですね。
この文章を「クイズ文」で考えてみると

問題 子供の読解力を向上させるにはどうすればいいか。
結論 論理的に書かれた、楽しみながら読める本をたくさん与えればいい。
理由 読解力は、論理的な文章を大量に読むことで養われるから。また、子供はすでに読書の習慣がついており、論理的な文章に取り組む準備ができているから。
とすれば、そもそも読みたがらないという反論にも”習慣がすでに
ついていて準備はできている”と再反論することだってできてしまう文章になるわけです。

「〜か」という投げかけのキーワードを巧みに使っていきたいところです。

■ブレない結論を作っているか?

結論のポイントは次の3つ

・結論が書かれているか。
・結論が弱くないか。
・問題と結論が噛み合っているか。


結論が弱い文章とは想定される反論にねじ伏せられて
しまうような文章のことです。

メリット、デメリットを考えていて
メリットを養護するはずが、気づいたらデメリットのほうが
強くなっていたり・・・

そもそも結論が破綻しそうな時は
再度、自己主張の見直しが必要です。


■理由

理由を考える際のポイントも4つ

・理由が結論へ論理的につながっているか。
・理由の範囲は明確か
・理由が感想、推測にとどまってないか。
・理由が整理されているか。


理由が感想、推測にとどまるというのは耳が痛いことで
「思う」は、自分の感想を述べるときに使う動詞です。感想とは、日記文の中で述べるものであり、クイズ文に入れてはいけません
はい、理由を述べる際につい使ってしがちな
キーワードです。

ただ、断定するのが難しいという場合は
関連文書を探して、出典先を記載する。
これだけで自分の文章を守ってくれる
すてきな後ろ盾を持つことができるでしょう。

●最後に


「クイズ文」という「問題・結論・理由」で
構成される文章の例は本書内にたくさんあるので
論理的な文章が書けないなという人は是非手にとって欲しい。

ただ、必ずしも「クイズ文」が必要かと考えると
そうではないと考える
なぜなら日記文という主観を持った非論理的な文章は人々に
本やケータイ小説などを始めとする主観的な文章が
世の中に受け入れられている事実があるからだ。


うーん・・・orz
僕ももっと勉強が必要ということですね。

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【後記】

論理的な文章を提示する場は学校の論文だったり
ビジネスシーンでもたくさんあるので
人に伝わる、主観を排除した非主観な文章を学んでおく
というのは大変重要なことだなと感じた。(←はい、主観)

えぇ、まぁこのブログに関しては論理的
非論理的をあわせ持つ人間臭さが出せればいいかな
なーんて言い訳しますが。

論理的な文章のエッセンスを学べたので
意識して使っていくことが大切ですね。


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Posted by hiro at 12:15│Comments(0)  
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