モンスターサイトから学ぶ、4つの考えなくてはいけないコト - 450 GIGAZINE 未来への暴言:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
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2010年12月05日

モンスターサイト
名乗っても問題がないくらいに
読まれているニュースサイト「GIGAZINE

今回の本はそのGIGAZINEが10周年を迎えたということで記念に出版された
GIGAZINEの編集長である
山崎氏が著者の一冊
GIGAZINE 未来への暴言 ,山崎恵人,4023308714


GIGAZINE 未来への暴言

山崎恵人

[詳細はAmazonで⇒]

(表紙がそのまんま、GIGAZINEになっています。)

未来への暴言とありますが、
GIGAZINEからの寄せ集めで書かれた本ではなく
今までの経験を元にこれからの未来に向けての書き下ろし。

一体どんなことが書かれているのでしょうか・・・?



【目次】
◆layer01:「Knowledge Is Our Power」知識は我らの力なり
◆layer02:専門バカvsオタクの構図「専門バカになるな、オタクになれ」
◆layer03:「理性・知性・感性」のバランス
◆layer04:インターネットは「悪魔の道具」か「天使の羽根」か
◆layer05:YouTubeのみが真の「破壊的ビジネスモデル」
◆layer06:「個人の力の最大化」=「インターネット」
◆layer07:「フリー」のその先、無料戦略の次
◆layer08:ファンがパトロンになる「パトロンモデル」成立への道
◆layer09:しかるべき場所にしかるべき人を、職業選択の最適化
◆layer10:入試の時にパソコン持ち込み可・インターネット可であれば大学の教授はどういう問題を作るのか?
◆layer11:「文明社会でのサバイバル」を教えるのが学校
◆layer12:好きなことをしてメシを食う時代の到来
◆layer13:10人中9人に嫌われてもいいから残りの1人に興味を持ってもらう
◆layer14:著作権という概念の崩壊、ファイル共有ソフトは最終局面に
◆layer15:量から質が生まれる、大量にならなければ高品質にはならない
◆layer16:超少額決済システムを握ったところが最終的な勝利者に
◆layer17:インターネットの規則を考えるというのは世界の規則、世界のルールを考えるのと同じ
◆layer18:みんなのルールを決めるのは「政治家」ではなく「サイレントガーディアン」に
◆layer19:旧世代と新世代のかつて無いレベルの「激突」
◆layer20:インターネット上に出現する国家のカタチ、領域・人民・権力
◆layer21:結論:「無料であるものに対価を払う」という時代


【書感】

言と書かれている割に
本書は若者への、未来への助言という形なのかなというのが
読んでみての感覚だ。

GIGAZINEというモンスターサイトを通して学んだ著者の経験が詰まった本を
手に入れられることはブログを書いている身としては美味しい限り。

今回は、情報の真偽、教育、10人よりも1人へ、量より質
という視点で紐解いていきたい。
(後半2つはブログを書いている方は必読かと。)

◆情報の未来

ニュースサイトにおいて大切なことは
情報の真偽

ネットのどこかで取り上げられても「クチコミ」程度であるのに対して
テレビの力は強力なのは今でも変わらないし、テレビの洗脳力というものを
息をするように浴びて生きてきた世代の人にとって、パソコンやネットは相変わらず
「悪の道具」でしかない。
なんていう意見を持っている人もいるのも事実。
ネットも使ってみれば重宝するのにね・・・

まぁネットも万能の道具では無いと個人的に思うわけだが
ニュースなどの情報を扱う「GIGAZINE」の場合は「情報の真偽」というものを
よりデリケートに扱わないといけないわけである。
 例えば新聞であればこれまで培ってきた歴史があるので「自分が一次情報ソースだ」ということで出典不明で書いています。自分で調べて書いた、記者クラブで紙が配布された、どういう経緯でどのように真実だということになったのかというのはさておいて書いていますし、読んでいる人も盲目的に信じているはずです。

 ネットの場合はそうはいきません。どこが最初の情報源なのか、それは信じるに値するのか、本当のことなのか? 常にそういう真偽確認の戦い、ソース確認の戦いです。
と書いてある。

本書に書いてある情報もなるほどと思う反面、新聞だって、
どういう背景で、どんな経緯で書かれた記事なんだろう、この新聞はこういっているけれどと一般的に情報を拾う側の立場としては
自分の思考で考えて、それに該当するソース情報を収集して比較するということを本当はやったほうがいい。

本書内でネットを「悪魔の道具」「天使の羽根」か、そのいずれでもあり、どちらでもなく
「神の道具」という善悪を超越した表現をしていますが、それはそれで言い過ぎのような気がします。

なので、テレビにしろ、新聞にしろ、ネットにしろ「真偽」を比較して検討するということは本当に大切。その為にも「このニュースすげぇ〜」ととっつかずに「これ、本当かよ??ソースは??」と疑って考えることがまずは大切なのかなと思います。

◆テスト・入試の未来

著者の取材の中で、デジタルネイティブな世代、生まれたときから携帯電話があり、ネットが存在している世界に生まれた世代であればあるほど、情報リテラシーが低く、ツールとしてまともに使いこなせていない

この背景には教える側が圧倒的に不足している。という背景や今までの教育から何ら変化をつけようとしていないという背景があるのではないでしょうか。
今までの教育や試験で振り落とされてきたのはまさにこの「考える力はあるが暗記する能力は低い」というタイプの人間です。
この点は異論はないでしょう。社会に出ると考える力が強い人のほうが能力を発揮するケースが多いというのも事実で
確かにずば抜けて高学歴で天才チックな方々はいますが、それもまれ、そんなところと比べていてもしょうがないですからね。

ただ、学生のころからこういった「考える力」でジャッジされる仕組みができればとても素敵だと思う。学校と社会との間のギャップを埋める、そのきっかけにネットがネットが存在する以上、今後は問題を出す側の能力も同時に問われるという意見にも激しく同意だ。
テストにパソコン・ネットの利用可の問題を導入する

今の「暗記主体」の教育上でやったら何を言っているんだと言われそうだが、
そういった問題を考えられないようでは、教える側に立つべきでないとも言える。
まぁ、先生方が育つよりも生徒の方が育つのが速そうだから簡単にポイッと解決する問題では
なさそうだけれども、そういった場合は外部のIT機関に依頼するなんていう教育も
アウトソースする必要が出てくるのかもしれません。

◆選択されるもの

さて、ここからは情報を投げる、発信する側よりの意見の部分を紐解く。
GIGAZINEが何を基準に読者を得ているかというと
これまた、テレビの話に戻るが、テレビの番組は時間という区切りがあるため
その時間内にいかに多くの人が見るかと、要は10人中9人に好かれる
無難で面白くないものが多い理由がまさにこの八方美人を上回る全方向美人を目指す方向性によって形作られてきた
というのがテレビの特徴なわけで、プログラムがくだらない物になっている理由の大きな理由。

ネットはテレビの受動さに比べて、何かしら情報を取りに行っているわけなので、
「自分の好きなものしか見ない」という能動的な傾向がある。
インターネットになじめる人となじめない人の差は、選択肢の少ないテレビで十分だと思っているか、あるいは選択肢の多いインターネットの方がいいと思っているか
ということが前提としてあるそうだ。

では、そういう人たちをネット上のニュースサイトやサービスに引き込むためにはどうすればいいかと言うと
「10人中9人に嫌われてもいいから残りの一人に興味を持ってもらう」ことについて、作り手が覚悟を持っているのか、意識しているのか、という点です。
GIGAZINEの場合、全ての記事が同じ内容ではなく
10人中1人であっても、それを異なるジャンル、異なる切り口であと9回繰り返せば、残りもこっちを向いてくれるかもしれない。

「自分たちにとっての当たり前は別の人にとっての当たり前ではない」「自分たちにとっての既出はほかの人にとっては初めてのことかもしれない」なぜ、今更?と思われる古参ユーザーの意見もありますが、新規ユーザーも考慮するという視点はブログを書いている身としては非常に参考になる。

また、どんなによい記事を書いても、全員が賞賛することなどあり得ないこれは完璧主義の話にも似ているがネットの情報配信においては完璧を目指しても、それは霞を掴む如くほぼ不可能なこと。

そして、評価の対象として
ポジティブなコメントを残す人はあらゆることについて大抵ポジティブに反応をしており、ネガティブなコメントを残す人はあらゆることについてネガティブな反応をしている
という事実があるそうです。
また、
真に問題となるのは、普段はポジティブな評価を下す人がネガティブな評価を下した場合、さらには普段ネガティブな評価を下す人がポジティブな評価を下した場合です。
この傾向を掴むためにもガツガツ量を配信しなければ何もわからない
ということで次は量の話を。

◆量から質、高品質は大量から

「量から質が生まれる」という構造を表した図になりますが

「質」は「量」からしか生まれない。
視野が広がれば広がるほど、質の高いものが出現するというのが上の画像なのだが、
インターネットのお陰で、たくさんの「知」にアクセスできるようにはなっているので
「量」が増え、解決不可能だった問題を解決する「質」が生まれる。

というのは紛れもない事実。
ブログを配信する場合もそのスタンスによるのかもしれないけれど「これとこれ」に興味ありそうな人
「あれとこれに」興味ありそうな人の様に誰かに連鎖して響くようにしていかなければいけない。

まぁ、ニュースサイトをつくるということは労力や力を考えても難しいことなので、個人でできる。個人でどのように響かせるか、と考える上で「量」というのも意識して取り組んでいなければいけない課題だなということに気付かされることは確かなことである。

●最後に

インターネット上に国家が出現するという意見も本書に書かれています。
それは、
既存の国家の提供するサービスが悪ければ悪いほど、すなわち旧世代が新世代を抑圧すればするほど、インターネット上に別の国家が出現する可能性は高まります。
とあるように今は昔と違います。

テレビや新聞を見れば
不景気、不景気
就職が困難だ
と言っている反面。

どうでもいい芸能人の情報に食いついたり
いかに情報に操作されているかということを理解しなければいけません。

我々、若い世代、今は確かに苦しかったり、辛かったりするかもしれないですが、むしろ今までにない世界をつくることのできるチャンスがある世代だ、という捉え方もできるわけです。

結局、自分の人生なので自分で選択して自分で進んでいくしか無いのは変りのないことです。が、今という時代はネットなどを用いて、自分で真なる情報を選択して、それができやすくなった時代なのかなと思います。

あんまり、ネガティブに考えすぎずに己の思考をフル活用して素敵な未来を作っていきたいものです。
「Knowledge Is Our Power(知識は我らの力なり)」とあるように知識を力に変えて。

GIGAZINE 未来への暴言 ,山崎恵人,4023308714


GIGAZINE 未来への暴言

山崎恵人

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【後記】

土曜日に開催された83年会の場でも報道の話がそういえば
出てました。僕の場合新聞は読まない、テレビは見ないの一般的には
おかしい部類かもしれませんが、ネットのニュースだって鵜呑みにしません。

個人ブログがソースなんて場合もありますしね。
なので、本当にこれは正しいのか?
どういった背景で伝わったことなんだ?
と疑う力、ちょっと不信がり過ぎじゃね?

なんて思うかも知れないですが、意外と大切な力なのかな
なんて思ったりするわけです。

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Posted by hiro at 23:59│Comments(0)  
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