180kgから70kgまで落としたダイエットから学ぶ「シフト」する生き方 - 455 人生を無理なく変えていく「シフト」の法則:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
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2010年12月20日

ヤカワ新書juiceの本は
質の高い翻訳本が多く個人的に好きなのだが

今回の本
人生を無理なく変えていく「シフト」の法則 (ハヤカワ新書juice) ,ピーター・アーネル、裏地良子,4153200158


人生を無理なく変えていく「シフト」の法則 (ハヤカワ新書juice)

ピーター・アーネル、裏地良子

[詳細はAmazonで⇒]

良い。

著者である。ピーターアーネル氏は
マルイやペプシのロゴを手掛けたブランディングの第一人者。

そのピーターアーネル氏にも色々苦労があり
一時期180kgもの体重があったという。

さて、そんな著者
どうやって自分を「シフト」していったのだろうか??




【目次】
第1部 自分をブランド化する(あなた自身の「オレンジ」で革命を起こす
「実現してみせる」の精神
ブランディングとは何か
あなたの中にあるメッセージを見つける
あなたをブランド化する ほか)
第2部 有効な戦術(自分の使命を見つける
あなたの人生を書き直す
トラになる
ヘリウムでいこう
ファンクラブを設立する ほか)


【書感】

180kgから70kgまでダイエットした著者は
運動をせずに少しずつ自分の生活を「シフト」していくことで見事にダイエットに成功した。


セリーヌ・ディオン夫妻と著者のBefore・After

その過程にはリバウンドなどの苦しむことが山ほどあったわけだが、
そこから得た経験は仕事に、生活に人生に影響を及ぼしたことが多かったそうだ。
今回はそんな「シフト」する人生から7つ気になったことを紹介していこうと思う。

「オレンジ」で革命を

オレンジで革命というのは著者が180kgから70kgに体重を落とすキーアイテムになったのが
「オレンジ」だからだ。著者と握手する人は著者の手がオレンジ色に染まっているのに驚くらしい。
著者はオレンジを何年もの間1日50個食べているそうだ。これはダイエットを試みては期待と失望を繰り返した以前の人生から
「食物」、「お守り」、「試金石」となってオレンジが救い出してくれたことを指している。

著者の場合は「オレンジ」であるわけだが、この試みを試すのにオレンジに限らず、アクセサリーでもなんでもいい。
大切なのは、何があなたにとって効果があるかを見つけること、そしてシフトのイメージを抱き、持ち続けることだ。
とあるように、自分と共に歩いてくれるキーアイテムをまずは見つけてみよう。
それにすがることだって何ら悪いことではないわけだから。

ポジティブ感情をブランディング

まず、感情という言葉の起源を追ってみよう。
「感情」という言葉の起源は、何かを取り除く、何かに取って代わるというラテン語の動詞にある。感情(emotion)と動作(motion)は私たちが一般的に思うよりずっと結びつきが強いことがわかる
とある。

ポジティブ感情とブランディング?どういうつながりがあるのと思われるかもしれないが、
あなたの語ることを人々に信じてもらい記憶に留めてもらうということが「ブランディング」につながる。
そして、これを定着させる最善の方法は、人々に笑ってもうらことと、現実から離れてしばしあなたの提供する時間に参加してもらうこと。

今の世の中、誰しもちょっとした「現実逃避」は必要としている。
たまにはちょっぴり「クレイジー」であること、これは健康的で楽しい。
だからあなたなりの「クレイジー」を見つける

この「クレイジー」さで変革は難しいかもしれないけれど、変革のために役に立ってくれるのは間違いない。

自明のものを再発見しよう

自明のものが見つかるということは「自分に自信」が持てるということスムーズな変革を行うことに繋がる。
ここでは著者のダイエット例を紹介しておこうと思う。
①ダイエット中なら、お気に入りのレストランで、オーナーやマネージャーに頼んで、オススメメニューをローカロリー、ローファットなものに再発明してもらう。
②ジムに行く時間がないのなら、自分にとってワークアウトが持つ意味を再発明する。家で軽くダンベルを使ったり、ストレッチや柔軟体操をしたり、ステアマスターでするような有酸素運動を家の中の階段で行うといった具合だ。近所を歩いて一周してみるのもいい。十分な決心さえすれば、何に対するどんな見方も再発明することができる。
とあるように日常を激しく変革させるのではなく、ちょっとずつ変えてみる。
このちょっとの変革が大きな変革につながっていく。

今の自分の生活に新しい空気を入れてみて、幅を拡げる。
自分が見られたくない見方を最小限に押さえて、見られたい部分を前面に出していこう。
認識によって世界が創られる現実もあるのだから。

自分の使命を

著者はダイエットの途中で何度もリバウンドを起こしたそうだ、それによって信頼に足る人物として見られていたか
と自責の念に駆られたこともしばしあったそうだ、しかし、「私の使命はやせることではない、この世でもっと長く時間を得ること、そして真の自己を引き出すことだ」という使命に代え、周囲を巻き込んでいったそうだ。

このことが「ブランディング」となり、ダイエットに成功したそうだ。
ポイントとしては「私的」なことを物語、伝説にすること。

人は人生の伴侶を見つけること、仕事で成功すること、家を買う頭金の準備、年老いた親の世話といった私的な長期計画との葛藤の只中にいる。こういったことは滅多に他人の耳には入らない。
ただ、実は自分の不幸を乗り切ったことを変えたことを人々は話したがっている。
話すことによって響くこともあり得るわけである。

障害、不安、弱さ、人間くささを声に出して表現する、抑圧された感情を解き放ち、基礎を置きカタルシスを増幅させることが重要なのである。

人生を書きなおせ!!

スケジュールや目標を計画するにあたって「取り組もう」と思って
ポスト・イットなどに書きこんでいないだろうか?
そして、その計画はうまくいっているだろうか。
うまくいっている人はそのままでいいかもしれないが、うまくいっていない人は次の文を読んで欲しい。
あなたが自分の選択で未来を創るためには、あなた自身の過去を書き直すことが必要だと私は信じている。なぜか。何をいつまでに達成するという融通の利かない筋書きの中で自分を作り変えようとすると、実験することができないからだ。人生を変革するのに必要な調整をする余地がないのだ。柔軟さに欠けて誤りを許さないような文章化された筋書きは、ダイナミックな前進とは正反対のものだ。やるべきことのリスト項目が必ずしも事を明確化、単純化してくれるとはかぎらない。それはむしろ、自発性、創造性、そして喜びを奪いかねない。チェックボックスに一つひとつチェックを入れて、リストから項目を削除してゆくこと自体が目標になりかねない。その結果あなたの行動は、努力と誠意を欠いて機械的になる。
書きなおすことで、語らなければならないと思い込んでいるストーリーではなく、自分の書いたストーリーを創りだすことができる。

進んでは立ち止まったり、現実的でない目標にとらわれるのはやめにして。
自分の感情に注意を払い、間違いを恐れず、曲りくねった道でも下り坂でも上り坂でも気にせず、自分の人生を歩んでいこう。
たった今からあなたの辞書から「間違い」という単語はdeleteして「機会」という定義に「シフト」し、自分の思い描いた人生を歩んでいこう。

一匹狼と衝撃と畏敬

ここでは、自分の行きたいところへ行くための手段「一匹狼」と
「衝撃と畏敬」について触れたいと思う。まずは一匹狼。
「語源は私の祖父、サミュエル・A・マヴェリックにあります。1845年に牛を手に入れた祖父は、何年もの間それらに焼印を押さなかったので、それを人々が『マヴェリックのもの』と呼んだのです。1849年のゴールドラッシュ時に、人々がその単語をカリフォルニアに持ち込み、それが西部全域に広まり、オーストラリアへの旅行者に伝わって、ついには全世界にまで至るようになりました。……人のことを一匹狼(マヴェリック)と表現する時は、言動、行動が独立していて、いかなる集まり、組織、結社のブランドも有さない人を指します。一匹狼は、分類することができないのです。」
というのはテキサスの地上げ屋、サミュエル・アウグストゥス・マヴェリックが『タイム誌』へ残した言葉だそうだ。

自分を変革させるときの行動はこの一匹狼という行動でも問題ない。
何になりたいか?という感覚にしたがい、それ以外の事柄をそぎ落として行動する
そぎ落としは難しいし、気勢をそがれる時もある。
けれども、一度落としてしまえば、その報いは流れるように入り込んでくる。

著者は180kgから70kgに落とすにあたって自身の服を新しく買わずに
仕立て直して着ていったそうだ。
これによって「痩せたの?」と周囲には言わせ、本当に痩せたかどうかはわからないように
ぼやかしたそうだ。

そして、実際にダイエットが成功した際に大体的に発表し
強烈なインパクトと「よかったね!」を周囲に与えたわけである。
「衝撃と畏敬」はあなたの人生を「シフト」するには有効的な手段ではないだろうか?

「ワン・ライフ」

世間ではワークライフバランスという仕事と
プライベートを分けて上手にやっていこうというやり方が推奨されるようになってきている。
そんな今だからこそ、著者は次のように提言している。
仕事と生活を切り離して考えるのは、そろそろやめるべきだと思う。そのようにすることで、非常に多くの人が、生きる上での障壁を築いているが、私にとっては「家の生活」プラス「仕事の生活」イコール「ワン・ライフ」という、いたってシンプルなことだ。「ワン・ライフ」を生きることは、生活の中で仕事面とプライベート面を調和させて、一緒に扱うことを意味する。
「仕事」「プライベート」と2極化させているから
仕事が忙しくなればプライベートが削れ、プライベートを重視すれば仕事に差し障りが出る

かといって「区切る」生活を否定しているわけでなく
今できることを言い訳にする材料にもこの「区切る」が有効活用されている。
仕事の付き合いのディナーであれば仕事だからしょうがない。
とデザートを頬張れるように。

「区切る」ことによって、待合室で待っているような生活を送っている人は、「区切る」からサヨナラしてみよう。
そして、「夢」があるのであればそれに向かって「シフト」するように一歩を踏み出してみようじゃないか。

●最後に

楽観主義者と現実主義者の間に立つというスタンスが大切で、既に持っているものがあることを認識し、目先のことばかりではなく、超夢のようなことでもなく、長い道のりで自分の人生を創っていくという思考に切り替えれば、より自分の描く人生に近づけるのではないだろうか。

今現在、何ができるのか、どこに向えばいいのか、このままでいいのか
と思っている人にとっては、とても効果がある本だと思う。

せっかく与えられた人生、落ち込んだりもするかもしれないけれど、
それは過程で、機会が埋まっているわけで、柔軟に創造力豊かに築いていけばいいじゃないか。
ちょっとの決意とちょっとの行動で自分の人生のレバーを「シフト」していこうではないか。

人生を無理なく変えていく「シフト」の法則 (ハヤカワ新書juice) ,ピーター・アーネル、裏地良子,4153200158


人生を無理なく変えていく「シフト」の法則 (ハヤカワ新書juice)

ピーター・アーネル、裏地良子

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【後記】
455冊まできました。
長い長い道のりです・・・。
当初の予定ではこんなかかる予定ではなかったんだけれどもね。
まぁ、これもより良い本に出会うための道のりということで。

さて2010年も残りわずか、2011年までのカウントも10カウント近く。
ペースを保って良いエンド、良いスタートを切りたいものです。

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