2010年12月31日
今年も本当に残りわずかだけれども
話題になったことの一つとして
AKB48があります。
そんなヒット企画を生むためのアイデアが分かるかもしれないのが
今回の本

企画脳 (PHP文庫)
秋元 康
[詳細はAmazonで⇒
]
仕掛け人である秋元康氏の著書である。
wikiを見るとビックリするのだが
誰でも知っているような歌の作詞をはじめ
本当に多く、色々なモノを手がけられている
いったいこれだけのアイデアはどこから出てくるのか
そのアイデアの断片を今回は探ろうと思う。
話題になったことの一つとして
AKB48があります。
そんなヒット企画を生むためのアイデアが分かるかもしれないのが
今回の本

企画脳 (PHP文庫)
秋元 康
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仕掛け人である秋元康氏の著書である。
wikiを見るとビックリするのだが
誰でも知っているような歌の作詞をはじめ
本当に多く、色々なモノを手がけられている
いったいこれだけのアイデアはどこから出てくるのか
そのアイデアの断片を今回は探ろうと思う。
【目次】
【書感】
秋元康なんかたいしたことない
なんて書かれている帯だが、そう思うための秘訣
秋元氏の企画脳を奪っちゃおうというのがこの本のテーマである。
発想、企画に対しては人それぞれの捉え方が様々通じるわけで
その発想を生むために、どうやって日常を変えていくか
今回は10個ピックアップして紐解いていこうと思う。
1) 根拠のない自信を
ジャンケンに弱いと尻込みしている人間が発想・企画力で勝てるわけがない。
勝負の前に負けを意識しては決していけない。
ジャンケンに多少なり必勝法はあるかもしれないけれど、
百戦百勝できるようなワザなんてないのだから
「オレはジャンケンに強い」「負けるはずがない」と言い切ってしまう自信。
それを持つことが何よりも大切である。
2) ほんの小さな「こだわり」や「思いつき」「ヒント」などから生まれてくる
例えばお茶を出すことが仕事の一部に入っているOLであれば、そのお茶を季節によって
フレーバーティーに変えてみるということだって立派な企画力。
管理部門で仕事している人であれば、管理表をどうやったら見やすくできるか、どうやったら
ミスなくチェックできるか、と考えるのも企画力だそうだ。
小さな「記憶」「ヒント」から企画の種を生み出すことが「企画」の第一歩で
その小さな第一歩を雪だるま的に転がして大きくできるかが鍵になってくるわけです。
3) 誰からも愛される人間ではなく、ある種の「毒」や、独特の「個性」を持つことが大切
「つきあい悪いな」と思われることって誰でもあるかもしれないが、
所詮一瞬。「つきあい悪い」と言う人は誰かに断られるたびに言われるのだから
そんなに気にしないことというのが大切である。
すべての人間にいい顔なんてできないし、すべての誘いに応じるなんてことも結局できない
だから人の眼を気にしないことを学ぶべき。
「好感度ナンバーワン」になったところで面白みがなくなっていく。
だったら「毒」や「個性」を持つ。
悪く思われる、嫌われることなんていうのは電車の窓から一瞬のうちに去っていく風景のヒトコマ
人の眼なんて、たかだかそんなもの。そう思うことが、独創的な企画を生み出す基礎体力づくりになる。
4) 「あのナントカ」を創れ
人に覚えられるというのは「あのナントカ」
これを意識して物事を考えることが大切。
安室奈美恵だって「あのコギャルの神様」なんて言われた時代があったし、
「あの跳び箱を跳ぶ番組」なんて言えば筋肉番付と連想できるわけ。
「あの」をつくるときは、何がいちばん「ひとこと」でいいやすい言葉なのか、
それを考えることがポイントである。
5) 使ってはいけないものは何だ?
ここは秋元氏らしく作詞の話になるのだが、
「輝く明日を求めて」とか「夢の未来」とかが入った歌詞が世に溢れ始めたら
同じようなことをしても埋没してしまうので、
「みんなが予定調和だったら、それを裏切る発想をしよう。」と考えるべき。
と述べている。
例えば社歌をつくるときに使ってはいけない「潰れる」という言葉であれば
「会社を潰すな」なんて発想に切り替えられるか
「使ってはいけない」をうまく使いこなすに発想を切り替えることが
新たなアイデアを生むチャンスにつながるわけである。
6) カルピスの原液をつくれるか
カルピスの原液をつくれれば用途によって色々な使い方ができる。
薄めれば普通に飲めるし、ソーダ風にすればカルピスソーダ
薄目にすればカルピスウォーター
仕事にしてみれば「原液」はツールが変われど変わらない。
パソコンができようが、インターネットができようが、
それは手段であって、その手段を使って「何をやるのか」が問われる
ツールに振り回されずに「原液」を創りだすかが勝負どころ
7) 書店で五メートル離れた場所に立つ
書店で本を買うにしてもビジネス書のコーナーばかり行っていてはダメ。
まず、五メートル離れた場所に立ってみる。
そこには音楽系の本があるかもしれないし、ガーデニングの本があるかもしれない。
ただ、そういった変化を見つけることが発想の転換を生むチャンス。
「昨日」とは違う「今日」をつくること。それが、勝てる企画を生む発想の原点になる
8) メモは取らない
「AKB48」をヒットさせたことは「おニャン子クラブ」の経験、バラエティーをつくった経験という
数々の秋元氏の日常に転がっているものを「記憶」したことによって結びつかせ、繰り返したと書かれている。
つまり発想や企画というものは、自分が面白いと思ったこと、「記憶」に引っ掛かっていたことを拾い上げる行為
この拾い上げが「AKB48」のヒットのきっかけになったと書かれている。
その、「記憶」の拾い上げのコツとして、
忘れまいとメモに取らないことが挙げられている。
理由としては、「忘却」というフィルターによって不必要なもの、重要性のないものが零れ落ちる。
忘れてしまうことは、しょせん「記憶」に値しない。それだけのことだから。だそうだ。
9) 自分の剣を磨く
どんな分野でも
あれもこれもやりたい
という気持ちもわからなくないが
広く浅くを知りたいのであれば、その専門分野を深く掘り下げた、
誰か専門の人間を呼んでしまえば済んでしまう。
なので、誰にも負けない「専門分野」という剣をより鋭く磨き上げ、切れ味を上げることが
個人には求められる。
10) ダメな勉強法
勉強本に書かれているような
「映画をよく観なさい」
「自分を磨きなさい」
「本を読みなさい」ということをいくらやってもダメな人はダメなわけ。
メモ帳を携帯して、
「オレは勉強するんだ」
「時代を読むんだ」
「自分を磨く方法は?」などと考えることもダメなわけである。
んじゃどうすれば・・・というと
頭のいい人はあえて「勉強」という形をとらなくても知性・教養を磨いている。
「勉強」と身構えなくても、自分の興味のアンテナを広げることで、
ネタは容易にキャッチできるようにすることが大切なわけである。
更に、「時間がなくて・・・」を理由にしているうちは二流・三流を脱せない。
別に何かしながら勉強ができないということはない。
時間をつくることは自分をプロデュースするということなのだから。
今回は10個の発想のための方法を本書からピックアップしたが
日常というものをいかに変化に富んで過ごすかが大切なんだな〜
と感じた。
毎日同じ店に行って同じメニューを頼むという
ルーティン化した生活からでは発想というものは
中々生まれてこない。
ちょっとの変化を考えて
起こすことによって見えてくるものがある。
そういうことを感じ取れる一冊ではないかなと思った。
2011年変化に富んだ1年にしたいという人には
オススメの一冊じゃないかな。

企画脳 (PHP文庫)
秋元 康
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【後記】
2010年最後は今年を象徴するようなAKB48のプロデューサーである
秋元康さんの本をピックアップしてみました。
2010年 368「マグネシウム文明論」から始まり
459「企画脳」と91冊という低調っぷり…
2011年はもうちょっとペースを上げて
555冊達成してさっさとblogをバージョンアップしようと思います。
それでは皆様良いお年を〜
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第1章 企画・発想力をつける基礎体力術
第2章 抜群の切れ味を生む発想・企画術
第3章 「引き出し」と「裏切り」の企画術
第4章 相手に「YES」と言わせるプレゼンテーション術
第5章 感性と知性を磨きあげる勉強術
第6章 知的生活のための情報整理術
第7章 発想・企画のセンスを磨く恋愛術
第8章 信頼と人脈を広げる「つきあい」術
第9章 ツキを味方にする企画・発想術
【書感】
秋元康なんかたいしたことない
なんて書かれている帯だが、そう思うための秘訣
秋元氏の企画脳を奪っちゃおうというのがこの本のテーマである。
練り上げられた「企画」というボールを、時代というバッターに向かって、どう投げ込んでいくか。インコースぎりぎりに投げ込むのか。それともアウトコースいっぱいに攻めるのか。
それは、あなた次第ということになる。
発想、企画に対しては人それぞれの捉え方が様々通じるわけで
その発想を生むために、どうやって日常を変えていくか
今回は10個ピックアップして紐解いていこうと思う。
◆「企画」のための基礎体力
1) 根拠のない自信を
ジャンケンに弱いと尻込みしている人間が発想・企画力で勝てるわけがない。
勝負の前に負けを意識しては決していけない。
ジャンケンに多少なり必勝法はあるかもしれないけれど、
百戦百勝できるようなワザなんてないのだから
「オレはジャンケンに強い」「負けるはずがない」と言い切ってしまう自信。
それを持つことが何よりも大切である。
2) ほんの小さな「こだわり」や「思いつき」「ヒント」などから生まれてくる
例えばお茶を出すことが仕事の一部に入っているOLであれば、そのお茶を季節によって
フレーバーティーに変えてみるということだって立派な企画力。
管理部門で仕事している人であれば、管理表をどうやったら見やすくできるか、どうやったら
ミスなくチェックできるか、と考えるのも企画力だそうだ。
小さな「記憶」「ヒント」から企画の種を生み出すことが「企画」の第一歩で
その小さな第一歩を雪だるま的に転がして大きくできるかが鍵になってくるわけです。
3) 誰からも愛される人間ではなく、ある種の「毒」や、独特の「個性」を持つことが大切
「つきあい悪いな」と思われることって誰でもあるかもしれないが、
所詮一瞬。「つきあい悪い」と言う人は誰かに断られるたびに言われるのだから
そんなに気にしないことというのが大切である。
すべての人間にいい顔なんてできないし、すべての誘いに応じるなんてことも結局できない
だから人の眼を気にしないことを学ぶべき。
「好感度ナンバーワン」になったところで面白みがなくなっていく。
だったら「毒」や「個性」を持つ。
悪く思われる、嫌われることなんていうのは電車の窓から一瞬のうちに去っていく風景のヒトコマ
人の眼なんて、たかだかそんなもの。そう思うことが、独創的な企画を生み出す基礎体力づくりになる。
◆ 切れ味を生む発想
4) 「あのナントカ」を創れ
人に覚えられるというのは「あのナントカ」
これを意識して物事を考えることが大切。
安室奈美恵だって「あのコギャルの神様」なんて言われた時代があったし、
「あの跳び箱を跳ぶ番組」なんて言えば筋肉番付と連想できるわけ。
「あの」をつくるときは、何がいちばん「ひとこと」でいいやすい言葉なのか、
それを考えることがポイントである。
5) 使ってはいけないものは何だ?
ここは秋元氏らしく作詞の話になるのだが、
「輝く明日を求めて」とか「夢の未来」とかが入った歌詞が世に溢れ始めたら
同じようなことをしても埋没してしまうので、
「みんなが予定調和だったら、それを裏切る発想をしよう。」と考えるべき。
と述べている。
例えば社歌をつくるときに使ってはいけない「潰れる」という言葉であれば
「会社を潰すな」なんて発想に切り替えられるか
「使ってはいけない」をうまく使いこなすに発想を切り替えることが
新たなアイデアを生むチャンスにつながるわけである。
6) カルピスの原液をつくれるか
カルピスの原液をつくれれば用途によって色々な使い方ができる。
薄めれば普通に飲めるし、ソーダ風にすればカルピスソーダ
薄目にすればカルピスウォーター
仕事にしてみれば「原液」はツールが変われど変わらない。
パソコンができようが、インターネットができようが、
それは手段であって、その手段を使って「何をやるのか」が問われる
ツールに振り回されずに「原液」を創りだすかが勝負どころ
7) 書店で五メートル離れた場所に立つ
書店で本を買うにしてもビジネス書のコーナーばかり行っていてはダメ。
まず、五メートル離れた場所に立ってみる。
そこには音楽系の本があるかもしれないし、ガーデニングの本があるかもしれない。
ただ、そういった変化を見つけることが発想の転換を生むチャンス。
「昨日」とは違う「今日」をつくること。それが、勝てる企画を生む発想の原点になる
◆発想を磨く勉強法
8) メモは取らない
「AKB48」をヒットさせたことは「おニャン子クラブ」の経験、バラエティーをつくった経験という
数々の秋元氏の日常に転がっているものを「記憶」したことによって結びつかせ、繰り返したと書かれている。
つまり発想や企画というものは、自分が面白いと思ったこと、「記憶」に引っ掛かっていたことを拾い上げる行為
この拾い上げが「AKB48」のヒットのきっかけになったと書かれている。
その、「記憶」の拾い上げのコツとして、
忘れまいとメモに取らないことが挙げられている。
理由としては、「忘却」というフィルターによって不必要なもの、重要性のないものが零れ落ちる。
忘れてしまうことは、しょせん「記憶」に値しない。それだけのことだから。だそうだ。
9) 自分の剣を磨く
どんな分野でも
あれもこれもやりたい
という気持ちもわからなくないが
広く浅くを知りたいのであれば、その専門分野を深く掘り下げた、
誰か専門の人間を呼んでしまえば済んでしまう。
なので、誰にも負けない「専門分野」という剣をより鋭く磨き上げ、切れ味を上げることが
個人には求められる。
10) ダメな勉強法
勉強本に書かれているような
「映画をよく観なさい」
「自分を磨きなさい」
「本を読みなさい」ということをいくらやってもダメな人はダメなわけ。
メモ帳を携帯して、
「オレは勉強するんだ」
「時代を読むんだ」
「自分を磨く方法は?」などと考えることもダメなわけである。
んじゃどうすれば・・・というと
頭のいい人はあえて「勉強」という形をとらなくても知性・教養を磨いている。
「勉強」と身構えなくても、自分の興味のアンテナを広げることで、
ネタは容易にキャッチできるようにすることが大切なわけである。
更に、「時間がなくて・・・」を理由にしているうちは二流・三流を脱せない。
別に何かしながら勉強ができないということはない。
時間をつくることは自分をプロデュースするということなのだから。
●最後に
今回は10個の発想のための方法を本書からピックアップしたが
日常というものをいかに変化に富んで過ごすかが大切なんだな〜
と感じた。
毎日同じ店に行って同じメニューを頼むという
ルーティン化した生活からでは発想というものは
中々生まれてこない。
ちょっとの変化を考えて
起こすことによって見えてくるものがある。
そういうことを感じ取れる一冊ではないかなと思った。
2011年変化に富んだ1年にしたいという人には
オススメの一冊じゃないかな。

企画脳 (PHP文庫)
秋元 康
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【後記】
2010年最後は今年を象徴するようなAKB48のプロデューサーである
秋元康さんの本をピックアップしてみました。
2010年 368「マグネシウム文明論」から始まり
459「企画脳」と91冊という低調っぷり…
2011年はもうちょっとペースを上げて
555冊達成してさっさとblogをバージョンアップしようと思います。
それでは皆様良いお年を〜
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