未来を切り拓くために、頭の片隅に残さなければならない2つのこと。 - 467 未来を変えるためにほんとうに必要なこと:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術 ⇒ 読書未来を切り拓くために、頭の片隅に残さなければならない2つのこと。 - 467 未来を変えるためにほんとうに必要なこと

2011年03月31日

づけば3月も終わりを告げ、4月という季節に移るにも関わらず
世の中的には大きな大きな地震という出来事も起きた。被災地の方々、家族、親戚、友人を亡くされた方に比べれば自分に振りかかった影響というものは些細である。

お悔やみ申しあげます。という言葉も力になるのかもわからない。

そして、何にもできない自分の無力さに嘆き、その無力感をエネルギーに仕事に没頭していたわけだが、先日お会いした方から紹介頂いた本を紹介することで、自分にできること、「逃げる」のではなく些細な何かができないかと、自戒の意味を込めて重たい足取りをまた進めていければと思う。

それでもって、今回の本は
未来を変えるためにほんとうに必要なこと――最善の道を見出す技術 ,アダム・カヘン、、アダム・カヘンのAmazon著者ページを見る、検索結果、著者セントラルはこちら、Adam Kahane、由佐 美加子、東出 顕子,4862760813


未来を変えるためにほんとうに必要なこと――最善の道を見出す技術

アダム・カヘン

[詳細はAmazonで⇒]


まぁタイトルの通り、「未来を変えるためにほんとうに必要なこと」というわけだ。

さて、必ずやってくる”それ”に対してあなたはどう立ち向かっていけばいいのだろう。




【目次】
監訳者まえがき
はじめに
序章 ほんとうに未来を変えるには
第一章 ものごとを動かす「力」の二面性
第二章 人と人をつなぐ「愛」の二面性
第三章 力と愛のジレンマ
第四章 転ぶ――自らの状況を問う
第五章 よろめく――両面を見る
第六章 歩く――未来を共創する
終章 一歩を踏み出す


【書感】

未来を創りだすための要素。
その要素の二面性とジレンマ、それらを学んで僕らに何ができるかという3つの視点で紐解いていこう。

1) 変革をもたらすのは「力」と「愛」

著者のカレン氏は変革をもたらすのに必要な本質的な要素を「力(パワー)」と「愛」と言っている。
まぁ、力も愛も知っているよ〜と思うかもしれないが本書で示しているそれぞれの記述は次のような感じである。
力とは「生けるものすべてが、次第に激しく、次第に広く、自己を実現しようとする衝動」である。言い換えれば、力とは、自分の目的を達成しようとする衝動、仕事をやり遂げようとする衝動、成長しようとする衝動である。

愛とは「切り離されているものを統一しようとする衝動」である。言い換えれば、愛とは、ばらばらになってしまったもの、あるいはそう見えるものを再び結びつけ、完全なものにしようとする衝動ということになる。
ふ〜ん、と思われるかもしれないが、まぁ「力」のほうは大体想像がついたかもしれないが、「愛」のほうは一般的な身体的な力とロマンチックな愛のことではないということは念頭におく必要がある。

この2つはそれぞれ扱うのが難しいし、それぞれ二面性を持っている。
力と愛には、生成的な面と退行的な面(愛は力ほどはっきりわからないとも書かれているが)わかりやすり例だと、力を父親に、愛を母親に例えている。

父親は外に出て、仕事をし、その力は世の中で何か生成的な価値を生み出す。
逆に仕事にかまけて、同僚、家族とのつながりをないがしろにすると暴君になり退行的な面をみせる。
母親は家で子どもを育てる。愛の生成的な面は子供に命を与えたり、比喩的に家族に命を与えること、退行的に考えると家族とあまりにも一体化し、自己実現の必要性を否定し、家族や自分自身の成長を妨げる恐れがあるということである。

愛は、力を退行的ではなく生成的なものに、力は、愛を退行的でなく生成的なものにする。

父、母がいないと人は生まれないように、「力」と「愛」という存在は今の我々の世界からは切り離せないものなのである。
ただ、そこには当然ジレンマがあるわけで・・・

2)「力」と「愛」のジレンマ

そもそもよく聞く「ジレンマ」これは
二つの問題からなる難問を指す。どちらかを強く追い求めると、全体の健全さが損なわれるため、もう一方によってバランスをとる必要がある。<中略>一方を選び、他方を否定すれば、自分自身を危険にさらすことになるのだ。
という解説がされている。
まぁ、極論を言っちゃえば、この世界、社会なんてジレンマだらけで人間が二本足で歩いるのだって常にジレンマだって言えちゃうわけで…。
このジレンマを解決するのは二つの「間をとる」「組み合わせる」と言うのは簡単なわけ。

そこで、著者が提案しているのは人間の足のように一歩が前に出れば常にバランスを崩していると認識することともう一方があるということを忘れないことまずは、この認識が必要なのである。
愛の無い力でもダメだし、力の無い愛でもダメなわけ。

また別の例として、この「間をとる」とかバランスを取る過程までの例を『オズの魔法使いのかかし』で例えている。
かかしがくくり付けられた棒から解き放たれて、歩き出すけれども初めは転んでしまう、それから、危なっかしくよろめく、その後ついに歩き、なめらかに、楽しげにスキップするまでになる。

しかしながら、この段階がどうだとか、必ず現実の例として当てはまるという確証も持てないとも書かれている。
今回は割愛するが、本書にはシンプルに考えた場合、いまどの段階のモデルで現実に起こったストーリーで照らし合わせるとどうなっているかという例が色々記述されてはいるので興味を持った方は読んでみて欲しい。

3) 「行動しない」は中立ではない

ここまでで「愛」だの「力」だの面倒くさいな、別にどうだっていいじゃないか・・・
と思った人もいるかもしれない。
著者の主張が押し付けがましく感じる人ももちろんいるだろう。(僕も読んでいて若干思うところがあった。)

そして、そう鬱陶しく感じることによって「諦める」、「成り行きに任せる」という行為を取ってしまうかもしれない。
この諦めるという行為は一見自分にしか害がないように思えるかもしれないが、実のところはそんなことなく「力」のある権力者の主張を黙って飲み込むという選択をしてしまっていることになる。

たかが知れている、こんな一人が動いても何にもならないと悲観的に考えるのではなく、現在起きている電力不足による「節電」のように
一人一人が「誰かがやるだろう」という退行的な思考でなく「私がやる」となっていくとチリも積もれば山となるのように大きなことができる可能性だってある。

変革に向けて、初めはつまづいて転んでしまうかもしれないし、ちっぽけかもしれないけれど、少しずつ大きくなり、歩けるようになり、進んでいくべき道を知ることができるのかもしれないし。「力」だけの歪んだものを打ち倒すような小さな「力」かもしれないけれど「愛」とバランスの取れた要素を生み出すことができる可能性だってある。

始めていきなり全てができる。なんてことは何事においても無いわけで、まず「一歩を踏み出す」ということが(間抜けに見えるかもしれないけれど)何にもせずに無理だ無理とか、メンドクサイとか、オレには関係ないとか言っているよりは、随分とマシのように見えてくるだろうし、実際マシになってくるのではないだろうか。

「力」と「愛」のバランス云々言ってきたが、難しく考えすぎずに、まずはどんなことでも、「私がやる」と一歩を踏み出すことが
それぞれを生成的に構築する近道なのかもしれない。

●最後に

本書には残念ながら明るい未来の作り方、自分の希望にあった未来の作り方。なんていう安直なものは書かれていない。結局のところ、自分の行動パターンを変えるだったり、他責にせずに、自分の責任にする。という些細なことの積み重ねのようにも思える。

ただし、「力」と「愛」のバランスを認識することによってあなたの「未来」は目に見えないかもしれないけれど、ちょっとずつ着実に変わっていくのではないだろうか。

個人的にはいきなり「力」と「愛」の両輪をうまく走らせると考えるのでなく、どちらかに優先してもいいと思う。
というかそれが当然だとも思う。

今、何もできずに無力に感じているのであれば「力」を手に入れる努力をすればいいし、「愛」が感じられないのであれば自己でなく周囲の人にちょっと「愛」を送って満たしていけばいいのではないだろうか。

ただ、「力」に走り過ぎてしまったなと思うときは「愛」を思い出す。
「愛」ある活動をしていると自負して活動しても、それが本当に変革をもたらす「力」を兼ねているのか、は思い出してあげる必要があるのかもしれない。

まぁ、こんな時だからこそ、難しく考えすぎていてもしゃ〜ない部分もあるわけで止まっていないで、とりあえず一歩踏み出して
そこから考えてもいいのではないかな。

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【後記】

「力」「力」「力」「力」だけでも
「愛」「愛」「愛」「愛」だけでもダメで、その両輪をうまく動かす方法を知りたいのに〜
と思う人もしるかもしれない。

でもそのバランスを知るということで、今の私には「愛」はあるかもしれないけれど「力」が無いなとか気づけるし
「力」があってもただ自己実現のためだけに。と考えている人が「愛」を見直す機会になるかもしれない。

答えに辿りつけるかもわからないし、そもそも答えなんてあるのか?
とも思えてきて、なんともまとまっていない文章だなと思いつつも、やっぱり足取りを止めてしまってはイカンな
ということで何とか更新頻度を高くしていきたいと思います。

「力」と「愛」を考えて…




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