2011年08月04日
知らないよりは知っていた方が得というのが「知恵」というものだが、
今回紹介する本はマンネリ化している
「プロジェクト」を変えてくれるヒントになるかもしれない。
今回の本
プロジェクトを変える12の知恵
影山 明
[詳細はAmazonで⇒]
カエルのイラストがなかなか素敵な本書。
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社様より献本頂きました。
(だい〜ぶ紹介が遅くなりましたが…)
さてさて、仕事に役立つ「知恵」を探しに行ってみましょう。
今回紹介する本はマンネリ化している
「プロジェクト」を変えてくれるヒントになるかもしれない。
今回の本
プロジェクトを変える12の知恵
影山 明
[詳細はAmazonで⇒]
カエルのイラストがなかなか素敵な本書。
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社様より献本頂きました。
(だい〜ぶ紹介が遅くなりましたが…)
さてさて、仕事に役立つ「知恵」を探しに行ってみましょう。
【目次】
【書感】
12の知恵というよりルール。ケンブリッジ・テクノロジーパートナーズという会社が実行している12のルールが本書のテーマになっているわけだが、正直12個全部を今すぐに実践しようというのは正直しんどい。
そこで今回は
ノーミングセッション
グラウンドルール
イエローフラグ
と上記の3つに着目しよう。
具体的な効用をまとめると
短時間で機能するチームになる
各メンバーが自分の役割と責任を理解し、コミットする
各メンバーが互いの役割と責任を理解する
お互いに対する期待値を交換する
メンバーのモチベーションを高める
チームなんていうのは所詮タダの人の集まりから始まるわけで、モチベーションの高い人、低い人、互いがよくわからない
タックマンモデルという概念を例に上げると
「フォーミング(Forming:形成)」
「ストーミング(Storming:混乱、対立)」
「ノーミング(Norming:統一)」
「パフォーミング(Performing:機能)」
という段階に分かれる。
フォーミングが最初に形成された段階。
ストーミングは徐々にお互いのことを理解し、いろいろな意見がでる状態の段階。
ノーミングはそれぞれ納得できる方向性が決まり、役割分担がしっかり見える段階を指す。
つまり、ノーミング・セッションでは一気にプロジェクトが始まる段階で一気に「統一」というレベルまで持っていく手法なわけである。
手法についてはケンブリッジの例をさくっと書くと、プロジェクト概念の共有。自分の果たすべき役割、どのような成長をしていきたいかの決意表明。不安などを共有し誰が誰のサポートを必要とするか表明する期待値の交換、サブロールというプロジェクトのメインではないがやる必要のある業務を誰がやるかを決定。そしてグラウンドルールというみんなで守るべきルールの決定。こうやってノーミング・セッションを行うことで一気にノーミングのレベルまで達成するということだ。
なんかキックオフと似てるかもと思うかも知れないが、
キックオフとの違いはキックオフはプロジェクトに関わるすべての人向けに対して、ノーミングは同じメンバーに対して行われる(本書の例ではケンブリッジのメンバーに向けて。)というのが肝だ。
・単なるルール
・セッションでのルール
・プロジェクト・ライフを楽しくするルール
という感じで本書ではカテゴリ化されている。
それぞれ例を出すと
単なるルールというのは、出社時刻は9:30、ドレスコードはビジネスカジュアルなど。セッションルールは人の話を遮らない、簡潔に話すなど、楽しくするルールは週に1度はメンバーでおいしいものを食べに行く、水曜日は定時に帰るなど
当たり前のことじゃん。
わざわざ、こんなことを書く必要があるの?
と思ってしまうことかもしれません。
しかし、このルールがあることで非日常を演出できるということがポイント。
例えば、お偉いさんが長々と会議で話はじめたら
グラウンドルールで話は簡潔にですよね〜
なんて言えちゃうようになるというちょっと普通では考えられないようなことが
実現してしまったりする。
そう考えると、当たり前、当たり前とバカにする前にちょっと実践するといいかもしれないワザではないだろうか。
それをどうフォローしたり、対処したりというのも仕事であるわけで。
ただし、新人などの仕事をフォローするのはなかなか骨の折れることである。
新人に限った話ではないが問題に対しての捉え方は
(1)問題・進捗遅れを自覚できていない
(2)自覚はあるが、影響の大きさを理解していない
(3)自覚はあるが、自分で何とかすべきと思っている
(4)自覚はあり相談もしたいが、周りに遠慮して言い出せない
と人それぞれなわけである。
(1)(2)というのは仕事の方法、影響などを
(3)の場合もリーダーの圧力などによって自分の力で切り抜けろ的な環境が原因かもしれない。
(4)の場合もリーダーがガツガツ仕事を進める空気感を作ってしまい、こんな環境を作り出しているのかも。
「任された仕事は、何が何でも独力でやり切れ」と逆をいくのがイエローフラッグで
実際に黄色の旗を振るわけではないけれども、概念的に「困っていることを周りに知らせる」という行為を指します。
これはプロジェクトを個として考えるのではなく、チーム全体
何のためにこのプロジェクトをやっているのかを共有する環境をつくるのに
なかなか良い手法だと思います。
フラッグを挙げるタイミングのヒントとして「20分ルール」を設けるなんてことが書いてあります。いわゆる「デッドライン」を設けるという仕事の仕方で
・【残業ゼロ美学】091.「残業ゼロ」の仕事力
あたりが参考になると思います。
本書の「20分ルール」の謳い文句がかっこよかったので備忘のために
要は次につなげて結果を作りあげていくことが大事ですからね。
実際問題これを目指すのが仕事とのいい付き合い方なのではないかな。
著者が挙げていることは
一体感という楽しさをつくる
楽しむというルールを設ける
楽しさを発見する
「楽しい仕事があるわけではない。楽しく仕事をする人がいるだけだ」
楽しみ方は人それぞれだと思うし、向き不向きも当然ある。
でも仕事にはこの言葉の通り「楽しく仕事」をする人がいるわけである。
仕事もいろいろあるのでこういった創造をするのが
どうしても難しい業種があるのも承知している。
でも、その仕事を何かしら選んで、選択して自分の人生という時間を割いているわけだから「楽しく仕事」をするを創造したいものである。
それには「知恵」が必要だと思うわけで
楽しく仕事するためにはそれ相応の頑張りも必要なんだよな。
プロジェクトを変える12の知恵
影山 明
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【後記】
何事も「楽しく」と捉えることができりゃ苦労しねぇ
確かに「楽しさ」を見つけるのはちょっとやそっとじゃ発見できないかもしれない。
でも、日々の小さいことをカタチにしていくことで、それは発見できるのかもしれない。
そんなのテキトーにやればいいや〜
ではなくて、自分で作ってみよう。ルール化しようぜ!
ってちょっとでも、くだらないことかもしれないけれど
行動を起こしていくことって大事なんだよな〜
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【ケンブリッジの知恵―その1―】プロジェクト・ゴールとCSF(主要成功要因)
【ケンブリッジの知恵―その2―】ノーミング・セッション
【ケンブリッジの知恵―その3―】グラウンド・ルール
【ケンブリッジの知恵―その4―】セッション・ゴールとアジェンダ
【ケンブリッジの知恵―その5―】セッション・プラン
【ケンブリッジの知恵―その6―】課題管理
【ケンブリッジの知恵―その7―】チェックポイント
【ケンブリッジの知恵―その8―】「80・20」(エイティー・トゥエンティー)
【ケンブリッジの知恵―その9―】ファンクショナリティ・マトリクス(FM)
【ケンブリッジの知恵―その10―】イエローフラッグ
【ケンブリッジの知恵―その11―】タイムアウト・ルール
【ケンブリッジの知恵―その12―】Have Fun!
【書感】
12の知恵というよりルール。ケンブリッジ・テクノロジーパートナーズという会社が実行している12のルールが本書のテーマになっているわけだが、正直12個全部を今すぐに実践しようというのは正直しんどい。
そこで今回は
と上記の3つに着目しよう。
■ノーミングセッション
「ノーミング・セッション」という言葉はあまり聞きなれた言葉ではないかもしれないが本書の言葉を使うとノーミング・セッションは、短時間でチーム・ビルディングを行い、かつチームの一体感を高める仕掛けです。ケンブリッジでは、新しいチームを結成するときに必ず実施します。ということだ。
具体的な効用をまとめると
チームなんていうのは所詮タダの人の集まりから始まるわけで、モチベーションの高い人、低い人、互いがよくわからない
タックマンモデルという概念を例に上げると
「フォーミング(Forming:形成)」
「ストーミング(Storming:混乱、対立)」
「ノーミング(Norming:統一)」
「パフォーミング(Performing:機能)」
という段階に分かれる。
フォーミングが最初に形成された段階。
ストーミングは徐々にお互いのことを理解し、いろいろな意見がでる状態の段階。
ノーミングはそれぞれ納得できる方向性が決まり、役割分担がしっかり見える段階を指す。
つまり、ノーミング・セッションでは一気にプロジェクトが始まる段階で一気に「統一」というレベルまで持っていく手法なわけである。
手法についてはケンブリッジの例をさくっと書くと、プロジェクト概念の共有。自分の果たすべき役割、どのような成長をしていきたいかの決意表明。不安などを共有し誰が誰のサポートを必要とするか表明する期待値の交換、サブロールというプロジェクトのメインではないがやる必要のある業務を誰がやるかを決定。そしてグラウンドルールというみんなで守るべきルールの決定。こうやってノーミング・セッションを行うことで一気にノーミングのレベルまで達成するということだ。
なんかキックオフと似てるかもと思うかも知れないが、
キックオフとの違いはキックオフはプロジェクトに関わるすべての人向けに対して、ノーミングは同じメンバーに対して行われる(本書の例ではケンブリッジのメンバーに向けて。)というのが肝だ。
■グラウンド・ルール
グラウンドとは<場>の意味。・単なるルール
・セッションでのルール
・プロジェクト・ライフを楽しくするルール
という感じで本書ではカテゴリ化されている。
それぞれ例を出すと
単なるルールというのは、出社時刻は9:30、ドレスコードはビジネスカジュアルなど。セッションルールは人の話を遮らない、簡潔に話すなど、楽しくするルールは週に1度はメンバーでおいしいものを食べに行く、水曜日は定時に帰るなど
当たり前のことじゃん。
わざわざ、こんなことを書く必要があるの?
と思ってしまうことかもしれません。
しかし、このルールがあることで非日常を演出できるということがポイント。
例えば、お偉いさんが長々と会議で話はじめたら
グラウンドルールで話は簡潔にですよね〜
なんて言えちゃうようになるというちょっと普通では考えられないようなことが
実現してしまったりする。
そう考えると、当たり前、当たり前とバカにする前にちょっと実践するといいかもしれないワザではないだろうか。
■イエローフラッグ
問題というのは仕事において発生してしまうものでそれをどうフォローしたり、対処したりというのも仕事であるわけで。
ただし、新人などの仕事をフォローするのはなかなか骨の折れることである。
新人に限った話ではないが問題に対しての捉え方は
(1)問題・進捗遅れを自覚できていない
(2)自覚はあるが、影響の大きさを理解していない
(3)自覚はあるが、自分で何とかすべきと思っている
(4)自覚はあり相談もしたいが、周りに遠慮して言い出せない
と人それぞれなわけである。
(1)(2)というのは仕事の方法、影響などを
(3)の場合もリーダーの圧力などによって自分の力で切り抜けろ的な環境が原因かもしれない。
(4)の場合もリーダーがガツガツ仕事を進める空気感を作ってしまい、こんな環境を作り出しているのかも。
「任された仕事は、何が何でも独力でやり切れ」と逆をいくのがイエローフラッグで
実際に黄色の旗を振るわけではないけれども、概念的に「困っていることを周りに知らせる」という行為を指します。
これはプロジェクトを個として考えるのではなく、チーム全体
何のためにこのプロジェクトをやっているのかを共有する環境をつくるのに
なかなか良い手法だと思います。
すべてのことを独力で達成できる人はいませんし、だれもそんなことには期待していません。たとえフラッグを挙げるタイミングを間違えたとしても、挙げてくれたことに感謝しましょう。フラッグを挙げるタイミングの調整が難しいのであれば次のようにするといいかもしれません。
フラッグを挙げるタイミングのヒントとして「20分ルール」を設けるなんてことが書いてあります。いわゆる「デッドライン」を設けるという仕事の仕方で
・【残業ゼロ美学】091.「残業ゼロ」の仕事力
あたりが参考になると思います。
本書の「20分ルール」の謳い文句がかっこよかったので備忘のために
「5分考えて、進め方が分からなかったら、それは永遠に分からない。だから、10分使って自分が『何が分かっていないか』を必死に考えろ。そして最後の5分で、誰にどう相談するかを考えろ」進まないのであれば、進まないなりにこのようなルールを作っていくのも仕事だと思います。
要は次につなげて結果を作りあげていくことが大事ですからね。
●最後に
3つと紹介したが実は5つめも紹介したいと思う。Have Fun!うん、言うのは簡単だけれども
実際問題これを目指すのが仕事とのいい付き合い方なのではないかな。
著者が挙げていることは
「楽しい仕事があるわけではない。楽しく仕事をする人がいるだけだ」
楽しみ方は人それぞれだと思うし、向き不向きも当然ある。
でも仕事にはこの言葉の通り「楽しく仕事」をする人がいるわけである。
仕事もいろいろあるのでこういった創造をするのが
どうしても難しい業種があるのも承知している。
でも、その仕事を何かしら選んで、選択して自分の人生という時間を割いているわけだから「楽しく仕事」をするを創造したいものである。
それには「知恵」が必要だと思うわけで
楽しく仕事するためにはそれ相応の頑張りも必要なんだよな。
プロジェクトを変える12の知恵
影山 明
[詳細はAmazonで⇒]
【後記】
何事も「楽しく」と捉えることができりゃ苦労しねぇ
確かに「楽しさ」を見つけるのはちょっとやそっとじゃ発見できないかもしれない。
でも、日々の小さいことをカタチにしていくことで、それは発見できるのかもしれない。
そんなのテキトーにやればいいや〜
ではなくて、自分で作ってみよう。ルール化しようぜ!
ってちょっとでも、くだらないことかもしれないけれど
行動を起こしていくことって大事なんだよな〜
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