日常の中に調和する非日常 - 492 竜の学校は山の上:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術 ⇒ 読書日常の中に調和する非日常 - 492 竜の学校は山の上

2012年01月11日

が明けて早10日近く
なろうとしているのに仕事が全然落ちつかず、生活リズムが乱れまくっているので
今回はライトなマンガを紹介しようと思う。

竜の学校は山の上 九井諒子作品集 ,九井 諒子,4781605451


竜の学校は山の上 九井諒子作品集

九井 諒子

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ちょっとどこのサイトか忘れてしまったが(多分2chのまとめ系)
オススメされていたマンガで辰年ということもあって
竜が登場するお話を収録してある短篇集である。

さてさて、どんな内容なのだろうか?




【目次】
『帰郷』
『魔王』
『魔王城問題』
『支配』
『代紺山の嫁探し』
『現代神話』
『進学天使』
『竜の学校は山の上』
『くず』


【書感】
わゆるRPGなどの冒険モノででてくる要素を題材に著者が創意工夫をし、書かれている短篇集なわけなのだが読んだ感想としてはちと切なくなるようなお話が多いような気がする。

■帰郷・魔王

『帰郷』では勇者が魔王を倒し、いわばエンディングを迎えた後の世界が描かれており勇者の末路が描かれている、世界を救った勇者、戻った故郷ではその偉業を褒め称えられる一方
本当に魔王を倒したのか、なんていう疑惑がかかってしまい一部の村人から不信感を抱かれたり、そのうちお城に使役することになるのだが、ある日流れ矢に当たって死んでしまうなんていう、いまいちな結末を迎えてしまうものがあったり

『魔王』ではある隣国の王様が呪いによって化物にされて自ら魔王となって、ある国の王女に恋をするがそのうち隣国の勇者に討伐され、勇者の話が夜御伽で語り継がれる。
で、その夜御伽を聞いている中にかつて魔王に愛された年老いた王女がいたりなんていう

ちょっと虚しくなるような内容で書かれているわけで、世界を救った華々しさとは一転してどん底に落とされるような内容になっている。
(こういう話が好きな人にはいいかもしれないけれど)

■竜の学校は山の上

前者の話とは打って変わって、竜が日常にいる生活を描いているのが本書のタイトルにもなっている「竜の学校は山の上」である。

大学のサークルとして「竜研究会」というものが存在しているのだが
普通であれば竜はもっと知性高くて気高くという描き方をしてもおもしろいのだけれども、
運搬にしても乗り物としても機械や文明の進化で廃れてしまい、そんな廃れた役立たず竜を
なんとか使い道はないかと探す研究会である。

竜の扱いが想像するより情けなく、食肉としても牛豚鶏よりもいまいちでしかも成長までも時間がかかり、コスト的にも採算が合わなかったり、ペットとしても犬や猫のように一般の人に愛されないといういまいちという「使えないもの」として情けなさっぷりを見せてくれたりする。
(なんかこういう設定を考えるのは面白いな〜なんて思ってしまうかもしれないが)

新入生で竜研究会に入部した主人公も竜は好きだが、だんだん竜って「使えない動物」なんて思ってしまう。ただ、そんな中でも竜研究会の部長は竜が好きだから、なんとか竜に対して竜という種族自身が稼げるよう手立てはないかと竜の使い道を模索している。

文章では伝わらないので実際読んでみて欲しいが、そんな使い道がなかなか見えない竜に対して
世の中にはな
ふたつのものしかないっ
役に立つものと
これから役に立つかもしれないものだ
と言い切っちゃうのだ。
もちろん大好きな竜に対して言っているセリフではあるのだが、実際のところはまだ自分で何ができるか
わからない迷っている人に向けて、好きなものをどうすればいいかというのは切ってしまえば簡単なのかもしれないけれど、それに対して考えぬく、考え続けるというのが大切という著者から読み手への言葉なのかなとも捉えられるかもしれない。(まぁ切るのも、続けるのもその人次第だけれども。とは思う。)

■現代神話

個人的に気に入ったのは「現代神話」
ケンタウロスが日常に馴染んでいて普通の人間は猿人、ケンタウロスは馬人として扱われており
しかも、仕事も体力も猿人より馬人のほうが優れているような世界構成になっている。
日常のように何事も変わらないように非日常が描かれているのが素晴らしく。

猿人の雇用促進、馬人への労働抑止のために馬人労働規制の法律が施工されそうになっていて
それに対して働きモノの馬人はデモを起こしたりというビジネス、社会的な側面と
夫が猿人、妻が馬人という1家庭の日常視点で描かれていてこれらが対象的に
かつリンクしている書かれっぷりはなかなか面白い。

馬人の妻が自転車で出勤した猿人の夫に忘れたお弁当を走って追いついて届けたり、
基本(馬よりだから)食べる量も猿人より多いのを夫に合わせたり
夫のほうも馬人が肉を食べないと遠慮して精進料理ばかり食べて痩せてしまったりと
何か読んでいて微笑ましくなる。そんな要素を持ちつつも猿人も馬人も何も変わらないというメッセージが印象的だなと思う。

同じ姿形をしている人ですら分かり合えない部分も多いこんな世の中なのにね。

また書いてしまうけれども、やっぱり文章では伝わらない
面白さがあるので実際に読んでほしいのだが、何ともいえないほのぼのさ
滑稽さが描かれているのはマンガならではであって、想像はできるかもしれないけれども
本当は想像して創意工夫をするほうがいいのかもしれないけれど

●最後に

短編によって絵の質が変わってしまっていて読みにくい短編もあるが
全体的に王道的なアイデアでなく、視点を変えてみてという試みが本書の強みかななんて感じてしまう。
中でも述べた「現代神話」「竜の学校は山の上」また翼人の女子高生のちょっと切ない恋物語の「進学天使」こういう現実空間とファンタジーのものをユニークにミックスさせ加工できるアイデアって素晴らしいなぁと個人的には感じてしまった。
何かを組み合わせて発想させるいいヒントになるのかな

尺的にもそんなに長くないので気軽に読めるなかなか良いショートマンガ集なのではないかなと感じた。そんな感じの2012年1冊目から本ブログも再び竜のように昇っていくぞぉ〜!?


竜の学校は山の上 九井諒子作品集 ,九井 諒子,4781605451


竜の学校は山の上 九井諒子作品集

九井 諒子

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【後記】

2012年になっても相変わらず時間配分がオカシイ
さっさと生活リズムのバランスを建てなおさないとイカンな〜
と思う今日このごろ。すんごく私事の後記になってるな・・・。



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