生の情報を得て、如何に捨てるか - 498 決断力:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術 ⇒ 読書生の情報を得て、如何に捨てるか - 498 決断力

2012年02月01日

回この本を紹介しよう
と書いたわけなので…
前置きはほとんど無くして。

今回の本は
決断力 (角川oneテーマ21) ,羽生 善治、、羽生 善治のAmazon著者ページを見る、検索結果、著者セントラルはこちら,4047100080


決断力

羽生 善治

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またまた、「つながる読書術」の巻末のオススメ本として書かれていたのがきっかけで手に取った一冊である。

さてさて、どんな内容が書かれているのでしょうか。


【目次】
第1章 勝機は誰にもある
第2章 直感の七割は正しい
第3章 勝負に生かす「集中力」
第4章 「選ぶ」情報、「捨てる」情報
第5章 才能とは、継続できる情熱である


【書感】
断力として書かれいるわけだが、決断力というよりは羽生善治という人が何を考えて、
どう勝負をしているかという思考、考え方が伝わってくる一冊ではないかなと思う。

私自身ほとんど将棋知らないわ〜の人なので、羽生善治さんのwikiへのリンクを貼っておこう。

今回は気になった5点に絞って紹介していきたい。

■KISS

勝負どころでごちゃごちゃしたり、雑念があれば勝てる戦いも勝てなくなる。
そこで著者が使っている方法がKISSという考え方だそうだ。
KISSといっても口をつかうKISSではないのであしからず。

語源は軍隊用語で”Keep it simple , stupid” つまり「もっと簡単にやれ、バカモン」
「(コンピュータの進歩した)このごろはむしろ、問題を、定義されたままに解いた方がいいのです。当然ながら鮮やかにかつ正しく解けますから、かえって実現も意外とやさしい」
複雑な局面に立ち向かったとき、
KISSでいけ!
というのはどの世界でも通じる合言葉かもしれない。

■相手に手を渡す

手を渡すというのは、自分が思い描いていた構想とかプランをそのまま実現させることではなく、逆に相手に自由にやってもらい、その力を使って、返し技をかけにいくことだ。手を渡した瞬間は、「どうぞ、好きに次の手を決めてください」と、諦めに似た感情である。もちろん諦めてしまってはダメだが、そういうものが非常に大事な要素だ。
こういうことは、気持ちに余裕がないとできないし、いくら机上で分析しても「失敗した」「成功した」という経験に勝る学習はできない。
いろいろ試して、実践してみてはじめて、次のステップにつながるわけ

そこを失敗したからと諦めてしまうと勿体無い。
せっかく失敗したのだからその未知の経験を楽しむぐらいの余裕で未来を切り開けばいいのかもしれない。

■DIVE

 私が深く集中するときは、スキンダイビングで海に潜っていく感覚と似ている。
 一気に深い集中力には到達できない。海には水圧がある。潜るときはゆっくりと、水圧に体を慣らしながら潜るように、集中力もだんだんと深めていかなければならない。そのステップを省略すると、深い集中に達することはできない。焦ると浅瀬でばたばたするだけで、どうもがいてもそれ以上に深く潜っていけなくなってしまう。逆に、段階をうまく踏むことができたときには、非常に深く集中できる。
 これ以上集中すると「もう元に戻れなくなってしまうのでは」と、ゾッとするような恐怖感に襲われることもある。
これってマンガのハチワンダイバーの主人公菅田が盤面にダイブするような感覚なのかも…。

でも著者の場合は一気には潜らないみたいなのでまたちょっと違うか…。
ただ、ダイビングをやったことがある人は、徐々に潜っていく、浮力を無くしていく感覚を思い描けば意外と集中がうまくコントロールできるようになるのかもしれない。これは非常に良い収穫かも。
  

■捨てる

 私はパソコンで知った情報は、「その形にどれくらいの深さがあるか」で、研究するかしないかを決める。「これは半年もすれば通用しなくなるな」と思えば、それまで。「これは掘り下げる余地がありそうだ」と感じられれば、将棋盤に実際に駒を並べて分析・研究を進めていく。そこの判断基準は勘であり、直感だ。
 つまり、情報をいくら分類、整理しても、どこが問題かをしっかりとらえないと正しく分析できない。さらにいうなら、山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」のほうが重要なのである。
 生きた情報を学ぶのにもっとも有効なのは、進行している将棋をそばで皮膚で感じ、対戦者と同時進行で考えることだ。将棋は生き物だ。形勢がどう展開し、勝負がどちらに転ぶかわからない。最近は、タイトル戦が行われている会場に行って、控え室でリアルタイムで研究する人も増えている。現場では将棋の鮮度が違う。魚ではないけれど、新鮮なうちに見たほうがいのだ。時間が経過すればするほど鮮度が落ちる。私も、時間があれば人の対局を見に将棋会館に行く。みんながわいわい寄ってたかって検討しているのも楽しい。次にどう指すかわからない局面を、その場にいて、その人が指す同じ過程、同じ時間で見ていると、対局者の気持ちにうまく入り込むことができる。
本を読んで学ぶというプロセスも大事だけれども、そこから得たものを自分の手を使って、検証し、考え、行動し、試行錯誤する、そして自分の直感に感じないものであれば「捨てる」という決断をしなくてはいけない。勝負に勝つ、何かを成すには「得る」より「捨てる」を重んじるべしということだ。

■才能

頭がいいという考え方はいろいろある。たくさんの知識を活用できたり、記憶力、計算が速い、機転が利く、ロジカルな判断ができる、見切りをつけ捨てるなどなど、勉強ができるなんてのは世間一般的な考えかもしれないけれど、才能であったり、頭がいいとは実は言えないのかもしれない。著者が思う才能とは次の通りである。
 以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし今は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。直感でどういう手が浮かぶとか、ある手をぱっと切り捨てることができるとか、確かに個人の能力に差はある。しかし、そういうことより、継続できる情熱を持てる人のほうが、長い目で見ると伸びるのだ。
これは前回のエントリで紹介した谷川氏の言っていたことにも通ずる部分があり、目先ばかりにとらわれずに情熱を持って、焦らず、諦めず、途中で休息をとりつつ、続けていくというのが結局は才能というわけだ。

●最後に

他の競技、特にテニスと将棋は似ているなんて記述も本書にはあった。
自分の世界だけでなく、周りの世界からも学べることはたくさんある。

将棋という世界でも、前回の谷川氏の本と今回の羽生氏の本でも大分得られる
ポイントが異なると思うので二冊を読み比べながら読むのも、これまた面白いかもしれない。



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【後記】

今年も早1ヶ月終わってしまいました。
まだ1ヶ月、もう1ヶ月、個人個人考え方は違うと思いますが
最近読んでいる本には自分自身に「捨てる」を大分強要しているように思います。

捨てて、うまく回っていけばいいんだけれども…。




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