「君主論」は古典じゃない! - 499 成毛眞の超訳・君主論:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術 ⇒ 読書「君主論」は古典じゃない! - 499 成毛眞の超訳・君主論

2012年02月08日

こ最近は不透明な時代を生きるため
というヒントになるようなテーマの本を紹介してきたが
もうちょっとだけそれは続くかもしれません。

今回の本
成毛眞の超訳・君主論 (メディアファクトリー新書) ,成毛眞,4840143455


成毛眞の超訳・君主論 (メディアファクトリー新書)

成毛眞

[詳細はAmazonで⇒]
成毛眞氏がニッコロ・マキアヴェリの君主論を
本来読書は自由なものという概念を元に超訳したものが本書である。

今から500年前に書かれたマキアヴェッリの君主論
いきなり君主論はちとハードルが高いという人には
成毛氏の超訳が何かヒントになるのではないだろうか?




【目次】
はじめに 今こそ強いリーダーが求められる時代
第1章 マキアヴェッリはビジネスマンの教師である
第2章 『君主論』はこれだけ知れば大丈夫
第3章 『君主論』を体得すれば人生が変わる
第4章 これから頑張る人が『君主論』を読むべき理由
付録 もっと知りたい人のためのブックガイド


【書感】
念ながら、
自分は君主論を読んだことはないし、マキアヴェッリだって名前と何やったかというのをざっくり知っているくらいである。

で、古典は読まないでいいと言っていた成毛氏がなんで君主論?
と気になったのが本書を手に取るきっかけだった。

読んでみると、まぁ成毛氏の超訳ではあるものの君主論は古典じゃない
ということに結びつく部分が多々あった。

今回は5つ気になった箇所を紹介しようと思う。

■誰からも好かれる必要は無い

500年前に書かれた君主論が、今受け入れられるのは東日本大震災、財政の悪化など非常時という現状があるからだと著者は説く。
この難局を乗り切って、立てなおすには本物のリーダーが必要なのだと。

その本物のリーダー像が君主論では
冷酷さと憐れみ深さ、恐れられるのと愛されるのと、さてどちらがよいか、と。
権力を持った人間の在り方を説いている。

憐れみ深く愛される人がリーダーに相応しいのではと思う人が多いかもしれない。

しかし、「誰からも好かれる人になれ」といったいわば八方美人的でかつ従者視点
こういう人は人によって意見を変えたりで軸が無い。とも言えるのである。

 新興宗教の教祖でもあるまいし、リーダーはすべての人に気に入られる必要はない。ビジネスの現場でも、誰からも好かれる人がリーダーに適しているなどという判断は、あり得ないだろう。
と書かれていると同時に、
意見が異なるのはあり得ることで、ブレずに判断を貫くのも容易ではない。
人と違う判断軸であれば、貫き通そうとすると避難を浴びる、
それでたとえ嫌われ者になったとしても、
自分の決めた道を守り抜く、それが求められているリーダー像
とも言っている。

嫌われたことで周囲や組織の運営がうまくいかなくなるかといえば、そうでもなく
ワンマンだ!と言われてもワンマンですが何か?と開き直れる強みが出てくる。
周りの顔色をうかがい、機嫌とりばかりでは自分の軸を無くし御用聞きで終わってしまうわけである。

■のび太がむしろOK

君主論の中に「野獣のなかでもライオンと狐に学ぶべし」とあるそうだ。これはライオンの強さ、狐の賢さが必要だという例えなのだが、本書ではドラえもんの登場人物で例えられている。

のび太、ジャイアン、スネ夫のうち誰がリーダーに相応しいかということだ。



まぁ正解はのび太だそうだ。
問題があればジャイアンは腕力があるので力で解決できる。
スネ夫はずる賢く解決するできる。
ただし、一つしか問題解決の手段を持ち得ない。

対して、のび太。
彼は力もなければ頭も悪いし危機になればドラえもーん!!
なわけ。

マキアヴェッリは「よい気質を全部備えるのはムリ」と言がっちゃっているが
全部の気質がなくてもいいけれども、全部の気質を兼ね揃えているかのように振る舞うのが大切だと説いている。

のび太の場合、主体性も個性もないわけで一番
フリができる可能性があるというわけだ。

鍛錬しろ!精進しろ!とゴリ押しせずにフリをしろなんて言っちゃうところ
このマキアヴェッリのいいかげんさが著者は好きな理由ともあげている。

■すぐれた君主ほどケチ

著者がマイクロソフトで働いていた時代、
ビル・ゲイツが来日し、東京のオフィスにやってきたそうだ。

やってきた際、開口一番で
「オフィスの入り口の足拭きマットは必要か?」
と言ったそうだ。

当時オフィスはビルの7Fにあったそうで1Fのビル受付に足拭きマットはあったそうだ。
その為、1Fのマットで泥は取れるのでは?
とレンタルで月3千円弱のマットを即中止にしたそうだ。

その他にもビル・ゲイツはマクドナルドはクーポンを使って利用するし、
飛行機はエコノミークラスしか乗らないなんていう話もあるそうで、
なかなかのケチっぷりなのである。

しかし、経営にとってムダを省いて節約するのは基本中の基本であり、
ケチとは言われることは経営者にとっては褒め言葉と取るくらいがいいのかもしれない。

なので、経営とまでいかない人は
まず自分にとってのムダを省いて節約することはいいことかもしれない。
まぁ、ケチは女性と付き合うにあたっては引かれる要素でしょう。
とも書いてあるけれども…。

■チャンスはハングリーに

「果報は寝て待て」では正直チャンスは一生巡ってこないであろうと著者は言う。
マキアヴェッリも「運命は女神だから、彼女を征服しようとすれば、打ちのめし、突き飛ばす必要がある。運命は、冷静な生き方をする人より、そういう人の言いなりになってくれる」と言い切っているそうだ。

成功した人の8割は偶発的な運をつかんでいるを理論化した、「プランドハプンスタンス」という理論がある。

その理論によると
仝朕佑離ャリアの約8割は、予期しない偶然の出来事によって形成される
偶然の出来事は、当人の主体性や努力によって、最大限に活用しキャリアに発展させることができる
6然の出来事をただ待つのではなく、それを意図的に生み出すように積極的に行動したり、自分の周りに起きていることに心を研ぎ澄ませると、自らのキャリアを創造する機会を増やせる
 そして、「プランドハプンスタンス」を呼び込むには、それなりの準備をしておかなければならない。キーワードとなっているのが「楽観性」「冒険心」「柔軟性」「大人げなさ」など。要するに、頭を柔らかくして何事にも興味を持つことが、予期せぬチャンスをつかませるのだ。
ということだそうだ。

著者がチャンスを得ることをサイコロを振ることに例えている。
1回振って当たらなくても、100回、200回振っていれば
1回くらい大きなチャンスに出会うということである。
チャンスはTwitterやFacebookなどすぐそこに広がっているのかもしれない。

ただ、ダメなのは目の前にチャンスが巡って来ているのに、躊躇してしまうこと。
こういう人は運と縁のない人生を送るのではないだろうか。


ちょっとぐらい前のめりにハングリーになることで
チャンスというものは得られるのかもしれない。

■決断力無き者は滅ぶ

日本人が中立を好むのは、喧嘩両成敗が元となっているのではと著者は解釈している。
喧嘩両成敗は全然公平ではなく、やられたらやり返すが死刑になり、
我慢して耐える側が勝訴になる。という法律だった。

こういったことが起因し、日本人はやられてもやり返さないという風潮にし、
それを美徳にしてしまったのかもしれない。

ただ残念ながら争いごとには中立はあり得ず、強制的に抑えこむしか無い。
本書の例え話で、嫁と姑の折り合いが悪くなったとき、あなたはどちらの味方をする?
なんて例がある。

嫁側に味方すれば姑は余計嫁に強くあたるようになるかもしれないし、
姑側に味方すれば嫁は家を出ていってしまうかもしれない。
決断をしなければどちらからも「頼りにならない人」と発言権を失うだろう。

そこで、「オレが一番偉いんだ、言うことを聞け」と暴力的に振る舞ってみると
非難対象が自分に集中するわけで女性陣の団結が固まり、家としては守られるので

ちょっと例は極端かもしれないが、中立という中途半端が一番良くないわけ。
ただし、白黒つけすぎず、間のグレースケールを探し、それが判断できるようになると
より良いのかもしれない。

■平等ではない「社会」

『君主論』内では、当然のことながら官僚、君主、金持ちなどの上流階級以外は「大衆」と表現されている。
「人間はみな平等だ」と唱える人には不快に感じることだろうが、これと同じで今の社会にも平等なんてのはあり得ない。

世界の富の約4割は1%の億万長者が持っている。
世界中では貧富差が広がり、若者が職を奪われる。
世界の人口が70億人を超え、資本主義自体が行き詰まり、
更に皺寄せが若者に来る可能性も十分あり得る。

しかも企業は50、60代の社員が居座り、
年金支給が68、70歳に引き上げられ
年長者が辞めにくく環境が作られ
若者の門戸は狭くなり、かつ若手社員の低賃金労働が強いられるなんてことが起きる。

こんな社会のどこが平等なのだろう?
そう考えると「平等」なんてあり得ない。

人よりいい暮らしをしたい。人よりいい思いをしたい。
そんな想いが成功を目指すきっかけになっていて
残念ながら、この不平等さ格差が資本主義のエネルギー源であるのも事実なのである。

もちろん「平等」ということができる可能性はあるのかもしれないけれど
恐らく、我々が生きている間はなかなか難しい問題で
世界中を見ても、真に平等を目指すなら先進国が豊かな生活を手放すしかない。

なので、「平等」なんて概念、周りに流されるのではなく、「自分軸」という
ブレない強さを持ておくことが、不透明な時代を生きる最も効果的な生き方なのかもしれない。

●最後に

 若い世代には実感がないかもしれないが、人生は皆さんが考えているほど長くはない。10代の頃には無限の時間と可能性が広がっていると感じていたはずの人生は、あっという間に折り返し地点に到達する。夏にビーチで楽しめるのはせいぜい60歳ぐらいまでかもしれない。だとすると30歳の人にとって、本当の夏はあと30回しか来ないのだ。
 もう半分しか残っていないのであれば、残りの半分をどうすごせばいいのか真剣に考えたほうがいいだろう。
確かに不透明な時代であり、これから先何が起こるかも分からないというのは考えられる。
 
少なくとも、何にも考えずに10年、20年を過ごしてきてしまった人にとっても
時間というの感覚は徐々に短くなっていくだろうし
季節というものでさえ、あと何回味わえるか分からないわけである。

ただし、ただ焦ってもしょうがない部分もあるのでそこは「自分」がどうなりたいかをしっかり描き
進んでいくしかないのかなとも思えるわけである。
 
本書はあくまでも成毛眞氏の超訳であり、やはり興味があれば君主論に手を出すべきだろう。
ただ、なかなか時間もとれず、君主論までは…という人に向けては
手助けをしてくれる3冊が本書に紹介されていたのであわせて紹介して今回は終わりにしたい。


マキアヴェッリ語録 ,塩野 七生、、塩野 七生のAmazon著者ページを見る、検索結果、著者セントラルはこちら,4103096276


マキアヴェッリ語録

塩野 七生

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君主論だけではなく、マキアヴェッリについてフォーカスされていて
塩野 七生がマキアヴェッリの言葉を借りて紡いだ現代のリーダー論でもあると
成毛氏が絶賛している一冊。


社長のためのマキアヴェリ入門 (中公文庫) ,鹿島 茂,4122047382


社長のためのマキアヴェリ入門 (中公文庫)

鹿島 茂

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軍隊について論じた君主論を鹿島茂氏なりの見解で現代に置き換えて
解釈しているのが面白いと薦めている1冊。社長や部長になる前に読んでおくとイイそうだ。


君主論 (まんがで読破) ,マキアヴェッリ,4781600042


君主論 (まんがで読破)

マキアヴェッリ

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マンガだがよく構成がまとまっていて、マキアヴェッリ入門としては良いと薦めている一冊。
これは自分も手が出しやすいかなと購入してしまった。


以上、3冊。こうやって本から本につながっていくのも読書の醍醐味かな
なんてつくづく思うわけである。



成毛眞の超訳・君主論 (メディアファクトリー新書) ,成毛眞,4840143455


成毛眞の超訳・君主論 (メディアファクトリー新書)

成毛眞

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【後記】

さて、偉く時間を費やした400番代も今回で終了となったわけ。

400冊目の「ご冗談でしょうファインマンさん」から
実に2年と険しい道程だった

言い訳をすると仕事が異動になったりでめちゃくちゃだったのと
後は地震などの影響もあってか、単純にブログへの熱意が削がれたりしたから
なのかなと感じる。

500冊目はすぐに555冊目は近いうちに達成できればいいなって願望はあるのだけれども
まぁそこは気分次第ってこともあるので大目に見てください。

可能な限りはがんばろうとおもいます。



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Posted by hiro at 07:30Comments(0)TrackBack(0) |  
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