『ジャンプ』という希望 -394 マンガ脳の鍛え方:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術 ⇒ 読書『ジャンプ』という希望 -394 マンガ脳の鍛え方

2010年03月25日

を想像してくれるもの
それは意外に身近なところに小さい頃からある気がする。

今回の本は
マンガ脳の鍛えかた
門倉 紫麻 (著)

[Amazonで詳しく見る]


「週間少年ジャンプ」という夢を載せた海賊船を支えてきた
マンガ家達の「匠」っぷりが覗けてしまう一冊である。

最近だと「バクマン」を読んでマンガ家を目指す人なんていうのが
いるのかもしれないので、そういう人にはうってつけの本だし
そうでない人でも実は仕事のヒントになるものが隠されていたりして…




【目次】

第1章 総論編 マンガの真髄とは
第2章 技術編 マンガ創作マル秘テクニック
第3章 資料編 人気作家へのQ&A



【書感】

ンガといえば
僕のライフサイクルからはきっても離せないものであり
これでも大分減った方だが未だに「ジャンプ」「ヤンマガ」「スピリッツ」「ヤンジャン」「コミックバンチ」
あたりは普通に読んでいたりする。

その中でもやっぱり軸となっているのは「ジャンプ」
ジャンプは小さい頃父親が持って帰ってきてくれていたのを
読んでいた記憶がある。
(ドラゴンボールだとナメック星が始まるくらいからかな??)

とまぁライトでもヘビーでもないユーザではあるのだけれども
コミックで全巻初めて集めたのは「ダイの大冒険」だったりしたし
ジャンプというのは昔も今も少年達の心を揺さぶる何かを持っている。

マンガ家を目指す人にとっては
ジャンプという一流の諸先生型の仕事場が覗けてしまうので
貴重な資料になってしまうかもしれない。


先程も述べたが本書は別にマンガ家を目指す人だけに
オススメするわけではない。

その心意気は多分「仕事」ということをする人にとっては通ずるものがあるからだ。
今回は私感もまぜて「仕事」の先輩方という視点で気になったものを紹介していこう。

視点

2010年時点の週間少年ジャンプを引っ張っているマンガとして
ワンピース」を外すことはできないだろう。

連載10年が経っているにもかかわらず、少年・少女を先の見えない展開で
ワクワクさせてくれる。
その魅力溢れる作品が創られる職場はこのような形で掲載されている。

一見というか作者である尾田栄一郎氏でなければわからない空間であり
この部屋には本人以外入れないそうだ。

しかしながら、子供の秘密基地なような空間である
ここから大冒険が生まれているわけである。
尾田氏へのインタビューの中には
「楽しいんですよ。僕は元々絵が描きたくてマンガ家になったので」

と本当に好きだからマンガを書いているという言葉が見受けられる。
好きでやっている人にはかなわないわけで。

また、視点として面白い意見が書いてあった。
「読者は循環していいんです。僕は、”少年マンガ”の読者は大人になって出ていくものだと思っているから、常に今入ってきた少年たちが喜べるかどうかを考えている。その照準がブレなければ、"少年マンガ”は大丈夫だと思いますけれどね。」

初志貫徹ではないけれども
この少年のためにという照準の定め方が非常に上手だから
ワンピースという作品はうまくいっているのかもなと感じることができる。
循環しきれていない大人が多すぎるのかも…?

こういうブレの無い考えって重要だなと感じる。
何から何までブレていてはどうしょうもないわけで。

続く達人から学ぶこと

ジャンプで看板といえば「こち亀」の秋本治氏は外せない。
秋本氏の仕事の仕方は非常に使える。
それは「スケジュール管理」の徹底。
スケジュールを管理することによってこの週であれば何本原稿を執筆できると
生産性と時間を上手に組んでいる。しかも定時は朝9時から夜8時と決まっていてマンガ家といえば
徹夜しているイメージがある中徹夜なんてしていない。
継続するビジネスをやりたい方は非常に参考になるのではないだろうか?

また、個人的に好きな「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦氏は
アイデアに対して次のようなことを語っている。
「アイデアっていうのは、必ず何かあるんですよ。それよりも描こうとする『意志』がなくなっていくことの方がやばいんです。疲れたからもういいや、っていう状態が一番恐ろしい。それと『俺はもう全てやったんだ!』とか『俺は帝王だ!』みたいにおもっていしまうのもまずい。満足してしまっては、だめなんです。」

疲れたから、もういいやっていうのは結構誰しもやりがちなこと。
そこで一歩踏み出せるか、踏み出せないかが鍵になってくるのだなというのも貫禄から伝わってくる。
そして、一度の成功では満足しない
「いつか全部踏んでしまって、新しい場所がなくなるかもしれないけれど(笑)。でもそうなったら、同じ場所をもう1回違う角度で踏んでみたり、もうちょっと深く踏んでみたりすればいい」

と限りなく頭を使うことが大切なのではないだろうか?


待っているだけではダメなのだ。

本書内では詳細なレポートになっておらず
アンケートで終わってしまっている作家がいるのもちょっと悲しい。
「スラムダンク」の井上雄彦氏や「HUNTER×HUNTER」の冨樫義博氏の”現場”を写真で
みたかったなぁという興味がやっぱりあるからだ。
(井上氏の職場はバカボンドか何かの企画でみたことがあったかもしれないが・・・)

ただ、アンケート記事になっているのは有名な作家ばかりだったので
アンケートになってしまったのは致し方ないのかもしれない。
その中でもずっしり響く台詞があったのは
「るろうに剣心」の和月伸宏氏の言葉

アンケートの項目に「今後、マンガはどのように変わりますか?」という設問があった
その回答の言葉を最後引用して今回は終えようと思う。
「すみません、設問が漠然とし過ぎて答えようがありません。ただ、何事も「こうしたい、こうありたい」という理想があるならば、それは"変わっていく”のでなく”変えていく”モノだと思います。」

そう、時間は自ずと流れていく
流れていく中で受動的にただ、時間に身をゆだねてそのまま過ぎていくのはあまりにも
面白くない。

何か「こうしたい、こうありたい」と思えることがあるのであれば
周りの目なんて気にせずに、ひた向きに変えていかなければいけないのだな
と感じることができた。

著者が最後あらすじで述べていたが
果てしなく先にいる人たちかもしれないけれど
そこは地続きの延長上であって
マンガを描くという仕事にひた向きに先を進んでいるに過ぎない。
目の前の1コマに必死に取り組み続ける「働く人」。

何事にも言えるが
諦めたらそこで試合は終了なのだ。


マンガ脳の鍛えかた
門倉 紫麻 (著)

[Amazonで詳しく見る]


【後記】
昔に比べるとジャンプも読むマンガが少なったなと感じる。
個性的な作品がなくなったからだろうか?
それとも大人としての循環の対象になったからだろうか?

まぁマンガを人生から切り離すのは残念ながら難しいけどね。



人気blogランキングrainbow


enjoy!today!


twitterやってますのでお気軽にfollow me!


Presented by hiro
ブログトップへ戻る


Posted by hiro at 23:59│Comments(0)  
読書 | このエントリーを含むはてなブックマーク | |

スポンサーリンク



トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶:
 
 
 
自己紹介(hiroとは?)

管理人の紹介はこちら



本ブログへのお問い合わせがございましたら⇒コチラへどうぞ
web&ブログ内検索
Google
カテゴリ