2009年12月17日
こんなに
爽快で、こんなに時間が過ぎるのが早く
もっと感じていたい!
なんて通常のビジネス書では起きもしない化学反応
そんなワクワクな読書を久々に感じてしまった。
今回の本
雷撃☆SSガール
至道 流星 (著), MAMI (イラスト)
[Amazonで詳しく見る
]
「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」にて
「マインドマップ的読書感想文」のsmoothさんも紹介されていたので
今更だなぁ〜という感もあるけれども
これは紹介しておかないといけない本だと思う。
それぐらいのスゴイ本だ。
爽快で、こんなに時間が過ぎるのが早く
もっと感じていたい!
なんて通常のビジネス書では起きもしない化学反応
そんなワクワクな読書を久々に感じてしまった。
今回の本

至道 流星 (著), MAMI (イラスト)
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「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」にて
「これは、ビジネス書。ツンデレ、と紹介されたのがきっかけで購入してしまった。
妹キャラといったラノベ風味でコーティングされた、
苦い苦い現実を飲ませる、れっきとしたビジネス書なので、ご注意を。」
「マインドマップ的読書感想文」のsmoothさんも紹介されていたので
今更だなぁ〜という感もあるけれども
これは紹介しておかないといけない本だと思う。
それぐらいのスゴイ本だ。
【目次】
【書感】
ラノベ×経済
(ライトノベルの略ね。)
この発想があったかぁ〜と頷ける
ビジネス書があったかといえば
間違いなく無いでしょう。
あったとしてもトンデモ設定で
トンデモなことをやって素晴らしい結末
なんてパターンが容易に想像できてしまう。
本書にも確かにトンデモ設定はある。
読んでいると「涼宮ハルヒの憂鬱」が脳内再生されていく
現象もハッキリ言うと起きたし。
でも本書にはそのトンデモを覆してくれる部分も
多々あるわけで、今回はそこにピックアップしていきたい。
ビジネス書というとキャラクターなんて発想はそもそもない。
事例があってもAさんとかサトウさんとか田中くんが関の山だろう。
そこはラノベなので
キャラが光る。
主人公は脱サラして稼業を継いだ零細企業の社長26歳の朝倉陣(以下、ジン)
彼女にもフラれて会社の景気もよく無くとにかくボロボロの状態
そこに現れるのが水ノ瀬凛(以下、リン)
20歳で女王様キャラ、後々わかってくるのだが
天才×ツンデレ×超絶美人というスーパーキャラなわけ
その他にもまぁ僕にはリアルに妹がいるので
妹萌えとかはありえないのだけれども、その層を狙っての(?)
親の再婚による血はつながっていない妹で
献身的に兄を支える 朝倉綾乃
仕事はできないけれど真面目なドジっ娘キャラ 若月彩葉
主人公の会社に中途入社してくる謎のクールビューティ 藤森夕菜
(エヴァンゲリオンでいうと綾波レイ、ハルヒで言うと長門有希)
そんなキャラクター達に支えられて
主人公の会社の売上を上げて
リンが目指している「SS」を実現しようというのが本書のストーリーの
ざっくりの流れである。
(おぃおぃ…ここまで読んでもオタク臭プンプンじゃん
って感じた人はすみません。もうちょっと頑張ってください。(汗))
なんといってもリンの「世界一のIQ」というアビリティが
本書の肝ではあるし、本書を盛り上げていく
「水ノ瀬凛」はスーパーガールなわけだけれども
さすがスーパーガールと思えてしまうくらい
その言葉の重みがスゴイわけ。
日常を生きていて混沌とか
どうしようもないって思うことはあるだろう。
そんな考えについてもリンは一蹴する。
に対してまともだと返しても「それじゃ疲れちゃって当然ね。ご苦労様」と返ってくる。
ビジネスの真髄もここでは多くは語らないけれども
確かにその通りだとおもわせてくれる言葉があったので紹介しておこう。
主人公であるジンのDM(DirectMail)会社の売上をあげるために
とったリンの策がすごい。
DM業界の誰もが考えないような制度の穴をつく方法を
半日ほどでリンは暴いてしまう。
そして新しいビジネスを展開する際の鉄則として
ハハーっリン様〜
となっちゃうわけ。この例としてOSならウィンドウズ、ハンバーガーならマクドナルド
と市場には絶対的に勝者がいる事実を認めなくてはいけない。
それを知った上で自分でも取り入れないとね
な〜んて思ってしまう。
「経営者ならベンツに乗れ!」的な本が
本書内でもでてくるのだけれどもこれも
一蹴。むしろ「SS」の為に装甲車が必要ねなんて言っちゃうから
やっぱりトンデモないんですww
その他にも、一データでしか無いお金が何で回っているかを
伝えている「信用創造」の仕組みや
マスコミの「群集心理」をついて
群衆を取りいっている方法についても説明があったりと
やっぱり物語ってことがあってか非常にわかりやすく読める。
(これは本書の間違いなく強み。)
さらに面白いのが成功哲学をコカインと呼び
しまいにはアメリカのことを
この核心をついた一言で表している。
これは現実問題で、下々が努力している間も
努力なんてしないでウハウハ生活している輩がいることを知るべきだ。
だからそんな誰かが決めた努力は美徳なんて幻想は本当に捨てるべきだと思う。
そんな幻想に駆り立てられて、日々をコツコツやっても
実は昔ほど得るものが無いのも事実(とはいいつつもコツコツやる人は愛されますけどね。)
ページ自体は上下段になっていて300ページと
実質600ページものの大ボリュームなのだが
物語に入りこんでしまえばすんなり
その世界に入り込んでしまうことができる。
そしてリンというキャラクターを通して
伝わってくる考え方や発想というのは
これまでのあなたを確かに変えてくれる要素を
もっているだろう。
で、疑問に思うのは著者の至道流星さん
本業が会社経営者とあって
物語内にも重みのある言葉だなと感じてしまう。
このあたりは著者のブログを読んだほうがいいかもしれない。
リンご一行が「SekaiSeifuku」できたかどうかは
あなたの目で是非、確かめて欲しい。
下手な本買うよりはこの一冊を真面目におすすめする。
雷撃☆SSガール
至道 流星 (著), MAMI (イラスト)
[Amazonで詳しく見る
]
【後記】
今週初の更新になってしまいました。
どうも傑作にあたると何回か読み倒してしまうので
時間がかかる傾向にある。
このブログをよく読んでいる人ならわかるかもしれないけれど
5の倍数の本は結構自分なりに当たり本だったりしますww
ここだけの話ね。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。
twitterやってますのでお気軽にfollow me!

Presented by hiro
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第1章 SS活動へようこそ!
第2章 カーチスソフトの電撃戦
第3章 SSDM攻城戦
第4章 東都出版反抗戦
第5章 遷都と世界旗
第6章 天使の休息
第7章 イーストラインの攻防戦
第8章 ザ・ワールド・イズ・マイン
第9章 公ア同盟
第10章 SSファンドの殲滅戦
第11章 ブランフォート戦線
第12章 王の雷撃
あとがき
【書感】
ラノベ×経済
(ライトノベルの略ね。)
この発想があったかぁ〜と頷ける
ビジネス書があったかといえば
間違いなく無いでしょう。
あったとしてもトンデモ設定で
トンデモなことをやって素晴らしい結末
なんてパターンが容易に想像できてしまう。
本書にも確かにトンデモ設定はある。
読んでいると「涼宮ハルヒの憂鬱」が脳内再生されていく
現象もハッキリ言うと起きたし。
でも本書にはそのトンデモを覆してくれる部分も
多々あるわけで、今回はそこにピックアップしていきたい。
魅力あふれるキャラクター
ビジネス書というとキャラクターなんて発想はそもそもない。
事例があってもAさんとかサトウさんとか田中くんが関の山だろう。
そこはラノベなので
キャラが光る。
主人公は脱サラして稼業を継いだ零細企業の社長26歳の朝倉陣(以下、ジン)
彼女にもフラれて会社の景気もよく無くとにかくボロボロの状態
そこに現れるのが水ノ瀬凛(以下、リン)
20歳で女王様キャラ、後々わかってくるのだが
天才×ツンデレ×超絶美人というスーパーキャラなわけ
その他にもまぁ僕にはリアルに妹がいるので
妹萌えとかはありえないのだけれども、その層を狙っての(?)
親の再婚による血はつながっていない妹で
献身的に兄を支える 朝倉綾乃
仕事はできないけれど真面目なドジっ娘キャラ 若月彩葉
主人公の会社に中途入社してくる謎のクールビューティ 藤森夕菜
(エヴァンゲリオンでいうと綾波レイ、ハルヒで言うと長門有希)
そんなキャラクター達に支えられて
主人公の会社の売上を上げて
リンが目指している「SS」を実現しようというのが本書のストーリーの
ざっくりの流れである。
(おぃおぃ…ここまで読んでもオタク臭プンプンじゃん
って感じた人はすみません。もうちょっと頑張ってください。(汗))
なんといってもリンの「世界一のIQ」というアビリティが
本書の肝ではあるし、本書を盛り上げていく
リン語録
「水ノ瀬凛」はスーパーガールなわけだけれども
さすがスーパーガールと思えてしまうくらい
その言葉の重みがスゴイわけ。
日常を生きていて混沌とか
どうしようもないって思うことはあるだろう。
そんな考えについてもリンは一蹴する。
「ねぇ、まさか、この世界が真っ当だなんて思ってるの?」
に対してまともだと返しても「それじゃ疲れちゃって当然ね。ご苦労様」と返ってくる。
ビジネスの真髄もここでは多くは語らないけれども
確かにその通りだとおもわせてくれる言葉があったので紹介しておこう。
「どんな綺麗事並べてもね、ビジネスの基本って
『どういう方法で人の上前を撥ねるか』だと思うのよ。
どんな企業も銀行も政府も、結局のところぜーんぶ同じ」
法のスキをつく
主人公であるジンのDM(DirectMail)会社の売上をあげるために
とったリンの策がすごい。
DM業界の誰もが考えないような制度の穴をつく方法を
半日ほどでリンは暴いてしまう。
そして新しいビジネスを展開する際の鉄則として
「競合に絶対確実に勝つための定石はただ一つ。
競合が市場にやってくる前に、市場を占有してしまうことなの。
うちが一旦、市場を占有してしまえば、どんな競合が来ようと敵じゃないわ。
たとえうちのサービスに手を加えて、もっと良いサービスを投入してきても、
もう遅いの。逆に、うちがもたもたしている間に競合が市場を占有してしまったら、
私たちにはもう勝てない。なぜなら戦争と経営は、
『攻めるより守るほうが圧倒的に有利』だから。
逆は無いの。これ、おわかり?」
ハハーっリン様〜
となっちゃうわけ。この例としてOSならウィンドウズ、ハンバーガーならマクドナルド
と市場には絶対的に勝者がいる事実を認めなくてはいけない。
それを知った上で自分でも取り入れないとね
な〜んて思ってしまう。
「経営者ならベンツに乗れ!」的な本が
本書内でもでてくるのだけれどもこれも
一蹴。むしろ「SS」の為に装甲車が必要ねなんて言っちゃうから
やっぱりトンデモないんですww
その他にも、一データでしか無いお金が何で回っているかを
伝えている「信用創造」の仕組みや
マスコミの「群集心理」をついて
群衆を取りいっている方法についても説明があったりと
やっぱり物語ってことがあってか非常にわかりやすく読める。
(これは本書の間違いなく強み。)
さらに面白いのが成功哲学をコカインと呼び
しまいにはアメリカのことを
「そうね。努力したら何でも叶う。チャレンジすれば夢が叶う。
今が不幸なのは、努力していないだけ…。素晴らしい幻想ね。
大衆がその夢を見続ける限り、アメリカは強大な国家でいられるわ。
アメリカは今世紀もきっと、世界のナンバーワンであり続けるわよ」
この核心をついた一言で表している。
これは現実問題で、下々が努力している間も
努力なんてしないでウハウハ生活している輩がいることを知るべきだ。
だからそんな誰かが決めた努力は美徳なんて幻想は本当に捨てるべきだと思う。
そんな幻想に駆り立てられて、日々をコツコツやっても
実は昔ほど得るものが無いのも事実(とはいいつつもコツコツやる人は愛されますけどね。)
ページ自体は上下段になっていて300ページと
実質600ページものの大ボリュームなのだが
物語に入りこんでしまえばすんなり
その世界に入り込んでしまうことができる。
そしてリンというキャラクターを通して
伝わってくる考え方や発想というのは
これまでのあなたを確かに変えてくれる要素を
もっているだろう。
で、疑問に思うのは著者の至道流星さん
本業が会社経営者とあって
物語内にも重みのある言葉だなと感じてしまう。
このあたりは著者のブログを読んだほうがいいかもしれない。
リンご一行が「SekaiSeifuku」できたかどうかは
あなたの目で是非、確かめて欲しい。
下手な本買うよりはこの一冊を真面目におすすめする。

至道 流星 (著), MAMI (イラスト)
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【後記】
今週初の更新になってしまいました。
どうも傑作にあたると何回か読み倒してしまうので
時間がかかる傾向にある。
このブログをよく読んでいる人ならわかるかもしれないけれど
5の倍数の本は結構自分なりに当たり本だったりしますww
ここだけの話ね。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。
twitterやってますのでお気軽にfollow me!

Presented by hiro
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コメント一覧
1. Posted by Master 2009年12月18日 07:46
ぜひ、5の倍数のまとめ記事を(笑)
2. Posted by hiro 2009年12月19日 02:05
>Masterさん
需要があればやりますよ
こっそりリストでも渡しましょうかww
需要があればやりますよ
こっそりリストでも渡しましょうかww