2010年01月25日
萌×経営
といった感じのジャンル。前に紹介した本とも感じは似ているが
それとはまた別なスタンスで日常に落とされているのが
今回の本
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎 夏海
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萌えでビジネスリテラシーを
伝えることはできるのだろうか??
といった感じのジャンル。前に紹介した本とも感じは似ているが
それとはまた別なスタンスで日常に落とされているのが
今回の本

岩崎 夏海
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萌えでビジネスリテラシーを
伝えることはできるのだろうか??
【目次】
【書感】
なかなか挑戦的な
本だな〜というのが率直な感想。
ざっくり言うと
高校生がドラッカーを読んで甲子園にいけるか?
的な展開なのである。
確かに今までドラッカー×ラノベ的な本はなかった。
しかもドラッカーを会社経営の物語に当てはめるのではなく
「マネジメント」と野球部の「マネージャー」をクロスさせてしまうわけなので
この発想は斬新である。
ちなみにマネジメントはこんな本

マネジャーの適性として
という言葉に触れ
真摯さを重んじて進んでいく主人公のみなみちゃん(あの野球漫画のオマージュ??)の姿は
健気で美しい。
そして野球部がどうあるべきかというのをこれまた
という一節を元に進んでいくのである。
「野球部」だから「野球をする」というのは安易すぎて
真なる事業ではない
途中、途中には
いろいろな難題があるのだが
困ったときはドラッカーの「マネジメント」に戻る
というみなみのクセは効果的で
この「マネジメント」が導き手として大活躍する。
「マネジメント」の一節に
という名言とも言える言葉がある。(自分にもすごく言い聞かせたい言葉だが。)
この言葉を元にみなみは心を鬼にして
経過を重んじる日本的考えに対して
結果を出すことの大切さを訴える
"真摯さ”を伝えようとするみなみの奮闘ぶりは
サクサクページが進む一要因にもなっている。
ちょっとネタバレにもなってしまうのだけれども
これはちょっと不要だったのかな〜っていう部分もある。
・幼なじみの死
みなみの幼なじみに物語早々から死亡フラグが立っているわけですが
この死亡フラグは回避したほうが良かったのではないかなと思う。
確かに結束のために辛い試練があって
目標を達成するというストーリー展開は
読み手に感動を与えるのかもしれないけれども
命というものを安易に扱いすぎじゃないかな?
というよりも、病弱なキャラクターにする必要性が
あんまりなかったような…。
試練的なものは必要なのは日本人が大好きだから
わかるけれどもちょっとお涙頂戴展開が安易すぎて
逆に心が萎えてしまった。
何だか悲しい雰囲気になってしまうし
せっかくここまでマネジメントを駆使してきた展開が興ざめてしまう感じがした。
・セリフ回し
あと、セリフ回しになんか違和感。
高校生から発せられるセリフじゃないのかな〜って感じがしてしまう。
まぁドラッカーを題材にしているからこの辺は眼をつぶっても良いレベルだけれどね。
まぁ文句も言ってしまったが
スラスラ読める本であり良いと思う。
いきなりドラッカーを読むというのに抵抗がある
という人にとってはドラッカーの触りを感じられる
ライトな内容になっている。
まぁ顧客の為に野球部は
どういう活躍をしたかは本書を読んで味わって欲しい。
もしかすると
この発想で色々シリーズつくれるんじゃないかな??
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎 夏海
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【後記】
この本のみなみちゃんは本を実践に持っていっているので
大変素晴らしいのだが
ドラッカーを読んで頭でっかちになった高校生が
大量に出てきたら世も末状態になってしまうかもしれないね。
何事もバランスだと思うわな。
そういえばせっかくイラストが入っているのに
3枚とちょっと少ない気もしてしまった。
せっかく可愛らしいイラストなのにね〜

今日もお付き合いいただきありがとうございました。
twitterやってますのでお気軽にfollow me!

Presented by hiro
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プロローグ
第1章 みなみは『マネジメント』と出会った
第2章 みなみは野球部のマネジメントに取り組んだ
第3章 みなみはマーケティングに取り組んだ
第4章 みなみは専門家の通訳になろうとした
第5章 みなみは人の強みを生かそうとした
第6章 みなみはイノベーションに取り組んだ
第7章 みなみは人事の問題に取り組んだ
第8章 みなみは真摯さとは何かを考えた
エピローグ
あとがき
【書感】
なかなか挑戦的な
本だな〜というのが率直な感想。
ざっくり言うと
高校生がドラッカーを読んで甲子園にいけるか?
的な展開なのである。
ミスマッチと思わせつつ…
確かに今までドラッカー×ラノベ的な本はなかった。
しかもドラッカーを会社経営の物語に当てはめるのではなく
「マネジメント」と野球部の「マネージャー」をクロスさせてしまうわけなので
この発想は斬新である。
ちなみにマネジメントはこんな本

マネジャーの適性として
人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことはできる。管理体制、昇進制度、報奨制度を
通じて人材開発に有効な方策を講ずることもできる。だがそれだけでは十分ではない。根本的な脂質が必要である。真摯さである。
という言葉に触れ
真摯さを重んじて進んでいく主人公のみなみちゃん(あの野球漫画のオマージュ??)の姿は
健気で美しい。
野球部という事業
そして野球部がどうあるべきかというのをこれまた
あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向づけ、努力を実現するには、
「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である。
という一節を元に進んでいくのである。
「野球部」だから「野球をする」というのは安易すぎて
真なる事業ではない
途中、途中には
いろいろな難題があるのだが
困ったときはドラッカーの「マネジメント」に戻る
というみなみのクセは効果的で
この「マネジメント」が導き手として大活躍する。
「マネジメント」の一節に
組織構造は、組織のなかの人間や組織単位の関心を、努力ではなく成果に向けさせなければならない。
成果こそ、すべての活動の目的である。専門家や能吏としてでなくマネジャーとして行動する者の数、管理の技能や専門的な能力によってでなく
成果や業績によって評価される者の数を可能な限り増やさなければならない。
成果よりも努力が重要であり、職人的な技能それ自体が目的であるかのごとき錯覚を生んではならない。仕事のためではなく成果のために働き、
贅肉ではなく力をつけ、過去ではなく未来のために働く能力と意欲を生み出さなけばならない。
という名言とも言える言葉がある。(自分にもすごく言い聞かせたい言葉だが。)
この言葉を元にみなみは心を鬼にして
経過を重んじる日本的考えに対して
結果を出すことの大切さを訴える
"真摯さ”を伝えようとするみなみの奮闘ぶりは
サクサクページが進む一要因にもなっている。
なんでこんな展開に・・・
ちょっとネタバレにもなってしまうのだけれども
これはちょっと不要だったのかな〜っていう部分もある。
・幼なじみの死
みなみの幼なじみに物語早々から死亡フラグが立っているわけですが
この死亡フラグは回避したほうが良かったのではないかなと思う。
確かに結束のために辛い試練があって
目標を達成するというストーリー展開は
読み手に感動を与えるのかもしれないけれども
命というものを安易に扱いすぎじゃないかな?
というよりも、病弱なキャラクターにする必要性が
あんまりなかったような…。
試練的なものは必要なのは日本人が大好きだから
わかるけれどもちょっとお涙頂戴展開が安易すぎて
逆に心が萎えてしまった。
何だか悲しい雰囲気になってしまうし
せっかくここまでマネジメントを駆使してきた展開が興ざめてしまう感じがした。
・セリフ回し
あと、セリフ回しになんか違和感。
高校生から発せられるセリフじゃないのかな〜って感じがしてしまう。
まぁドラッカーを題材にしているからこの辺は眼をつぶっても良いレベルだけれどね。
なかなかの佳作
まぁ文句も言ってしまったが
スラスラ読める本であり良いと思う。
いきなりドラッカーを読むというのに抵抗がある
という人にとってはドラッカーの触りを感じられる
ライトな内容になっている。
まぁ顧客の為に野球部は
どういう活躍をしたかは本書を読んで味わって欲しい。
もしかすると
この発想で色々シリーズつくれるんじゃないかな??

岩崎 夏海
[Amazonで詳しく見る

【後記】
この本のみなみちゃんは本を実践に持っていっているので
大変素晴らしいのだが
ドラッカーを読んで頭でっかちになった高校生が
大量に出てきたら世も末状態になってしまうかもしれないね。
何事もバランスだと思うわな。
そういえばせっかくイラストが入っているのに
3枚とちょっと少ない気もしてしまった。
せっかく可愛らしいイラストなのにね〜

今日もお付き合いいただきありがとうございました。
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トラックバック一覧
1. [読書]「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んで [ ギークを夢見るじょーぶん男子 ] 2010年05月09日 13:18
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらposted with amazlet at 10.05.08岩崎 夏海 ダイヤモンド社 売り上げランキング: 4おすすめ度の平均: ドラッカー初心者にお勧め! ビジネス書入門とすればとっつきやすいかも あら探しをするシロモ
2. もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 著/岩崎夏海 [ あなたに必要な一冊 目次と紹介(ビジネス書評) ] 2010年12月02日 03:06
『社会人の本棚』にようこそ。いらっしゃいませ。今回、ご紹介するのはこちら『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 著/岩崎夏海』です。 ...
3. もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら [ 本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館] ] 2011年08月05日 13:29
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1. Posted by 全国高校野球兵庫大会 2010年01月26日 12:35
すごく面白いブログですねっ!
これからも頑張って下さい!
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