2010年03月07日
写真というのは
その情景をそのまま捉えてくれるので
ある種、時間というものを
保存してくれる
そんな時の流れを感じるものなのかもしれない。
今回の本
セーヌ左岸の恋
エド・ヴァン・デル エルスケン
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]
本書は1950年代日本の若手写真家のルーツになったといっても過言ではないエド・ヴァン・デル・エルスケン
という写真家が20歳の時に残したものだ。
さて、60年近く前のパリから何を感じることができるのだろうか?
その情景をそのまま捉えてくれるので
ある種、時間というものを
保存してくれる
そんな時の流れを感じるものなのかもしれない。
今回の本

エド・ヴァン・デル エルスケン
[Amazonで詳しく見る

本書は1950年代日本の若手写真家のルーツになったといっても過言ではないエド・ヴァン・デル・エルスケン
という写真家が20歳の時に残したものだ。
さて、60年近く前のパリから何を感じることができるのだろうか?
【書感】
息づくという
力強さを表現してくれるのは
活字より、漫画よりも
写真というものがやっぱり力強いなと改めて思う。
本書も「利休 茶室の謎」同様
「大人げない大人になれ!」を読んだ際に「本は10冊同時に読め!」を読み直して
辿りついた本である。
本書は先程も述べたが
1950年代のパリを舞台に一人の女とともに
残されたものである。
wikiを見るとフィクションのような気もするが
そこに写されたものはとても魅力的な世界である。
気に入った点は大きく2つ
と聞くと芸術の都だとか華々しいイメージが強い
だが本書で魅せる街並みは確かに歴史を感じる華々しさもあるのだけれども
どちらかと言えばそんな表立つような華々しさよりは
そこに住んでいる人々の日常を感じることができる
といったイメージに近い。

まぁ、今のパリはまた違う色をしているのだと思うし
表立った部分より
そんなことを感じられる
写真の良さというのはここにあるのかなって感じる。


登場する「アン」という女性だろう。
50〜60年前の事実であることは間違いないが
パリジェンヌ美しいな〜
とその美しさについつい魅了されてしまうわけである。

特に際立っているのが
アイシャドウ

こういうメイクって今でも日本でしている人を見かけるけれども
主流なんてものは正直変わらないのかもしれない。
そして、この「アン」という女性の
子供のような無邪気さ、大人の女としての艶やかさ
これは活字では表現できないことだろうし
本書が写真集という形でうまく表現してくれる


こういった自然さを撮るエルスケンの技法を
篠山紀信とかが憧れたのはなんとなくわかるかもしれない…。
本と言っても
活字もあれば、写真や漫画もあったり
多岐に渡る。
いい本もあれば悪い本もある。
それは読んでみて初めてわかるわけで
結局のところ自分でやってみないと本当の意味はないのかもしれない。
今回の本だってパリに魅力は感じられるけれども
それは「知識」であって自分で行ってみて
初めてそこの歴史が自分の「経験」として息づくのではないかな。
ただ知識もないっていうのはお話にならないと思う。
飽くなき探究心があればいろいろな世界が広がるわけだ。
時間というものがたくさん確保できるのであれば
旅というものにどんどんいけばいいだろう
その方が人としては絶対大きくなれると思う。
でも、普段時間がない人はどうするか?
やっぱり自分の日常だけの考えでは
それが当たり前になって柔軟さをなくす
そんな時、本を読めば自分の知らない世界を知ることができる。
知ることができれば想像することができるし、
想像することができれば創造につながる可能性だってある。
その創造が今の自分を変えてくれるかもしれない。
こればかりはやってみて本当の意味をつくっていくしかないのかもしれないけれどね
何にせよ本書では
写真から街の音が聴こえてくるような体験もできたし
男と女の駆け引き
人間の汚さを垣間見れた
いつか、自分がパリに行ったとき
エルスケンの時代はあんな街だったな
今のパリはこんな街なのだ
素晴らしいなと思うか落ちたなと思うか
そんな参考資料になったりもする。
セーヌ左岸の恋
エド・ヴァン・デル エルスケン
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【後記】
たまにはこういう写真集というものに触れてみるのもいい。
活字の想像とはまた違った刺激を与えてくれる。
ただ、本書に関してはプレミアがついてしまっていて
今回は古本屋でゲットできた。
図書館で探すと蔵書としてあったりするので
世界に浸りたい人は図書館は穴場であったりするわけです。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。Keep smiling!
twitterやってますのでお気軽にfollow me!

Presented by hiro
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息づくという
力強さを表現してくれるのは
活字より、漫画よりも
写真というものがやっぱり力強いなと改めて思う。
本書も「利休 茶室の謎」同様
「大人げない大人になれ!」を読んだ際に「本は10冊同時に読め!」を読み直して
辿りついた本である。
本書は先程も述べたが
1950年代のパリを舞台に一人の女とともに
残されたものである。
wikiを見るとフィクションのような気もするが
そこに写されたものはとても魅力的な世界である。
気に入った点は大きく2つ
街並み
パリ(Paris)と聞くと芸術の都だとか華々しいイメージが強い
だが本書で魅せる街並みは確かに歴史を感じる華々しさもあるのだけれども
どちらかと言えばそんな表立つような華々しさよりは
そこに住んでいる人々の日常を感じることができる
といったイメージに近い。

まぁ、今のパリはまた違う色をしているのだと思うし
表立った部分より
そんなことを感じられる
写真の良さというのはここにあるのかなって感じる。


魅力的な
本書を彩るのはやはりメインの被写体として登場する「アン」という女性だろう。
50〜60年前の事実であることは間違いないが
パリジェンヌ美しいな〜
とその美しさについつい魅了されてしまうわけである。
特に際立っているのが
アイシャドウ

こういうメイクって今でも日本でしている人を見かけるけれども
主流なんてものは正直変わらないのかもしれない。
そして、この「アン」という女性の
子供のような無邪気さ、大人の女としての艶やかさ
これは活字では表現できないことだろうし
本書が写真集という形でうまく表現してくれる


こういった自然さを撮るエルスケンの技法を
篠山紀信とかが憧れたのはなんとなくわかるかもしれない…。
改めて読書は旅だと
本書を読んでいると改めて読書というのは旅だなと思う。本と言っても
活字もあれば、写真や漫画もあったり
多岐に渡る。
いい本もあれば悪い本もある。
それは読んでみて初めてわかるわけで
結局のところ自分でやってみないと本当の意味はないのかもしれない。
今回の本だってパリに魅力は感じられるけれども
それは「知識」であって自分で行ってみて
初めてそこの歴史が自分の「経験」として息づくのではないかな。
ただ知識もないっていうのはお話にならないと思う。
飽くなき探究心があればいろいろな世界が広がるわけだ。
時間というものがたくさん確保できるのであれば
旅というものにどんどんいけばいいだろう
その方が人としては絶対大きくなれると思う。
でも、普段時間がない人はどうするか?
やっぱり自分の日常だけの考えでは
それが当たり前になって柔軟さをなくす
そんな時、本を読めば自分の知らない世界を知ることができる。
知ることができれば想像することができるし、
想像することができれば創造につながる可能性だってある。
その創造が今の自分を変えてくれるかもしれない。
こればかりはやってみて本当の意味をつくっていくしかないのかもしれないけれどね
何にせよ本書では
写真から街の音が聴こえてくるような体験もできたし
男と女の駆け引き
人間の汚さを垣間見れた
いつか、自分がパリに行ったとき
エルスケンの時代はあんな街だったな
今のパリはこんな街なのだ
素晴らしいなと思うか落ちたなと思うか
そんな参考資料になったりもする。

エド・ヴァン・デル エルスケン
[Amazonで詳しく見る

【後記】
たまにはこういう写真集というものに触れてみるのもいい。
活字の想像とはまた違った刺激を与えてくれる。
ただ、本書に関してはプレミアがついてしまっていて
今回は古本屋でゲットできた。
図書館で探すと蔵書としてあったりするので
世界に浸りたい人は図書館は穴場であったりするわけです。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。Keep smiling!
twitterやってますのでお気軽にfollow me!

Presented by hiro
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