点と点を結んで線となり形となる物語を - 485-2 Steve Jobs II:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術 ⇒ その他点と点を結んで線となり形となる物語を - 485-2 Steve Jobs II

2011年12月31日


巻である
Steve Jobs」を紹介してから大分時間が経ってしまったが、
2011年、今年のうちに下巻も書いておきたかったわけで

今回の本は
スティーブ・ジョブズ II ,ウォルター・アイザックソン、井口 耕二、、井口 耕二のAmazon著者ページを見る、検索結果、著者セントラルはこちら,4062171279


スティーブ・ジョブズ II

ウォルター・アイザックソン、井口 耕二

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下巻では主にJobsのAppleへの復帰からiPodの登場や
iPhone,iPadと今のAppleを知れる内容となっている。

そんな下巻についてピックアップしていってみましょう!


【目次】
第22章 再臨
第23章 王政復古
第24章 シンク・ディファレント
第25章 デザイン原理
第26章 iMac
第27章 CEO
第28章 アップルストア
第29章 デジタルハブ
第30章 iTunesストア
第31章 ミュージックマン
第32章 ピクサーの友人
第33章 21世紀のマック
第34章 第1ラウンド
第35章 iPhone
第36章 第2ラウンド
第37章 iPad
第38章 新たな戦い
第39章 無限の彼方へ さあ行くぞ!
第40章 第3ラウンド
第41章 受け継がれてゆくもの


【書感】
Steve Jobsの伝記の後半は
記憶に新しいAppleのしかけたことが記載されているので、敢えて4点にピックアップしてかつ、自分に役立ちそうな発想を備忘として残そうとしよう。

■点と点を結ぶ

上巻の際も述べたし、Jobsの有名なスタンフォードの演説の中でも表現されていることだが、大学時代にカリグラフィの講義を受けていたお陰でMacはWindowsとは違う美しさを持てたと言っている。
局所的に一点一点を見ていくと「今」のことは意味なんてないのかもしれない。
そして、それが後に役に立つなんてがっついてもダメだと思う。
ただ、経験というものをしていると何年か後、それを直接的に活かせるかは微妙かもしれないが、
役に立つということがあるかもしれない。一つ一つの点が線になるように

ただ、点を線にして形作っていくためにも
「人間は30歳を超えると思考パターンが型にはまり、創造性が落ちる」
「ほとんどの人は、レコードの溝のようにこのパターンにとらわれてしまい、そこから出られなくなってしまいます」
「もちろん、生まれながらに好奇心が強く、いくつになっても子どものように人生に感動する人もいるにはいますが、まれです。」

なんていう子どものような好奇心を持ち続けることが大事になっていく。

■共通する「シンプルさ」

Appleの製品に一貫しているものの「シンプルさ」
iPhoneやiPadなどをはじめとするApple製品の醍醐味であるのは間違いない。
この「シンプルさ」というのを生み出しているのに大きく貢献しているのがジョナサン・アイブ(Jonathan Ive)である、
知らない人はリンクのwikipediaでも読んでほしいが、Iveが「シンプルさ」を次のように語っている。
 シンプルなものが良いとなぜ感じられるのでしょうか?我々は、物理的なモノに対し、それが自分の支配下にあると感じる必要があるからです。複雑さを整理し、秩序をもたらせば、人を尊重する製品にできます。シンプルさというのは、見た目だけの問題ではないのです。ミニマリズムでもなければ、ごちゃごちゃしていないということでもありません。複雑さの深層まで掘り進める必要があります。本当にシンプルなものを作るためには、本当に深いところまで掘り下げなければならないのです。たとえば、ネジをなくそうと考えたのでは、えらく入り組んで複雑な製品ができてしまうかもしれません。もっと深い部分でシンプルさを実現すべきなのです。対象のあらゆる面を理解する、それがどう作られるのかも理解する。つまり製品の本質を深く理解しなければ、不可欠ではない部分を削ることはできません。
この考え方はJobsもIveと同様に持っており、表現されるまでにおいてのプロセスがシンプルというわけではない。

それは根底として、デザインが普通の人にとっては「ベニヤ板」なのかもしれないところをJobsやIveに言わせれば人工物の基礎となる魂になっているからである。

ただ、安易にシンプルにするというのは実はちっともシンプルではなく、深く考えられた上でシンプル化するということ
シンプルにする、背景にある問題を本当に理解し、エレガントなソリューションを考えだす、とても大変な作業をしなければならない。
デザインに限らず、最終的なアウトプットをシンプルにするということは習得していかなければいけないことだろうな…。
(と書きつつなかなかシンプルにできないものである。)

■愛

iPod、iTunesが登場したことによって音楽業界を変えたことは周知の事実だが、他のライバル社が負けた要因特に、MicrosoftのZoneに関しては、Jobsは次のように語ったそうだ。
年を取るほど、モチベーションが大事だと思うようになった。ズーンがお粗末なのは、マイクロソフトの人たちがアップルと違って音楽や芸術を本当には愛していないからだ。アップルが勝ったのは、僕ら一人ひとりが音楽を大好きだったから。みんな、iPodを自分のために作ったんだ。自分のため、あるいは自分の友だちや家族のために努力するなら、適当をかましたりしない。大好きじゃなければ、もう少しだけがんばるなんてできない。もう1週間とがんばれやしない。音楽を大好きな人と同じだけ、現状をなんとかしようと努力なんてできないんだ。
この部分も何もAppleと考えずに普通の仕事で考えても、業務的に想いも何も無いでするよりも、やっぱり想いがあって、どのように利用するのか、どうすれば喜んでもらえるかと試行錯誤の中作られたもののほうが良いモノが作れる。
作り手側にもそういった想い、愛が無いとモチベーションなんて維持できないのかななんてことはつくづく感じるわけである。

■先人の敷いたレールの上で

クリエイティブな人というのは、先人が遺してくれたものが使えることに感謝を表したいと思っているはずだ。僕が使っている言葉も数字も、僕は発明していない。自分の食べ物はごくわずかしか作っていないし、自分の服なんて作ったことさえない。
 僕がいろいろできるのは、同じ人類のメンバーがいろいろしてくれているからであり、すべて、先人の肩に乗せてもらっているからなんだ。そして、僕らの大半は、人類全体になにかをお返ししたい、人類全体の流れになにか加えたいと思っているんだ。それはつまり、自分にやれる方法でなにかを表現するってことなんだ だって、ボブ・ディランの歌やトム・ストッパードの戯曲なんて僕らには書けないからね。僕らは自分が持つ才能を使って心の奥底にある感情を表現しようとするんだ。僕らの先人が遺してくれたあらゆる成果に対する感謝を表現しようとするんだ。そして、その流れになにかを追加しようとするんだ。
 そう思って、僕は歩いてきた。
とある。
社会の歯車の一部として働く、このことにすごく違和感を覚えた時期が僕自身もあったし
ただ回るだけの歯車はゴメンだ。とは今でも思っている。
でも、どう考えても先人たちが無ければ生き得ないというのも事実。
であれば自ら回って「流れ」を作れるような働きをしていけばいい。
その先人たちの作り出した「流れ」に追加するようなことができたらそれはとても幸せなことなのかもしれない。

●最後に

iPhoneやiPadという製品にはクリックすることで切れるような電源ボタンというのが付いていない。
それは本書のCodaに記されている。原著のほうが個人的には好みなので引用しよう。
"I'm about fifty-fifty on believing in God," he said."For most of my life, I've felt that there must be more to our existence than meets the eye."
He admitted that, as he faced death, he might be overestimating the odds out of a desire to believe in an afterlife. "I like to think that something survives after you die," he said."It's strange to think that you accumulate all this experience, and maybe a little wisdom,and it just goes away. So I really want to believe that something survives, that maybe your consciousness endures."
He fell silent for a very long time. "But on the other hand,perhaps it's like an on-off switch," he said."Click! And you're gone."
Then he paused again and smiled slightly."Maybe that's why I never liked to put on-off switches on Apple devices."

目に見えるものだけがきっと世界を支えているわけではないという考えにも

その世界が電源スイッチを切るようにフツッと消えるのはあまりにも悲しい。
その暗示、魂が自分の製品に反映されているなんてちょっと素敵だなと思ってしまった。
やはり、自分の点というものはいつか線になって形作られていると考えて日々邁進していくことは大切なのかなと思う。


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【後記】
2011年は仕事は個人的には充実していたと思うが、本ブログは消化不良と言わざる負えない。
そんな意味でも今年最後にSteve Jobs IIを持ってこれてよかった。
一つ、一つの意味なんて考えていても仕方ないのかもしれない。
そして意味のないと思っていることがつながる時がくるのかもしれない。

人生何が起こるかなんてのは誰にもわからない

その人生をより良いものへ、そして多くの人に何か与えられるように
2011年を締めて、2012年へ良いスタートを切りたいと思う。




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