誰かが何とかしてくれるという考えは捨てよう! - 496 リーダーの値打ち:あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術
あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術 ⇒ 読書誰かが何とかしてくれるという考えは捨てよう! - 496 リーダーの値打ち

2012年01月30日

うして、こんな馬鹿な人が組織のリーダーになっているのだろう?
なんていう不満を漏らしたことがあなたにはないだろうか?

自分は余裕でありますが、何か?(苦笑)

そんな不満を持っていて何か胸のもやもやがとれない人は
今回紹介する本を読めばいいかもしれない。リーダーの値打ち 日本ではなぜバカだけが出世するのか? (アスキー新書) ,山本一郎,4048861344


リーダーの値打ち

山本一郎

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元切込隊長ことやまもといちろうさんの著書であり
まさに「どうして、こんな馬鹿な人が組織のリーダーになっているのだろう?」とか「私たちはこんなに頑張っているのになぜ成果に結びつかないんだろう?」
なんて思っている人にとってはヒントになる1冊ではないだろうか。


【目次】
はじめに
第1章 なぜ、こんなに頑張っているのに楽にならないのか?
第2章 日本には、なぜビジョンを語らないリーダーばかり生まれるのか?
第3章 駄目な人がトップに祭り上げられるメカニズム
第4章 繰り返される日本史という時間軸と日本社会のグローバル化という空間軸
第5章 マネジメント能力のアジャストと成長セクターのジレンマ
第6章 理想のトップは「育成」できるのか
あとがき


【書感】
ーダーの値打ちというタイトルであるくらいだから、リーダーになる人が読む本だなと思っては、その判断はちょっと誤っている。
その他人行儀の考え方こそ、思考停止状態に陥っている証拠かもしれない。

今回は個の欲求からリーダー像を考えていこうと思う。

■私たちの欲求

個人の努力ではこの仕事、職場は改善が望めない
と諦めたり、なんとなく思ってしまっている人はちょっと待って欲しい。本当に個人個人が最大の努力をしているのだろうか?

半ば、自分の考えを諦め、日々の仕事に追われ、ストレスを抱え、精神の世界に逃げ込んだりしてしまっていないだろうか。(自分も一時期そうだったかも…。)

こういう傾向にある人はいわば人生の目標を見失った状態であり、結局一歩も足が出ないまま逃避していき、中年になり、人生を終えて逝く。
そんな人が実は大半なのではないだろうか。

若い人にも言える話で、就活を頑張るなんて話を聞くし、自分自身もその活動をしていたときは、先まで見越していなかったのも事実だけれども、就活、転職なんていうのは結局は単なる途中経過に過ぎず、それが目的となり、その事を自慢気に豪語することはちゃんちゃらおかしいことで就職してからどういう仕事をするのかと考え行動していくのが「人の真価」という意見には概ね同意できる。

では、この「人の真価」は何によって形成されるのだろう。

■心のGPS

前回のエントリでも書いたとおり、この世の中、未来を想像するということは難しく、5年先というのも想像することが難しい。
現に自分の5年前が今の自分になっていることを想像できただろうか?

ただ、想像できないにしても、5年後の「こうでありたい自分」を描いてその為に努力することは日々の活動に埋もれることなく自分を律するために良いことである。と著者は語っている。
著者自身は「こうでありたい自分」を規定して、そのためには来年これをしている状況を作ろうと考え、その達成のために今月はこうしよう、という月間の目標を立てて行動しているそうだ。日々の活動に埋もれずに自分を律するために、個人の目的を書いたメモ、ToDoをつくっておくのが肩肘張らずに挑戦できるのでは?とも書かれています。
もし1ヶ月やってみてうまくいかなかったら酒でも飲みながら軌道修正を測ればいいとストレスを少なく進んでいくのが続けるコツではないでしょうか。

また、世の中には波を作る人と乗る人の二種類に分かれ、しかも、波という時流を作る主人公に成り得る人なんていうのはほとんどおらず、99.99%の人は波に乗る側であると著者自身も含めて書かれています。
 それでも、自分と向き合いどんな人生を歩むことが目的であるのか、組織にとってどういう方針を策定するのが全体の利益となるのかを見据えることが、広大で激変する世界の中で、心のGPSとなるのです。
 だから、自分自身の人生や、他の人々を率いる立場になった場合は、方針の策定、すなわち何を価値とし、どういう優先順位で仕事を進めていくべきか、必ず繰り返し見つめ合い、適宜調整をしながら、一歩一歩前に進んでいけるように心を砕くことが、とても大事なのです。
なぜ、日本人が幸せを感じられず、閉塞感に覆われてしまっているのかは日本という国のGPSが見えないからなのかもしれません。

■ビジョンは捨てる技術

「ビジョン」を描くということは実は「捨てる技術」であるという著者の意見は非常にしっくりくる。

例えば、震災の復興を例にとる。最初に断っておくが感情論は一切置いておくとして
復興するということはもちろん必要なことである、今回の宮城、岩手、福島などに合計14兆円と言われている税金が投下される。

その反面、そのお金を投下することによって消費税をあげるなどの国民負担を強いり、漁港を復興させるという、その投じたお金が回収できる目処のない
ただ、かつての現状に戻り、しかも採算がとれないのであれば、もっと別な方法はないのか、リターンは見込めるものは何なのかと真剣に考えなければならないのではないだろうか。

正解が無いので難しい問題でもあるが、何でもかんでも感情論で考えてうまくいけばいいのだが、実際問題そんなうまくいかない。
であれば、「捨てる技術」、捨てる覚悟が必要になってくるのではないだろうか。

組織のリーダーから優先順位が低いと切り捨てられる側も、たいがい人間で、だからこそ、自己の権益や利益を守るため、一生懸命リーダーの足を引っ張ることになる。
そういったビジョンから外れた人たちに対して目を見て「全体の利益のために、貴方がたには死んでいただきたい」こういうことができないことが「日本のリーダーにはビジョンがない」と言われる所以であり、精神的タフネスさ失脚しないだけの磐石な支持基盤を持たないということを意味している。

個人に置き換えても限られた時間で、すべてのことをするというのは不可能なので、やはり「何を捨てるか」ということが決められてはじめて「ビジョン」といえるのかもしれない。

■口にするのは簡単だけど

人を率いた経験、率い方を学んだこともない人が英雄待望論を語る。次の本文が気になった。
 社会学者の宮台真司氏は、一連の東日本大震災の事後処理過程を評して「人に任せて文句を言う」風土があると喝破しました。日本社会では、問題への取り組みは主体的に参加するものの、全体の構造や統制を取るにあたって、その責任者に対する不信感を募らせる例というのが多々あります。その多くは、情報がない、説明が足りないといったものから、リーダーの顔が見えない、指導力がないといった行動批判に容易につながります。
特に政治に関しては、批判した内容と同じ事を権力を握った貴方がしているのは如何なものか、という事例は戦後復興という時代から変わらずで、白洲次郎氏が日本人のご都合主義的側面を痛烈に批判しているわけで、そのあたりは現代もまったく変わってないわけである。

海外から日本を見ると危機的な面がより鮮明に見えてしまうらしいが、いまこんな状況でも暮らせてしまっているのは、日本の精神や組織が伸びないけれども堅実・堅牢で世界全体の景気が低迷、停滞している中、日本円が価値を落とさないのは、閉塞感に包まれて、余計なことをしなかっただけで、それが功を奏しているのかもしれないです。

まぁ、いつまでこうして暮らせているが続くかはわからないわけですが…。

●最後に

本書は人によっては結局役に立たない本なのかもしれない。
しかし、人によっては結局は自分がやるしかないという火がつくかもしれません。良きリーダーがいないなんて嘆いている暇があったら、自分自身を磨き、自分自身でリーダーになってやる!くらいの気骨が必要なわけであります。

批判すること、酷評することというのは誰でもできるわけです。

評論家になってしまったらその時点でアウトなわけです。

そういう自分の手も動かさないで口だけ出している立場に立つことになっては気づいたら自分で選択をせず流されて終わる人生なんていう風に大いになり得るのである。

まぁ、それを選ぶ事自体は人それぞれなので文句のつけようはない。

それでも、そんな流される人生は嫌だと抗い、色々なことを「捨てる」ということをしないといけないわけで失敗も成功もただのプロセスと捉え、着実に一歩一歩進んでいくことが大事であることを本書は教えてくれた。
先の見えない世界があるからこそ、不安だけでなく希望があります。不確実な世の中だからこそ、いまが不満足で不条理な状況であったとしても、未来に展望を描くことができます。そして、この世に正解などない、正しいと考えたことに自分を導いていくのだという努力を惜しまないことこそが、リーダーシップの源泉なのです。状況を一歩一歩改善していくために、突き詰めて考えて歩んでいく姿勢が、いまの日本人に求められていることそのものなのではないでしょうか。


とあるように一歩一歩、自分のやりたいことに集中して、それ以外は「捨てる」くらいの覚悟で精進していきたいものです。そうすれば、気がついたら自分がリーダーになっていた。しっかりビジョンを描いていかなければ!なんてことが起きるかもしれません。



リーダーの値打ち 日本ではなぜバカだけが出世するのか? (アスキー新書) ,山本一郎,4048861344


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【後記】

相変わらず、寒い日が続く。本当に寒い。
早1月も終わりそうなので何だかなーと思いつつ。

割りと着実な1月が歩めたかななんて気もしなくもなく。
こつこつ毎日ビジョンを描いて進んでいきたいと思わされたのでした。



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